観葉植物 マダガスカルジャスミンの特徴と育て方は?
マダガスカルジャスミンは上品な香りと清楚な白い花が可愛らしい観葉植物です。
きれいな花をつけるには少しコツがいりますが、丈夫で初心者の方にも育てやすいので人気があります。
特徴
マダガスカルジャスミンはキョウチクトウ科シタキソウ属の品種で、原産地は名前の通りマダガスカルです。キョウチクトウ科は以前「ガガイモ科」という科名だったため、現在でもガガイモ科として紹介されていることがあります。
つる性の植物で、光沢のある硬い葉と白い可憐な花が特徴です。
花は5月~10月ごろまで長期間楽しめ、環境が合えばとても良い香りの花をたくさんつけます。
お茶などに使用されるモクセイ科の「ジャスミン」の仲間だと思われがちですが全く違う品種で、花から漂う香りがジャスミンに似ていることからマダガスカルジャスミンと名付けられました。
つる性があることから、流通しているものの多くは丸い輪のついた支柱に絡ませた「あんどん仕立て」で販売されています。
支柱の形を変えたり、ハンギングにしてつるをたらすなど、好みに合わせて飾り方を変えられるのも魅力の一つです。
上品な香りの純白の花は、ブライダルブーケとしても度々使用されます。
育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
きれいな花をたくさん咲かせるためには日光のあたり具合が重要なので、季節ごとの日当たりに注意しましょう。
・春
風通しと日当たりの良い場所で育てましょう。
室内でも育てられますが、日照不足では弱い株になり花のつきが悪くなってしまいます。
特に、4月~5月は「花芽分化期(はなめぶんかき)」という花の芽を作る大切な時期なので、しっかりと日光をあてましょう。
水やりは土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
肥料を与える場合は、薄めた液体肥料や置き型の化成肥料を与えてください。
株が大きくなって植え替えをする場合は、この時期にするのがおすすめです。
・夏
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内で育てる場合はレースカーテンを引いた窓際などのやさしい光があたる場所に置き、冷房の風が直接あたらないようにしましょう。
室外で育てる場合は明るい日陰を選び、雨水があたらないようにしてください。
夏場は暑さで水が乾きやすいので、土の表面が乾いたら水やりをするようにして乾燥し過ぎにならないようにしましょう。
鉢内が蒸れないように、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
・秋
春と同様に、風通しと日当たりの良い場所で育てます。
夏の強い日差しが落ち着いてきたら、徐々に日光をあてていきましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、寒さには弱いので室内で管理するようにしましょう。
室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから数日開けて少量与えると良いでしょう。たくさん与えると土が乾きづらくなるので注意してください。
病気と害虫
マダガスカルジャスミンはアブラムシ、カイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
注意ポイント
マダガスカルジャスミンの魅力である花は、日光をしっかりとあてることでたくさん花芽をつけるので、日当たりには注意しましょう。
特に4月~5月は花芽を作る時期にあたるので日光をたっぷりとあててください。
夏場の直射日光は葉焼けの原因になるので、適度に遮光しましょう。
寒さに弱い性質をもつため、秋から冬にかけて15度を下回ったら室内の温かい場所に移動させるようにしましょう。
5度を下回る環境や霜があたる環境に置いておくと枯れてしまうことがあるので注意してください。
水やりは成長期である春から秋は土が乾いたらたっぷりと与えましょう。
夏場は鉢内が暑さで蒸れるので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
冬は休眠期にあたり水の吸収が遅くなるので、水やり回数を減らして乾燥気味にしましょう。
一般的な価格(販売価格)
マダガスカルジャスミンはサイズによって価格が変わりますが、20~30cm程度の大きさのものであれば数千円程度で販売されています。
仕立て方によっても価格が変わるので、お好みのものを探すと良いでしょう。
上品な香りと清楚な白い花が特徴的なマダガスカルジャスミン。
花が咲いていない時期も艶のある緑の葉を楽しめるので、ぜひ育ててみてください。
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