観葉植物 ウスネオイデスの特徴と育て方は?
ウスネオイデスは、銀色がかった緑色の葉をくねくねと伸ばすエアプランツです。
オシャレな雰囲気でインテリアグリーンとしても高い人気を誇りますが、手入れを間違えると枯れてしまうため注意が必要です。
+特徴
ウスネオイデスは、パイナップル科チランジア属の品種で、原産地はアメリカ大陸の広い範囲です。
原産地では電線や庭木に絡まって自生しており、どんどん増えていくため荷物の緩衝材として使われていたこともあるそうです。
銀色がかった緑色の細かい葉を茂らせて伸びていくエアプランツで、30~50cm程度の大きさに成長します。
葉の表面はトリコームと呼ばれる細かい毛が生えており、空気中から水分を吸収できる性質を持っているため、吊るしておくだけで管理可能です。
見た目のオシャレさから園芸店やホームセンターだけでなく、雑貨店などでも販売されており、高い人気を誇っています。
手入れのしやすいウスネオイデスですが、さまざまな理由から枯らせてしまう方も少なくありません。
枯れてしまう理由の多くは、水不足や水の与えすぎによる蒸れ、直射日光による葉焼けです。
水やりや風通し、日光の3つに気を付けていれば、初心者の方でも気軽に育てられます。
ウスネオイデスは葉を楽しむ品種ですが、上手く育てると春頃に小さな花を咲かせることもあります。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
暑すぎたり、寒すぎる環境は苦手とするため、気温差が少ない室内で育てるのがおすすめです。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
強すぎる光にあたると、葉が黒っぽく変色してしまう可能性もあるため注意が必要です。
直射日光や西日があたらない場所に吊るしましょう。
水やりは週に1~2回程度、夜に霧吹きなどでミスティングを行ってください。
また、月に1回は水を張った容器などに4~6時間程度浸けるソーキングを行いましょう。
表面の毛から水分を吸う性質はあるものの、水分を与えないと枯れてしまうため、忘れず行ってください。
水やり後は蒸れないように、風通しの良い場所で吊るしましょう。
肥料は必要としませんが、葉付きが悪いと感じた場合は薄めた液体肥料などをミスティングしても良いです。
・夏
風通しが良く、明るい場所で育てます。
温度変化には弱いため、吊るしている部屋が暑くなりすぎないようにしてください。
また、冷房の風などが直接あたると、葉が乾燥しすぎて枯れてしまうため注意しましょう。
春と同様、ミスティングやソーキングを行いますが、暑さで蒸れてしまわないように風通しには気を配ってください。
とくに、葉を束ねている部分には水が残りやすいため、逆さにして水を排出するようにしましょう。
風通しが悪い場合は、サーキュレーターなどで風を送るなども有効です。
・秋
風通しが良く、明るい場所で育てます。
春・夏と同様、ミスティングやソーキングは定期的に行い、乾燥しすぎないようにしましょう。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てます。
耐寒性はあまりないため、室内の明るい場所で育てるのがおすすめです。
冬場は乾燥しやすいため、こまめに状態を確認しておきましょう。
加湿器などで適度な湿度を保つのも効果的です。
ただし、暖房などの風があたると、乾燥のしすぎで傷んでしまうため注意しましょう。
+病気と害虫
ウスネオイデスは病気に強いため、特別心配はありません。
まれに、カイガラムシなどの害虫がつくこともあるため、発見したらすぐに駆除してください。
ピンセットなどで駆除したり、数が多い場合は市販の殺虫剤などを使用するのもおすすめです。
+注意ポイント
ウスネオイデスはエアプランツなので、水をやらなくても良いと勘違いしている方もいますが、水を好む品種です。
最低でも週に1~2回程度のミスティングと、月1回のソーキングは行いましょう。
また、ミスティングは水が滴るくらいたっぷりと与えるのがポイントです。
ミスティングやソーキング後は、風通しの良い場所に吊るしておき、蒸れないようにしてください。
壁にぴったりと付けた状態で吊るすと、風通しが悪くなってしまうので注意しましょう。
サーキュレーターなども活用しながら、風が通るようにしてください。
冷暖房の風も、直接あたると傷んでしまう原因になります。
+一般的な価格(販売価格)
ウスネオイデスは長さや葉のボリュームによって価格が変わるものの、1,000~2,000円程度で販売されていることが多いです。
また、太葉や細葉など、葉の形状によっても異なるため、好みの見た目の株を探してみてください。
細かい葉を茂らせたふわふわとした雰囲気がオシャレなウスネオイデス。
水やりなどのポイントを抑えれば比較的育てやすい品種なので、部屋のインテリアグリーンに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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