観葉植物 ヤツデの特徴と育て方は？
ヤツデは、独特な形の大きな葉を持ち、日本で古くから親しまれている植物です。
庭木などに用いられることが多く、冬には可愛らしい花を咲かせます。
+特徴
ヤツデはウコギ科ヤツデ属の品種で、原産地は日本です。
日本の伝説に出てくる天狗が、うちわのように持っている植物はこの「ヤツデ」だと言われており、別名「天狗の葉団扇」という名前もあります。
日本では、古くから庭や公園などに植えて親しまれてきました。
光沢のある葉は、先が7～10枚程度に分かれており、縁はギザギザしているのが特徴です。
また、肉厚で1枚の大きさが20～40cm程度と大きく、存在感があります。
冬になると球状に白い小さな花、春にかけては果実を付けて、少しずつ黒く熟していきます。
ヤツデは、独特な形の大きな葉が人を招くように見えることから、縁起の良い植物としても人気です。
「千客万来」などの縁起担ぎとして、玄関先や門の脇に植えられることもあります。
さらに、魔物などの悪いものを追い払ってくれるとも言われており、魔除けとしても用いられています。
風水では、玄関に置くと「お金を呼び込む」、家の西側に置くと「お金が溜まる」とされているため、プレゼントなどにもおすすめです。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で育てましょう。
強い光は苦手なので、直射日光には注意が必要です。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
強い日光は苦手なので、直射日光のあたらない場所に地植えするか、鉢植えで育てましょう。
半日陰や少し湿り気の強い環境を好むため、様子を見ながら場所を選んでください。
水やりは、地植えの場合は基本的に必要ありません。
鉢植えで育てる場合は、土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷりと与えましょう。
水やり後は、受け皿に水が溜まったままにならないように注意してください。
肥料は必要ありません。
・夏
風通しの良い場所で育てますが、直射日光はあたらないようにしてください。
地植えで直射日光があたる場合は、遮光ネットなどを活用して適度に遮光しましょう。
鉢植えの場合も同様です。
地植えの場合、水やりの必要はありませんが、日照りが続く時は水やりをしましょう。
夏場は暑さで乾燥しやすいため、株が傷まないように状態をこまめに確認しておいてください。
鉢植えの場合、土が乾いたらたっぷりと水やりをしますが、日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えましょう。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てますが、直射日光に注意しましょう。
春・夏と同様、鉢植えの場合のみ水やりをしてください。
冬が近づくにつれて気温が下がってきたら、状態をみながら徐々に水やりの回数を減らしていきましょう。
・冬
寒さにも耐えられる丈夫な性質を持ちますが、強い風で株が傷んでしまう可能性もあるため注意しましょう。
強い風があたる場所に植えている場合は、防風対策を行うなど工夫してください。
地植えの場合、他の季節と同様水やりの必要はありません。
また、鉢植えの場合も水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから数日開けて与えてください。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしましょう。
肥料は基本的に必要ありませんが、鉢植えで葉色が悪くなって来た場合は与えても良いです。
与える場合は、油かすか緩効性化成肥料を少量施してください。
+病気と害虫
ヤツデは、丈夫な性質を持つため、病害虫の心配はほとんどありません。
ただ、カイガラムシが発生することもあるため、こまめに確認してください。
+注意ポイント
ヤツデは、直射日光と乾燥、強風を嫌うため、植える場所には注意が必要です。
地植えで育てる場合は、自宅の陰になるような、少し湿り気のある場所が良いでしょう。
また、鉢植えの場合は、直射日光があたらない明るい日陰で管理してください。
水やりは、鉢植えの場合のみ土が乾いたら与えます。
ただし、夏場などの日照りで乾燥が続く場合は、地植えでも水やりをしましょう。
暑さで鉢内が蒸れないように、夕方以降の時間帯がおすすめです。
+一般的な価格（販売価格）
ヤツデは、サイズによって価格が大きく異なるものの、ポット苗くらいの小さいサイズであれば1,000～2,000円程度で購入可能です。
大きいサイズになると立派で存在感も増しますが、その分価格も高くなり1～2万円程度します。
プレゼントなどで購入する場合は、ある程度サイズのある株がおすすめです。
さまざまなサイズで販売されているため、植える場所などから好みの株を探してみてください。
独特な形の葉が存在感抜群のヤツデ。
縁起も良く金運も上げてくれると言われているため、ぜひ育ててみてください。
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