観葉植物 シペラスの特徴と育て方は?
シペラスは、放射状に広がる葉のような形の苞を持つ観葉植物です。
枝垂れた苞の姿が涼し気で美しく、丈夫で育てやすいことから人気があります。
+特徴
シペラスは、カヤツリグサ科シペラス属の品種で、原産地は世界中の熱帯から温帯です。
世界中に600~700種類程度の品種が存在すると言われており、日本でも30品種程度が自生しています。
シペラスの中でもパピルスと呼ばれる「カミガヤツリ」は、エジプトから熱帯アフリカにかけて自生し、観葉植物としてよく流通している品種です。
かつて、古代エジプトではパピルスの茎を紙の原料として用いており、世界最古の紙の原料と言われています。
日本では「カヤツリグサ」などが有名で、畑や空き地など湿地を中心に自生していることが多いです。
手入れをしなくても種を落としてどんどん繁殖していくことから、厄介がられることもしばしばですが、観賞用としても流通しています。
どの品種も湿地を好む傾向があるため、池のほとりや水辺などでの栽培に向いているのが特徴です。
涼し気な見た目から、近年は観葉植物としても人気が高まっています。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
室内・室外問わず育てられますが、日照不足になると弱い株になってしまうため、しっかりと日光をあてるようにしてください。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、日光を取り込める窓際などを選ぶと良いでしょう。
室外で育てる場合も、明るい場所を選んでください。
湿潤な環境を好むため、水やりは毎日行うのがおすすめです。
受け皿などに水を溜めたままにしておいても良いでしょう。
水やりの回数で成長速度が変わるため、あまり大きくしたくない場合は土の表面が乾いてから与える方法もあります。
肥料は与えなくても育ちますが、鉢サイズに合わせて置き肥を与えても良いです。
ただし、大きく育てたくない場合は与えないでください。
・夏
風通しの良い明るい場所で育てます。
日当たりが悪いと茎が細長く成長し、弱い株になってしまうため注意が必要です。
夏場は土が乾きやすいため、こまめに水やりをしてください。
受け皿などに水を張る場合は、暑さで温度が上がりすぎないように注意しましょう。
定期的に入れ替えて水温が上がりすぎないようにしてください。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てます。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態を見ながら水やりの回数を徐々に減らしましょう。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てます。
寒さにも比較的強い性質を持ちますが、霜や雪にあたると枯れてしまうため注意が必要です。
室外で育てる場合は、霜・雪にあたらないように軒下に置いてください。
また、寒さが厳しい地域では、室内で育てた方が安心です。
室内で管理する際は明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしましょう。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、土が乾いてから数日開けて与えてください。
肥料も必要ありません。
出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp/chanet/
+病気と害虫
シペラスにはカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
カイガラムシは成虫になると殺虫剤が効きづらくなるため、放置せずに駆除してください。
+注意ポイント
シペラスは、湿潤な環境を好む品種です。
春から秋にかけては土が乾かないようにこまめに水やりをしてください。
手入れにあまり時間を割けない場合は、受け皿などに水を張っておくのもおすすめです。
ただし、あまり大きくしたくない場合は、水やりの量を調整しましょう。
冬場は休眠期に入るため、水やりを控えめにしてください。
土の表面が乾いてから与えるようにしましょう。
一年を通して日光がしっかりとあたる場所で育てるのが大切です。
日照不足になるとひょろっとした弱い株に育ってしまうため注意してください。
+一般的な価格(販売価格)
シペラスは品種やサイズによって価格が変わるものの、ポット苗程度の小さいサイズであれば1,000円前後で購入できます。
大きい株になると10,000円以上するものもあるため、好みのサイズや置き場所に合わせて選んでください。
放射状に伸びる葉のような苞が美しいシペラス。
爽やかな印象になるため、インテリアグリーンとしてもおすすめです。
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