観葉植物 シェフレラの特徴と育て方は?
シェフレラは、園芸店やホームセンターなど、さまざまな店舗で気軽に購入できる観葉植物です。
あまり手をかけなくても丈夫に育ってくれるため、初心者の方にも人気があります。
+特徴
シェフレラは、ウコギ科シェフレラ属の品種で、原産地は中国南部や台湾です。
世界中の熱帯から温帯にかけて、約600種類もの品種が自生しているとされており、背丈の小さい品種から大型の品種までさまざまな株が存在します。
大きく育つ品種の中には、樹高が12mを超えるような株もあるようです。
シェフレラはカポックと見た目が似ていることから「シェフレラ=カポック」と認識されていることもありますが、実際は全く別の品種です。
本来、カポックはアオイ科セイバ属の品種なので、シェフレラとは別の科の異なる植物になります。
「シェフレラ=カポック」と認識されるようになったのは、初めて日本に渡来したときに、葉の形がよく似ていて間違えられたことから始まったようです。
シェフレラは多くの品種が存在するとご紹介したように、艶のある濃い緑色葉を持つ品種から、斑が入った品種までさまざまあります。
中でも、一般的に流通しているのは「シェフレラ・ホンコン」です。
「ホンコンカポック」という名前で販売されていることもあります。
また、黄色い斑が入った「シェフレラ・トリネッティ」という品種も見た目の美しさから人気です。
最近では、100円ショップなどでも小さな株が販売されているほど、広く親しまれています。
「枯らす方が難しい」と言われることがあるくらい丈夫な性質を持つため、初心者の方にもぴったりです。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
室内・室外問わず育てられますが、日照不足になると弱い株になってしまうため、適度に日光をあてるようにしてください。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際などを選ぶと良いでしょう。
室外で育てる場合は、明るい日陰などを選んでください。
いきなり直射日光にあてると葉焼けを起こす可能性もあるため、購入してきた株を室外に出す際は状態をよく見るようにしましょう。
水やりは土の表面が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意してください。
霧吹きなどで葉水を与えるのも効果的です。
肥料はあまり必要としませんが、与える場合は春から秋にかけて2か月に1回程度緩効性肥料を与えると良いでしょう。
・夏
風通しの良い明るい場所で育てます。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選びましょう。
室外であれば直射日光にあたらないように注意し、遮光ネットなどを活用して適度に遮光しても良いです。
夏場は暑さで土が乾きやすいので、表面が乾いたら水やりをします。
日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てます。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てます。
寒さにはあまり強くないため、室内で育てるのがおすすめです。
室内で管理する際は明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
温暖な地域であれば、室外でも服越しは可能です。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから与えてください。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしましょう。
肥料も必要ありません。
+病気と害虫
シェフレラはハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
葉水を定期的におこなうことで害虫がつくのを防いでくれる効果もあるので、水やりと合わせて行いましょう。
+注意ポイント
シェフレラは、直射日光で葉焼けを起こす可能性があります。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で管理するようにしましょう。
とくに、夏場の直射日光には注意してください。
耐陰性はありますが、日照不足が続くと弱い株になってしまうため、適度に日光をあてるのがおすすめです。
また、寒さにはあまり強くないため、寒さの厳しい地域では室内で育ててください。
水やりは土が乾いたらたっぷりと与え、害虫の発生を防ぐためにも葉水は定期的におこなってください。
+一般的な価格(販売価格)
シェフレラは、サイズや品種によって価格が変わりますが、小さいサイズであれば100~500円程度で購入できます。
大きい株や珍しい品種になると10,000円以上するものもあるため、好みのサイズや置き場所に合わせて選んでください。
お部屋のシンボルツリーや、お祝いなどのギフトに購入する場合は、どっしりとした大きめの株がおすすめです。
枯らす方が難しいとも言われるくらい丈夫で育てやすいシェフレラ。
お部屋のインテリアグリーンにぜひ育ててみてください。
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