観葉植物 シンゴニウムの特徴と育て方は?
シンゴニウムは、ハート型や矢尻型の葉がかわいらしい観葉植物です。
品種によってさまざまな葉模様を楽しめ、丈夫で育てやすいことから初心者の方にも人気があります。
+特徴
シンゴニウムは、サトイモ科シンゴニウム属の品種で原産地は熱帯アメリカです。
つるを伸ばして成長する「つる性」の性質を持ち、原産地では他の植物などに絡みつきながら自生しています。
株が小さいうちは上へまっすぐに伸びていきますが、大きく成長するにつれてつる性が出てくるため、上や横に這うように伸びるのが特徴です。
淡い緑色の葉を持つ品種や白い斑入りの葉を持つ品種、ピンク色の葉を持つ品種など、見た目の異なる約35種類の品種があります。
とがったハート型のような葉が大きくなるとともに少しずつ丸い形になり、さらに成長すると切れ込みが入る性質ももつのが、植物の中でもとても珍しい点です。
大きくなるとつる性が出てくるため、株姿をきれいに保つためには選定や支柱に這わせるなどの手入れが必要ですが、とても丈夫な性質を持つため植物を育てた経験がない方でも安心して育てられます。
最近では100円ショップでも取り扱われているほど、人気の品種です。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
室内・室外問わず育てられますが、直射日光は葉焼けの原因になるので適度に遮光できる場所で育ててください。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際などを選ぶと良いでしょう。
室外の場合は、明るい日陰などを選んで直射日光があたらないようにしてください。
水やりは土の表面が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
成長期にあたり水をよく吸うため、水切れしないようにしてください。
霧吹きなどで葉水を与えるのも効果的です。
肥料を与える場合は、春から秋にかけて2か月に1回程度緩効性肥料を与えると良いでしょう。
・夏
風通しの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選びましょう。
室外であれば直射日光にあたらないように注意し、遮光ネットなどを活用して適度に遮光しても良いです。
夏場は暑さで水が乾きやすいので、土の表面が乾いたら水やりをします。
日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
株の成長に合わせて、2年に1度は植え替えをするのがおすすめです。
植え替えは秋がくるまえに済ませてください。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てますが、直射日光には注意しましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てますが、寒さには弱いので室内で管理します。
明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
また、窓際などに置く場合は朝晩気温が下がりやすいので注意しましょう。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから与えてください。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしましょう。
肥料も必要ありません。
+病気と害虫
シンゴニウムはハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
葉水を定期的におこなうことで害虫がつくのを防いでくれる効果もあるので、水やりと合わせて忘れずおこないましょう。
+注意ポイント
シンゴニウムは直射日光を苦手とするので日当たりには注意してください。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で管理すると良いでしょう。
耐陰性がありますが、日照不足では弱い株になってしまうため適度に日光をあてるのがおすすめです。
また、寒さには弱いので気温が下がってきたら室内で管理してください。
春から秋の成長期には水をよく吸うため、水切れしないように注意しましょう。
基本的に土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
反対に、冬場は休眠期に入るので乾燥気味にしましょう。
乾燥のしすぎや害虫の発生を防ぐためにも、葉水は定期的におこなってください。
+一般的な価格(販売価格)
シンゴニウムはサイズや品種によって価格が変わりますが、100円~1,000円程度のものが一般的に流通しています。
大きい株や珍しい品種になると5,000円以上するものもありますが、まずは手軽に100円ショップなどで購入して育てるのもおすすめです。
さまざまな葉姿を楽しめる人気のシンゴニウム。
お部屋のインテリアグリーンにぜひ育ててみてください。
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