観葉植物 モンステラの特徴と育て方
モンステラは、独特な切り込みの入った葉が印象的な観葉植物です。
存在感のある見た目からインテリアグリーンとしても高い人気を誇っています。
丈夫で管理しやすい性質をもつため、初心者の方にもおすすめの品種です。
特徴
モンステラは、サトイモ科モンステラ属の品種で、熱帯アメリカの薄暗いジャングルを原産地とします。原産地では樹木などに着生して自生しており、薄暗い環境で育つことから直射日光などの強い光は苦手です。
モンステラという名前はラテン語の「monstrum(モーンストルム)=奇怪・怪物」から由来しており、切り込みが入った独特な形の葉から名付けられたとされています。
観葉植物のなかでも珍しい「半つる性」の品種で、通常上に上にと伸びていく「立性」と、つたのように土の上を這っていく「つる性」の両方を持ち合わせた性質です。
大きくなるとともに横へ広がるように成長していくのは半つる性の性質からで、茎が倒れないように支柱を使うこともあります。
園芸用として販売されているモンステラは1m未満のものが多いですが、自生しているモンステラは10mに達するものもあり、葉の大きさも1mを超えるなど、同じ植物とは思えないような見た目です。
40種類以上の品種があり、葉の大きさや切り込みの形が違ったり、斑入りの葉をもつ品種もあります。
園芸店やホームセンターなど、日本で一般的に流通しているのは、「モンステラ・デリシオーサ」という品種で、大きく成長することから「モンステラ界の王様」とよばれています。
また、「モンステラ・アダンソニー」という品種も流通しており、サイズが小ぶりなことから「ヒメモンステラ」という名前で販売されることもあります。
耐陰性があるので室内で管理がしやすく、インパクトのある見た目からリビングのシンボルツリーとしてもおすすめの品種です。
育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
モンステラは耐陰性があり室内でも問題なく育てられますが、適度に日光をあてた方がより丈夫な株に育ちます。
・春
風通しと日当たりの良い場所で育てましょう。
室内であれば、窓際などの日光がしっかり入る場所を選んでください。
水やりは、土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与え、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
比較的、湿潤な環境を好むので霧吹きなどで葉水をおこなうのもおすすめです。
肥料はあまり必要としませんが、薄めた液体肥料や置き型の化成肥料を与えることで成長を早める効果があります。
・夏
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意しましょう。
室外で育てる場合は直射日光のあたらない明るい日陰、室内で育てる場合はレースカーテンを引いた窓際などのやさしい光があたる場所で育ててください。また、室内の場合は冷房の風が直接当たると葉が傷んでしまうので注意しましょう。
水やりは土が乾いたらたっぷりと与え、葉水も忘れずおこなってください。
・秋
風通しと日当たりの良い場所で育てます。
冬が近づくにつれて気温が下がると休眠期に入るので、状態を見ながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
冬場も風通しと日当たりの良い場所で育てますが、寒さには弱いので室内で管理するようにしましょう。
暖房などの風が直接あたらない明るい場所を選んでください。
窓際は、室内であっても気温が下がりやすいので注意しましょう。
水やりはたくさん与えると土が乾きづらくなるので、月1回土の表面が湿る程度にしてください。
病気と害虫
モンステラは、ハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。また、数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
乾燥すると害虫がつきやすくなるので、季節を問わず日ごろから葉水をおこなっておくと予防に繋がります。
注意ポイント
モンステラは丈夫で育てやすい品種ですが、寒さに弱いので冬場の管理に注意しましょう。
1年を通して室内で育てられますが、適度に日光をあてた方が丈夫に育ちます。
乾燥が続くとハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。また、室内で育てる場合は葉にほこりが溜まることがあるので、こまめに葉水をおこないましょう。
一般的な価格(販売価格)
モンステラは大きさによって価格が様々ですが、一般的な品種であれば数百円~数千円で購入可能です。
あまり流通していない品種や斑入りの葉をもつ品種などは高額になることが多く、オークションで10万円を超える値が付くこともあります。
丈夫で育てやすく、お部屋のインテリアとしてもぴったりのモンステラ。
ぜひ育ててみてください。
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