多肉植物 ハナキリンの特徴と育て方は?
ハナキリンは、茎の鋭いトゲと鮮やかな色の可愛らしい小花を咲かせる多肉植物です。
環境が合えば1年中花を咲かせてくれるため、お部屋をパッと明るい雰囲気にしてくれます。
+特徴
ハナキリンは、トウダイグサ科ユーフォルビア属の品種でマダガスカルを原産地とします。
茎には2cm程度の鋭いトゲがたくさん生えており、先端に向かって葉と花をつけるのが特徴です。
花の色は、ピンクや赤、白、オレンジ、黄色などバリエーション豊富で、大きさも品種によって直径2cm程度の小ぶりなものから、5cm以上の大きなものまでさまざまな見た目をしています。
花びらのように見えている部分はつぼみを包む葉にあたる部分で、花ではなく「苞(ほう)」という名前です。
ハナキリンは、サボテン科の「モクキリン」に見た目が似ていることから名付けられたとされており、漢字ではそのまま「花麒麟」と書きます。
英名は、苞の形が唇のように見えることから「キスミークイック(Kiss me quick)」や、イエスキリストがかぶっていたとされるいばらの冠の伝説から「クラウンオブソーン(Crown of thorns)」「キリストプラント(Christ Plant)」という名前がついており、多くの方に親しまれている植物です。
鋭いトゲと花のコントラストが独特なハナキリンですが、比較的育てやすく暖かい環境であれば1年中花を咲かせてくれます。
丈夫な性質をもつため、初心者の方にもおすすめです。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
室内・室外問わず育てられますが、直射日光は葉焼けの原因になるので適度に遮光できる場所で育ててください。
寒さに弱いため、気温が下がってきたら管理に注意しましょう。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際などを選ぶと良いでしょう。
室外の場合は、明るい日陰などを選んで直射日光があたらないようにしてください。
直射日光はよくありませんが、日照不足になると株が弱ってしまうため注意が必要です。
水やりは土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
基本的に乾燥した環境を好むため、土が完全に乾いたのを確認してから与えてください。
肥料を与える場合は、春から秋にかけて1か月に1回程度液体肥料を与えると良いでしょう。
・夏
風通しの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選びましょう。
室外であれば直射日光にあたらないように注意し、遮光ネットなどを活用して適度に遮光しても良いです。
夏場は暑さで土が乾きやすいので、状態をこまめに確認しておきましょう。
日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てますが、直射日光には注意しましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください
・冬
風通しが良く明るい場所で育てますが、寒さには弱いので室内で管理します。
明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
また、窓際などに置く場合は朝晩気温が下がりやすいので注意しましょう。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから与えてください。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしましょう。
肥料も必要ありません。
+病気と害虫
ハナキリンは害虫などの心配が少ない植物ですが、まれにワタムシなどがつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
+注意ポイント
ハナキリンは直射日光を苦手とするので日当たりには注意してください。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で管理すると良いでしょう。
直射日光が苦手だからと常に日陰に置いていると、株が弱って花が咲かない可能性があるので、バランスを見て置き場所に注意してください。
また、寒さには弱いので気温が下がってきたら室内で管理しましょう。
暖房の風が直接あたらない場所に置いてください。
ハナキリンは1年中花を咲かせますが、花が咲かない場合「日照不足」「肥料不足」「肥料の与えすぎ」が考えられます。
この3つにはとくに注意して育ててください。
+一般的な価格(販売価格)
ハナキリンはサイズによって価格が変わりますが、1,000円~3,000円程度のものが一般的に流通しています。
大きい株になると価格も上がるので、置き場所に合わせて自分の好みのサイズから選ぶとよいでしょう。
鋭いトゲと可愛らしい花が特徴のハナキリン。
育てて魅力を感じてみてください。
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