観葉植物 レザーファンの特徴と育て方は?
レザーファンはシダ植物の仲間で、観葉植物としてだけでなく切り花の添え葉としてもポピュラーな品種です。
細かいギザギザとした葉は深みのある緑色をしており、見た目に反してしっかりと厚みがあります。
+特徴
レザーファンは、オシダ科リモニウム属の品種で、原産地は南アフリカです。
シダ植物の仲間で、樹上や岩上に着生して自生しています。
原産地の南アフリカ以外にも、オーストラリアやニュージーランド、マダガスカル、南アメリカなど幅広い地域に生息しており、日本でも八丈島などで栽培されているようです。
ギザギザの形の葉が左右対称にたくさん付いており、表面は艶々とした光沢があります。
また、葉を触ると見た目に反して厚みがあり、しっかりとしているのが特徴です。
この見た目と厚みから、革を意味するレザー(leather )が名前に付けられたとされています。
海外では、レザーリーフやレザーリーフファーンと呼ばれることもあります。
レザーファンは観葉植物として親しまれている品種ですが、切り花の添え葉として利用したり、フラワーアレンジメントなどにも人気です。
母の日といったイベント時にもよく用いられています。
レザーファンは葉の色合いや大きさの違いで種類があり、「ソフトレザーファン」や「レザーファンゴールド」、「タバリアファン」などさまざまです。
丈夫で扱いやすいことから、人気があります。
+育て方
一年を通して、半日陰になる場所で管理しましょう。
湿った環境を好むため、水やりと合わせて葉水も行ってください。
・春
強い光は苦手とするため、レースカーテン越しの窓際など、柔らかい光があたる場所で育てましょう。
室外で育てる場合は、直射日光などの強い光があたらないよう、明るい日陰で管理します。
水やりは、土の表面が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えましょう。
乾燥にはあまり強くないため、水切れしないように水やり・葉水を忘れず行ってください。
肥料はあまり必要としませんが、薄めた液体肥料などを与えても良いでしょう。
・夏
夏場は日差しが強くなるため、直射日光にあたらないよう注意してください。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば半日陰くらいの場所を選んで育てましょう。
水やりは、春と同様たっぷりと与えますが、夏はとくに水切れを起こしやすいため気を付けてください。
また、日中の暑さが厳しい時間帯に与えると株が傷んでしまう可能性もあるため、朝や夕方に与えるようにしましょう。
冷房の効いた室内では葉が乾燥しやすいため、葉水をして湿潤な環境を保ってください。
・秋
春・夏と同様、レースカーテン越しの窓際や半日陰の場所で育ててください。
水やりは、水切れを起こさないように、土の表面が乾いたら行います。
冬が近づくにつれて気温が下がってきたら、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしていきましょう。
春に与えたように、薄めた液体肥料を施しても良いです。
・冬
レザーファンの耐寒温度は5度前後なので、寒さの厳しい地域では注意が必要です。
室内の暖かい場所に移動させて育てるようにしましょう。
レースカーテン越しの窓際などに置き、暖房の風が直接あたらないようにしてください。
冬場は休眠期にあたるため、水やり回数を減らします。
ただし、暖房の効いた部屋では乾燥しやすくなってしまうため、他の季節と同様に水やりを行ってください。
肥料は基本的に必要ありません。
+病気と害虫
レザーファンは、病害虫の心配は少ない品種です。
しかし、乾燥した状態が続くとハダニなどの害虫がつくこともあります。
放置すると葉の養分を吸い取られてしまうため、発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
また、葉水を行うことで防止できるため、水やりと合わせて行いましょう。
+注意ポイント
レザーファンは、半日陰や明るい日陰を好むため、強い日光があたらない場所で育てましょう。
とくに、夏場は日光が強くなるため、注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰などを選んでください。
水やりは、土の表面が乾いたら底穴から流れ出る程度にたっぷりと与えます。
湿潤な環境を好むため、水切れをしないようにしてください。
水やりと合わせて霧吹きなどで葉水も行いましょう。
冬場は、室内の暖かい場所に移動させ、暖房の風などが直接あたらないように育てます。
冬場は休眠期にあたりますが、暖かい室内であれば他の季節と同様に成長するため、水やりをしっかりと行い水切れしないようにしてください。
+一般的な価格(販売価格)
レザーファンは、サイズによって価格が変わりますが、ポット苗程度の小さいサイズの株であれば500~1,000円程度で購入可能です。
フラワーアレンジメント用の切り花としても販売されているため、好みのものを探してみてください。
観葉植物としてだけでなく、フラワーアレンジメントにも人気のレザーファン。
ぜひ育てて、魅力を体感してみてください。
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