観葉植物 テーブルヤシの特徴と育て方は？
テーブルヤシは、名前の通り卓上に置けるコンパクトなサイズのヤシ科の観葉植物です。
上に向かってすっと伸びる葉が美しく、エキゾチックな雰囲気からインテリアグリーンとしても高い人気を誇ります。
丈夫で育てやすいことから、初心者の方にもおすすめの品種です。
特徴
テーブルヤシはヤシ科テーブルヤシ属の品種で、メキシコやグアテマラなどの中南米を原産地とします。
テーブルヤシとして一般的に流通しているのは「チャメドレア・エレガンス」という品種で、ビーチなど日光が降り注ぐ場所に生えている大きな「ココヤシ」とは全く別の品種です。
テーブルヤシは、湿潤な環境で周りの木々の合間から柔らかい日光を浴びて自生しています。
テーブルヤシは大きくなっても2m程度にしかならず、ヤシ科の中では小型の品種です。
大型の品種では「アレカヤシ」が有名で、見た目が似ていることからテーブルヤシが大きくなったものがアレカヤシと勘違いされることがよくあります。
耐陰性があり室内で育てていても徒長しづらいため、管理しやすいのが特徴です。初心者の方にも育てやすく、園芸店やホームセンターだけでなく100円ショップでも販売されています。
育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
耐陰性があるため室内でも育てられますが、適度に日光をあてた方が葉につやが出てきれいに育ちます。
多湿を嫌うので水はけの良い土を使用し、根腐れなどがおこらないようにしてください。
・春
風通しと日当たりの良い場所で育てます。
室内で育てる場合は、窓際など日光を取り込める場所を選びましょう。
水やりは土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意してください。
また、水やりと合わせて葉水をおこなうことで、害虫がつくのを防ぐ効果があります。
肥料は薄めた液体肥料や置き型の化成肥料を与えると良いでしょう。与えすぎるとかえって状態を悪くしてしまうので、株の状態を見ながら与えてください。
植え替えをする場合は、温かくなった5月頃にするのがおすすめです。
・夏
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内で育てる場合はレースカーテンを引いた窓際などのやさしい光があたる場所に置き、冷房の風が直接あたらないようにしましょう。
室外で育てる場合は明るい日陰を選び、雨水があたらないようにしてください。
水やりは土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、暑さで鉢内が蒸れないように夕方以降に与えましょう。土が湿っている状態が長く続くと根腐れを起こしてしまうので注意が必要です。
・秋
春と同様に、風通しと日当たりの良い場所で育てます。
夏の強い日差しが落ち着いてきたら、徐々に日光をあてていきましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
冬場も、風通しと日当たりの良い場所で育てますが、5度を下回ると枯れてしまうことがあるので室内で管理するのが安心です。
室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
窓際は朝晩気温が下がりやすいので、室内で管理する場合も置き場所には気を配りましょう。
休眠期にあたるので、水やりは控え乾燥気味に管理します。たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながら与えましょう。
病気と害虫
テーブルヤシはハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
特に室外で育てていると害虫がつきやすいので、発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
注意ポイント
テーブルヤシは丈夫で育てやすい品種ですが、多湿を苦手とします。
水やりは土が乾いたことを確認してから与えるようにしましょう。
夏場は暑さで鉢内が蒸れやすいので暑さが落ち着いた夕方以降に、反対に冬場は温かい日中に与えてください。
耐陰性があるため室内でも育てられますが、明るい場所に置き日光を取り込めるようにしましょう。
室外で育てる場合は、暑い時期の直射日光を避け葉焼けしないように注意してください。
また、5度を下回ると枯れてしまうことがあるので寒い時期は室内に移動しましょう。
一般的な価格（販売価格）
テーブルヤシはサイズによって価格が変わりますが、小さいサイズであれば100円ショップでも購入可能です。
サイズが大きいものは、数千円～1万円前後の価格で販売されています。
100円ショップなどで小さい苗を購入し、時間をかけて大きく育てるのもおすすめです。
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