観葉植物 グズマニアの特徴と育て方は?
グズマニアは赤や黄など色合いが鮮やかな観葉植物です。
水やりには少しコツがいりますが、比較的丈夫で育てやすく見た目の華やかさから人気を集めています。
特徴
グズマニアはパイナップル科グズマニア属の品種で、原産地は中南米です。
熱帯雨林の大きな木々や岩場などに着生して自生しています。
グズマニアの最大の特徴は、赤や黄の色鮮やかな花苞(かほう)とよばれる部分です。
きれいな色がついていて花のように思われがちですが、葉が重なって色づいているもので花ではありません。
本当の花は花苞の中に小さくついておりあまり目立ちませんが、花苞は数ヶ月間にわたり色鮮やかな状態を楽しむことが可能です。
他の植物と違い水やりには少しコツが必要で、土に水を与えるのではなく株元にある筒状の茎の中に水を溜めておく必要があります。
ほとんどの植物は根から水を吸収しますが、グズマニアの根は株を支えるためについており水を吸収する役割はありません。
水のやり方さえ気を付けておけば比較的簡単に育てられるため、初心者の方にもおすすめの品種です。
育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
室内でも育てられますが、日照不足になると徒長してしまうため明るい場所を選んで置いてっください。
水やりは季節ごとに少しずつ異なりますが、土に与えるのではなく筒状の茎部分に水を与えましょう。
・春
風通しと日当たりの良い場所で育てます。
日光を好みますが、直射日光などの強い光は葉焼けの原因になるので注意が必要です。
室内で育てる場合はレースカーテン越しの窓際、室外で育てる場合は直射日光のあたらない明るい場所に置きましょう。
水やりは2~3日に1回株の上から水を与え、筒の中に水が溜まるようにしてください。
水やり後の風通しが悪いと、葉と葉の間に水が溜まり腐ってしまうことがあるので注意が必要です。
肥料はあまり必要としませんが、薄めた液体肥料や置き型の化成肥料を与えると成長を早められます。
・夏
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、直射日光には注意が必要です。
室内で育てる場合はレースカーテンを引いた窓際などのやさしい光があたる場所に置き、冷房の風が直接あたらないようにしましょう。
室外で育てる場合は明るい日陰を選び、日光のあたり具合によって適度に遮光してください。
夏場は暑さで水が乾きやすいので、筒の中にしっかりと水を溜めておく必要があります。
水やりと合わせて葉水をおこなうのも良いでしょう。
・秋
春と同様に、風通しと日当たりの良い場所で育てます。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態を見ながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
風通しと日当たりの良い場所で育てます。
寒さは苦手とするので、気温が10度以下になる場合は室内の温かい場所に移動させてください。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、週に1度程度様子を見ながら与えましょう。
たくさん与えると筒の中で水分が凍ってしまうことがあるので注意が必要です。
水が長時間溜まったままになるようであれば、与えた後株を斜めにして水を抜いてください。
病気と害虫
グズマニアは、ハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
また、カビが原因の炭そ病になることがあります。
葉に黒い傷のようなものができてきたら、全体に広がる前に発症している部分を切り落とすようにしましょう。
注意ポイント
グズマニアは丈夫で育てやすい品種ですが、水やりの仕方には少しコツが必要です。
他の植物のように土に水を与えていても、成長しないので注意しましょう。
株の上から水を与え、株元にある筒状の茎部分に水が溜まるようにしてください。
風通しが悪い環境に置いていると溜まった水で葉が腐って枯れてしまうことがあるので、室内で管理する場合はサーキュレーターなどで風を送るようにしましょう。
日照不足になると徒長してしまう可能性があるので、室内・室外問わず明るい場所に置いてください。
直射日光に長時間あたると葉焼けをおこすので注意しましょう。
一般的な価格(販売価格)
グズマニアはサイズによって価格が変わりますが、一般的には数千円程度の価格で販売されていることが多いです。
サイズが大きかったり一つの鉢の中で花苞が何色もあるようなものは高額になり、数万円するものもあります。
カラフルで華やかな印象になるグズマニア。
お部屋のアクセントに育ててみてください。
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