観葉植物 ハエトリソウの特徴と育て方は?

種類
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観葉植物 ハエトリソウの特徴と育て方は?

ハエトリソウとは、名前の通りハエなどの昆虫を捕食する食虫植物の品種です。
鋭いトゲの生えた葉が独特で、インパクトがあることから観葉植物としても人気を集めています。
見た目の異質さに反して比較的育てやすいことから、初心者の方にもおすすめの品種です。

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特徴

ハエトリソウはモウセンゴケ科ハエトリグサ属の品種で、北アメリカの湿地帯を原産地とします。「ハエトリグサ」「ディオネア」という別名でよばれることもあり、名前の通りハエなどの昆虫を捕食するのが特徴です。
「世界で最も不思議な植物」に取り上げられることも多く、二枚貝のような葉に鋭いトゲが生えた異質な見た目をしています。
ハエトリソウが昆虫を捕獲できるのは、葉の表面にある「感覚毛」という部分があるからです。感覚毛はセンサーのような役割をしており、昆虫が触れると葉をすばやく閉じて捕獲する仕組みになっています。
捕獲後は中にある消化液で昆虫をゆっくり溶かし、株の養分として取り込みます。
指で葉を触っても同じように葉を閉じますが、何度も触ってしまうと株にストレスを与えて枯れる原因になることがあるので注意が必要です。

うまく育てると、夏ごろに白い可愛らしい花を咲かせます。
自生地の北アメリカは日本と同じく四季があり、気候が似ていることから比較的育てやすい品種といえます。

育て方

一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
日光を好む性質があるので、しっかりと日光をあてることで丈夫な株に育ちます。
湿潤な場所に自生していることから乾燥を嫌うため、水のやり方を工夫しましょう。
用土は湿潤な環境を保つためにも水苔などを使用するのがおすすめです。

・春
風通しと日当たりの良い場所で育てます。
室内で育てる場合は、日光をしっかりと取り込める窓際などを選んで置いてください。

水やりは土が乾燥しないように、常に湿らせておく必要があります。
水切れが心配な場合は、受け皿に水を溜めて「腰水(こしみず)」をして水を吸収できる状態にしておくと良いでしょう。

肥料は、もともと栄養分が少ない場所に自生していることから与える必要はありません。与えた方がうまく生育できなくなる可能性があります。

・夏
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、直射日光は株が傷んでしまうため注意が必要です。
室内で育てる場合はレースカーテンを引いた窓際などのやさしい光があたる場所に置き、冷房の風が直接あたらないようにしましょう。室外で育てる場合は明るい日陰を選んでください。

夏場は土が乾きやすいので、状態をよく確認しておきましょう。腰水をする場合は、暑さで水の温度が上がってしまうのでこまめに取り換える必要があります。

・秋
春と同様に、風通しと日当たりの良い場所で育てます。
夏の強い日差しが落ち着いてきたら、徐々に日光をあてていきましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください。

・冬
冬場も、風通しと日当たりの良い場所で育てましょう。
寒さにとても強い性質をもち、冬の間休眠してエネルギーを蓄えます。
枯れたような見た目になることもありますが枯れているわけではないので、他の季節と同様土の乾燥に注意しましょう。
寒さにしっかりとあてることで春からの生育がより良くなるので、室外で管理するのがおすすめです。霜などがあたらないような場所をえらんでください。
常に0度を下回るような地域では株が凍ってしまう可能性があるので、室内で管理しましょう。
植え替えをする場合は休眠期である12月~2月の間に済ませてください。

病気と害虫

ハエトリソウはハダニアブラムシ、ナメクジなどの害虫がつくことがあります。
食虫植物のためなんでも捕食すると思われがちですが、害虫を捕食することはありません。発見したらピンセットなどで駆除するようにしましょう。

注意ポイント

ハエトリソウは、湿潤な環境を好み乾燥を嫌います。
土が常に湿っている必要があるので、腰水などをおこないながら乾燥しないように注意しましょう。
室内でも育てられますが、室外でしっかり日光をあてた方が丈夫に育ちます。特に冬場は、室外で寒さにあてて春からの生育を良くするようにしましょう。

食虫植物ですが、害虫を捕食することはできません。ハダニやアブラムシ、ナメクジなどがつくことがあるので、発見したらすぐに駆除してください。

一般的な価格(販売価格)

ハエトリソウはサイズによって価格が変わりますが、多くは千円前後の価格で販売されています。
大きいサイズや珍しい品種になると数千円するものもありますが、比較的安く購入できるでしょう。

珍しい観葉植物を育てたい方にぴったりの品種です。

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