観葉植物 ラセンイ(ユンカス・スパイラル)の特徴と育て方は?
ラセンイは、名前にもあるようにくねくねと螺旋状の茎を持つ観葉植物です。
畳などに用いられるイグサが変異してできた園芸品種で、観賞用として人気があります。
+特徴
ラセンイはイグサ科イグサ属の品種で、原産地は北半球の温室などです。
畳の材料として用いられている「イグサ」が、突然変異したことで生まれた品種とされています。
細い茎をまっすぐ伸ばすイグサとは異なり、太めの茎をくねくねと螺旋状に伸ばしていくラセンイは、観賞用として用いられるのが一般的です。
イグサは和名で「イ」と言うため「ラセン+イ」が名前の由来で、漢字では「螺旋藺」と書きます。
ラセンイの螺旋状に生えている部分は花茎にあたり、葉は株元部分に茎を包み込むようにした葉鞘(ようしょう)になるのが特徴です。
開花期になると、イグサと同じような小さくて白い花を咲かせます。
ラセンイは、見た目のユニークさから観葉植物として育てる方も多いですが、寄せ植えに用いることもあるようです。
また、本来は水辺に自生する品種なので、庭池などのほとりに植えたりビオトープにも向いています。
最近は海外でも人気を集めており、インテリアグリーンとして広く親しまれています。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
耐陰性もあるため、室内・室外問わず育てられます。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際に置きましょう。
また、室外で育てる場合は、明るい日陰を選んで置いてください。
水やりは、土の表面が乾いたら底穴から水が流れ出す程度にたっぷりと与えましょう。
乾燥に弱いため、土の状態を良く確認するようにしてください。
肥料はあまり必要としませんが、春から秋にかけて緩効性の置き肥を与えるとぐんぐん成長してくれます。
・夏
春と同様、風通しの良い明るい場所で育てましょう。
夏場は暑さで土が乾きやすいため、水切れしないように注意が必要です。
乾燥が強い場合は、鉢とは別の容器に水を張って鉢ごと浸す「越水」を行うと良いでしょう。
ただし、水はこまめに取り換えて温度が上がりすぎないようにしてください。
長期間そのままにしてしまうと水がお湯のようになって、株にダメージを与えてしまう可能性もあります。
・秋
春・夏同様、風通しが良く明るい場所で育てます。
夏ほどではありませんが、水切れしないように土の状態を良く確認しておいてください。
土の表面が乾いたら、水やりを行うようにしましょう。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てます。
寒さにも比較的強いため、室外でも問題なく育てられます。
ただし、耐寒温度は0度なので下回るような地域では、室内に移動させた方が良いでしょう。
また、霜や雪にあててしまうと枯れるため、注意してください。
室内で育てる場合は、明るい場所に置き暖房などの風が直接あたらないようにしましょう。
暖房の風は空間を乾燥させてしまうため、株の状態をよく見て水切れしないようにしてください。
肥料は必要ありません。
+病気と害虫
ラセンイは、ハダニやアブラムシ、カイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
また、梅雨時期など室外で育てている場合はナメクジが寄ってくることもあります。
葉や茎を食べるなどして株を傷めるため、注意してください。
+注意ポイント
ラセンイは丈夫な性質を持ちますが、乾燥を非常に嫌います。
土の表面が乾いたら水やりをし、乾燥しないように注意しましょう。
とくに、夏場は暑さで乾燥しやすいため、越水をするなどの対策をしてください。
ただ、越水をするときは、株が水の中に埋まりすぎないようにしましょう。
水草ではないため、水中に沈むと枯れてしまう可能性があります。
ラセンイは耐陰性があるため、室内・室外問わず育てられます。
室内で育てる場合はレースカーテン越しの窓際、室外で育てる場合は明るい日陰を選んで適度に日光を取り込めるようにしましょう。
直射日光は葉焼けの原因になるため、注意してください。
+一般的な価格(販売価格)
ラセンイはサイズによって価格が変わりますが、ポット苗程度の小さいサイズであれば500~1,000円程度で購入可能です。
苔玉や苗の状態で販売されていることもあるため、置き場所や好みから選んでみてください。
くねくねとユニークに伸びているラセンイ。
お部屋のインテリアグリーンやビオトープなどにもおすすめです。
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