観葉植物 アデニア・グラウカの特徴と育て方は?
アデニア・グラウカは、丸いツートンカラーの幹が特徴的な塊根植物(かいこんしょくぶつ)です。
見た目の独特さに反して育てやすく、丈夫な性質を持つため初心者の方にも人気があります。
+特徴
アデニア・グラウカは、トケイソウ科アデニア属の品種で原産地は南アフリカのボツワナやリンポポ州です。
根や幹がぼってりと膨らむ塊根植物で、サバンナなどの乾燥した地域に自生しています。
自生地では1m程度の大きさにまで成長するものもあり、白とグレーのツートンカラーのような幹が特徴です。
名前のグラウカ(glauca)はラテン語で「白粉をかぶったような」「灰青色の」という意味があり、幹の特徴に由来するといわれています。
長く伸びたつるの先に蝶々のような独特な形の葉をつけることから、「幻蝶かずら」という和名がつけられたようです。
また、ぼってりと丸い幹の形からブンブクチャガマ(分福茶釜)とよばれることもあります。
塊根植物は成長に時間がかかる品種が多いですが、アデニア・グラウカは水や肥料の与え方次第で早く大きくすることも可能です。
早く大きくすると縦に細長く伸びるため、アデニア・グラウカ特有のぼってりと丸い幹に育てたい場合は注意しましょう。
見た目の独特さから育てるのが難しそうと思われがちですが、丈夫な性質をもつため初心者の方にもおすすめの品種です。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
日照不足になると株が弱ってしまうことがあるため、注意してください。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内・室外問わずしっかりと日光があたる場所に置きましょう。
水やりは土が乾いたら与えますが、与える量が多ければ成長が早まる分、幹は細長くなる可能性があるため、形をよく観察して与えてください。
また、水を控えすぎると幹がしぼんでしまうことがあるので、注意しましょう。
・夏
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、直射日光は幹の緑色部分を変色させてしまう可能性があるため、適度に遮光するようにしましょう。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選んでください。
室外であれば遮光ネットなどを活用して、直射日光があたらないようにしましょう。
夏はアデニア・グラウカの成長期にあたるため、土が乾いたら水をたっぷりと与えますが、春と同様幹の形はよく観察してください。
肥料を与える場合は、薄めた液体肥料を与えると良いでしょう。
水やり同様、与えすぎは幹の形に影響を与える場合があるので、注意してください。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てますが、10月ごろまでは直射日光に注意しましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てます。
耐寒性があり室外でも育てられますが、霜や雪にあたると枯れてしまう場合があるため、室内で管理するのが安心です。
明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
また、窓際などに置く場合は朝晩気温が下がりやすいので注意しましょう。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから与えてください。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしましょう。
肥料も必要ありません。
出典:https://item.rakuten.co.jp/reboot1130/
+病気と害虫
アデニア・グラウカは、ハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
+注意ポイント
アデニア・グラウカは、直射日光があたると幹の色が変色する可能性があります。
とくに、夏場の強い光は適度に遮光して株が傷まないように注意してください。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で管理すると良いでしょう。
また、霜や雪があたらないように、気温が下がってきたら室内で管理してください。
春から秋は水を与えれば与えるほど大きく成長しますが、縦に細長い株になってしまうことがあります。
独特な丸い形を維持できなくなる可能性があるため、様子を見ながら与えてください。
冬は休眠期なので乾燥気味を保ちましょう。
+一般的な価格(販売価格)
アデニア・グラウカはサイズによって価格が変わり、小さいものであれば2,000~3,000円程度で購入可能です。
幹部分が丸く大きい株は価格が上がり、3万円も超える株も販売されています。
塊根植物はマニアも多く、大きく育った株は高値がつくことも珍しくありません。
幹の形が独特で印象的なアデニア・グラウカ。
お部屋のインテリアグリーンにぜひ育ててみてください。
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