観葉植物 ゲッキツ(シルクジャスミン)の特徴と育て方は?
ゲッキツは、光沢がある濃い緑色の葉をもつ観葉植物です。
上手く育てると夏ごろにジャスミンに似た可愛らしい白の花を咲かせます。
+特徴
ゲッキツはミカン科ゲッキツ属の品種で、東南アジアや中国、台湾、沖縄諸島などを原産地とします。
熱帯から亜熱帯にかけての広い範囲に自生しており、成長すると3~3.5m程度の大きさになる常緑性の低木です。
艶のある濃い緑色の葉が美しく観葉植物としても人気ですが、庭の生垣など地植えとしても親しまれています。
上手く成長すれば、6月から9月にかけてジャスミンに似た真っ白の花を咲かせるのが特徴です。
花が咲き終わり冬頃には赤い小さな実をつけます。
月が輝く夜に、柑橘系の甘い香りの花を咲かせることが「ゲッキツ(月橘)」という名前の由来です。
また、ジャスミンに似た見た目から「シルクジャスミン」や「オレンジジャスミン」と呼ばれることもあります。
ゲッキツを品種改良した、矮性(わいせい)ゲッキツという品種もあり、ゲッキツに比べると葉が小さく、株全体も小さい印象です。
あまり大きくしたくない場合や、鉢植えでコンパクトに育てたい場合は矮性ゲッキツを選ぶと良いでしょう。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
きれいな花を咲かせるためにも、日光をたっぷりとあててください。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内でも育てられますが、窓際などの明るい場所に置いて日光をあててください。
水やりは土の表面が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
肥料を与える場合は春から秋にかけての2か月に1回程度、緩効性化成肥料を株元に置き肥してください。
・夏
風通しの良い明るい場所で育てます。
暑さに強い性質をもつため、日光にもしっかりとあてて上げましょう。
室内であれば窓際に置き、冷房の風が直接あたらないようにしてください。
気温が20度以上になると根がどんどん成長し、水を良く吸うようになります。
とくに、夏場は暑さで水が乾きやすいので、土の表面が乾いたら忘れず水やりをしましょう。
日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てます。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てますが、霜や雪が降る地域は室内で管理するようにしましょう。
比較的温暖な地域であれば、室外でも管理可能です。
室内で育てる場合は、明るい場所に置き暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから与えてください。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしましょう。
肥料も必要ありません。
+病気と害虫
ゲッキツはハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
葉水を定期的におこなうことで害虫がつくのを防いでくれる効果もあるので、水やりと合わせて忘れずおこないましょう。
+注意ポイント
ゲッキツは日光をしっかりとあてることで、きれいな花を咲かせます。
日照不足では花をつけない可能性があるので注意しましょう。
室外で育てるのが理想ですが、室内で育てる場合は日光を取り込める明るい場所に置き、週に数日は室外に出してあげるのがおすすめです。
室内から室外に出す場合、急に直射日光などをあてると傷んでしまう可能性があるので、様子を見ながら行ってください。
霜や雪があたると枯れてしまうことがあるので、寒さが厳しい地域は室内で管理しましょう。
春から秋の成長期には水をよく吸うため、水切れしないようにたっぷりと与えます。
反対に、冬場は休眠期に入るので乾燥気味にしましょう。
乾燥のしすぎや害虫の発生を防ぐためにも、葉水は定期的におこなってください。
+一般的な価格(販売価格)
ゲッキツはサイズによって価格が変わりますが、ポット苗などで販売されている小さい物であれば1,000~2,000円程度で購入可能です。
サイズが大きくなると1万円以上するものもあるため、好みの大きさから選ぶと良いでしょう。
鮮やかな緑色の葉と真っ白な花のコントラストが美しいゲッキツ。
ぜひ、美しさを育てて体感してみてください。
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