観葉植物の病害虫対策を知っておこう!

観葉植物の病害虫対策
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観葉植物の病害虫対策を知っておこう!

観葉植物を育てていると、急に株の元気がなくなったり、葉が黄色くなってしまうなど、トラブルが起きることもあります。
「丁寧に育てているのになぜ?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

育てている環境や土など、さまざまな原因が考えられますが、もしかすると病害虫のせいで傷んでいる可能性もあります。

そこで今回は、病気や害虫について原因と対策をご紹介します。
観葉植物の状態で悩んでいる方は、ぜひ参考に読んでみてください。

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+室内でも病気や害虫がつくのか?

結論から言うと、室内で育てていても病気になったり、害虫がつくこともあります。
さまざまな原因が考えられますが、水を必要以上に与えていたり、風通しの悪い室内で育てていたりすると、発生することが多いです。

室外で育てている株に比べると、病害虫の危険は少ないものの、室内だから安心ではありません。
とくに、日光を当てるために定期的に室外へ出している場合などは、知らないうちに害虫が付いていることもあるため注意しましょう。

また、園芸店やホームセンターなど、観葉植物を購入した時点で害虫がついていたり、病気にかかっていることも稀にあります。
自宅へ持ち帰ったら、害虫がついていないか、病気などの可能性がないかを丁寧にチェックしてみてください。

+そもそもなぜ害虫や病気になるのか?

害虫がついたり病気になってしまう原因はいくつか考えられます。

害虫の侵入

先程もご紹介したように、一時的に室外へ出していたり、園芸店などから持ち帰った際に害虫が付いている場合もあります。
また、ハダニなどは人の服やカバンに付着して室内に入ってくることもあるようです。
知らないうちに侵入してきた害虫が、少しずつ増えて観葉植物に害を与えることは珍しくありません。

 

極端な乾燥

株や部屋が極端に乾燥している場合、ハダニカイガラムシが付きやすくなります。
乾燥している環境では繁殖しやすく、天敵となるような虫が室内にいないことから、どんどん増えてしまうのが特徴です。

高温多湿

高温多湿の状態が続いても、害虫は発生しやすくなります。
有機物を求めてコバエが集まり、土に卵を生みつけて繁殖するなどです。
また、多湿は根腐れや、カビ由来の病気を発生する原因にもなります。

 

日照不足

観葉植物は室内でも十分育てられるものの、日照不足になると二酸化炭素が溜まってしまい株は弱ります。
弱っていると、害虫の影響を受けやすかったり、病気にかかりやすくなるため、注意しなければいけません。

他にも原因はありますが、育てている環境に大きく影響されると言えるでしょう。

+病気の種類と対策

実際に、観葉植物がかかりやすい病気をいくつか見てみましょう。

灰色カビ病

灰色カビ病は、細菌が原因で発症する病気で、別名「ボトリチス病」とも呼ばれています。
新芽など、水が染みたような状態になり、広範囲に広がって観葉植物を腐らせてしまいます。

もし、灰色カビ病にかかってしまったら、病気にかかった部分を切除します。
全体に広がってしまったら再生は難しいため、他の観葉植物に移さないためにも、株自体を処分しましょう。
風通しの良い場所で管理し、枯れた葉などはこまめに取り除くことで防止できます。

すす病

すす病は、すす病菌と言うカビが原因で葉や枝が黒ずんでしまう病気です。
アブラムシカイガラムシなどの害虫が出す排泄物が原因でおこります。

害虫の排泄物を元に発生するため、害虫が付かないように予防することが大切です。
また、害虫がついていた場合も、発見次第すぐに駆除しましょう。

多湿な環境を好むため、風通しのよい場所で管理してください。
また、病気にかかった部分は、周りに拡げないためにも切除しましょう。

 

炭そ病

炭そ病は、葉に黒い斑点ができて次第に大きく穴があいてしまう病気です。
梅雨の時期など、高温多湿な状態が続くと発症しやすくなります。

風通しを良くしたり、水を与えすぎないようにするなど、高温多湿にならないようにしましょう。
また、葉や枝が混み合ってくるとより感染しやすくなるため、剪定するなど対策をしてください。

 

軟腐病

軟腐病は、土の中の菌が原因で発症し、葉を変色させたり根や茎を腐らせてしまう病気です。
夏場など、土が湿って高温な状態が長く続くことで発症するため、風通しと気温に注意しましょう。

発症してしまった場合は、悪くなっている箇所を取り除くようにしてください。

他にもさまざまな病気がありますが、未然に防ぐためにも風通しや土の状態をよく確認しておきましょう。

+害虫の種類と対策

つづいて、害虫についてもご紹介します。

ハダニ

ハダニはクモの一種で、葉の養分を吸い取ってしまう害虫です。
乾燥した環境を好み、気温が高くなるにつれて繁殖しやすくなります。
ハダニがつくと、葉が黄色く変色したり、落葉するなどの症状が出るため、発見したらピンセットなどですぐに取り除いてください。
数が多い場合は、市販の殺虫剤などを散布しても良いでしょう。

 

カイガラムシ

カイガラムシは、観葉植物の葉や茎、枝に付いて養分を吸い取る害虫です。
成虫になると固い殻に覆われるようになるため、殺虫剤などが効きにくくなってしまいます。
発見したら放置せず早めに刃物などで削り落として対策しましょう。
葉の裏や葉の根元など、こまめにチェックしてください。

市販の殺虫剤などを当分の間 1週間おきに散布しましょう。

 

アブラムシ

アブラムシは、室内では発生しない害虫ですが、風とともに窓から侵入してきたり、何かに付着して室内に入ってしまうことがあります。
とくに、室外から移動してきた鉢などは、しっかりと確認するようにしましょう。
アブラムシは、葉の養分を吸い取るだけでなく、排泄物を原因とするすす病にかかる可能性もあるため注意が必要です。

家庭菜園や畑など屋外で発生しやすい吸汁性の害虫です。室内で育てる観葉植物に付くことはあまりありませんが、まれに風に流されて飛んできたアブラムシが窓から侵入することもあります。しかし、交尾や受精をしなくてもメス一匹で増えることができるため、放置するのは危険です。

市販の殺虫剤などを当分の間 1週間おきに散布しましょう。

 

コバエ

コバエは、土の表面に卵を産み付ける習性があり、2週間ほど土の中で過ごしたのちに成虫になります。
観葉植物に直接害を与えるわけではありませんが、発生しないように注意しましょう。
有機物の多い環境や湿った環境を好むため、風通しを良くしておくのがポイントです。

+まとめ(注意ポイント)

今回は、病気や害虫について原因と対策をご紹介しました。
さまざまな原因があるものの、多くは「極度な乾燥」と「高温多湿」です。
葉水をして乾燥を防いだり、部屋の風通しを良くするなど、日ごろから環境には注意しましょう。
また、水のやりすぎも禁物です。
土がしっかりと乾いているか、受け皿に水が溜まったままになっていないかも確認してください。

 

 

 

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