観葉植物 セイシボクの特徴と育て方は?
セイシボクは、あまり見かけることのない珍しい品種ですが、比較的育てやすい観葉植物です。
葉の表と裏で色が違い、美しいコントラストを楽しめます。
+特徴
セイシボクは、トウダイグサ科セイシボク属の品種で、世界中の熱帯地域を原産地とします。
一般的な店舗では、見かけることの少ない品種ですが、昭和のころは一般家庭などでも親しまれていました。
観葉植物としての歴史は長いものの、現在は流通数が減少して希少価値が高まっています。
そんなセイシボクの一番の特徴は、表と裏で色が異なる葉です。
葉の表側は濃い緑色、葉の裏側は深みのある赤色をしています。
ちらっと見える裏側の赤色とのコントラストが美しく、オシャレな雰囲気を演出してくれる品種です。
ただ、美しい見た目に反して、白い樹液に含まれる成分には毒性があります。
狩りや漁に矢毒として用いていたという記録も残っているため、手入れの際などは注意しなければいけません。
とくに、小さいお子様や、ペットがいるご家庭では、手の届かない所で管理するようにしましょう。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
室内・室外問わず育てられますが、冬場以外は室外でしっかりと日光をあてた方が元気に育ちます。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
耐陰性があるため室内でも育てられますが、しっかりと日光が取り込める窓際などで育ててください。
室外で育てる場合は、西日など強い日光があたらない場所が良いでしょう。
水やりは土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意してください。
肥料は春から秋にかけての2か月に1回程度、緩効性化成肥料を置き肥すると良いです。
・夏
風通しの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選びましょう。
室外であれば直射日光にあたらないように注意し、遮光ネットなどを活用して適度に遮光してください。
また、西日にも注意してください。
夏場も土が乾いたらたっぷりと水やりをしますが、日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えましょう。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てますが、9月いっぱいはまだまだ日差しが強いため注意しましょう。
春・夏と同様、室内であれば窓際、室外であれば明るい日陰で管理してください。
冬が近づくにつれて気温が下がってきたら、状態をみながら徐々に水やりの回数を減らしていきましょう。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てますが、寒さにはあまり強くないため室内で管理しましょう。
室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから数日開けて与えてください。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしましょう。
肥料も必要ありません。
+病気と害虫
セイシボクは、比較的丈夫な性質を持つため、病害虫の心配もあまりありません。
ただし、寒さにはあまり強くないため、葉や茎、根などにダメージを与えないように冬場は注意してください。
+注意ポイント
セイシボクは、明るい場所を好みますが、直射日光をあてると葉焼けをおこすことがあります。
とくに、夏場の強い日光は苦手とするため注意しましょう。
室内であれば明るい窓際、室外であれば明るい日陰など、適度に遮光できる場所で管理してください。
場合によっては、遮光ネットなども活用すると良いでしょう。
ただし、日照不足になると葉色が悪くなったり、株自体が弱くなってしまう可能性もあるのでバランスよく日光をあててください。
水やりは土が乾いたらたっぷりと与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないようにしましょう。
冬場は、与えすぎると土が乾かず根腐れをおこしてしまうので、様子を見ながら控えめに与えてください。
+一般的な価格(販売価格)
セイシボクは、ポット苗程度の小さいサイズの株であれば1,000~2,000円程度で購入可能です。
ただ、流通数がすくないため、一般的な店舗では取扱いがないことも多いです。
また、入荷したらすぐに売り切れてしまうこともあるようなので、見つけたときはすぐに購入するのがおすすめです。
大きな園芸店やネット通販などで探すと良いでしょう。
濃い緑色と鮮やかな赤色のコントラストが美しいセイシボク。
希少な品種を育ててみたい方は、ぜひ探してみてください。
コメント