観葉植物 コーヒーの木の特徴と育て方は?
コーヒーの木は名前の通りコーヒーの実がなる木です。
艶のある葉とすっと伸びた茎が美しく、インテリアグリーンとしても人気があります。
丈夫で育てやすいことから、初心者の方にもおすすめの品種です。
特徴
コーヒーの木はアカネ科コーヒーノキ属の品種で、熱帯アフリカやマダガスカルを原産地とします。100種類を超える品種が自生していますが、コーヒー豆として流通しているのは主に「アラビアコーヒーの木」から採れるもので、原産地はエチオピアです。
コーヒーの木は世界中の熱帯地域を中心にさまざまな場所で栽培されており、収穫する産地によってコーヒー豆の銘柄が変わります。
日本で流通しているコーヒーの木は10cm~1m程度のものが多いですが、現地では4~5m程度の木になります。大きく育つと葉のつけ根から白いきれいな花を咲かせ、ジャスミンのように甘く華やかな香りを放つのが特徴です。
花が咲き終わると「チェリービーンズ」という赤く甘みのある実をつけ、中にある2つの種がコーヒー豆として利用されます。
一般的に観葉植物として販売されているのもアラビアコーヒーの木なので、大きく育てればコーヒー豆の収穫を体験することも可能です。
育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
株が小さいうちは耐陰性があるため室内でも育てられますが、大きくなってきたら適度に日光をあてる方がきれいに育てられます。
根が張りやすいので定期的に植え替えをするのがおすすめです。
・春
風通しと日当たりの良い場所で育てます。
室内でも育てられますが、日照不足では弱い株になってしまうのでしっかりと光が取り込める場所に置きましょう。
水やりは土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。コーヒーの木は根が張りやすく株が小さいうちは土がすぐに乾くことがあるので、水切れにならないように土の状態をこまめに確認してください。
肥料は薄めた液体肥料や置き型の化成肥料を与えると良いでしょう。
植え替えは成長が盛んなこの時期にするのがおすすめです。
・夏
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内で育てる場合はレースカーテンを引いた窓際などのやさしい光があたる場所に置き、冷房の風が直接あたらないようにしましょう。
室外で育てる場合は明るい日陰を選び、雨水があたらないようにしてください。
夏場は暑さで水が乾きやすいので、土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。
・秋
春と同様に、風通しと日当たりの良い場所で育てます。
夏の強い日差しが落ち着いてきたら、徐々に日光をあてていきましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
冬場も、風通しと日当たりの良い場所で育てますが、寒さには弱いので室内で管理するのが安心です。
室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしましょう。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、乾燥気味に管理してください。たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながら与えましょう。
病気と害虫
コーヒーの木はハダニやアブラムシ、カイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
特に室外で育てていると害虫がつきやすいので、発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
また、カビの菌が原因でさび病になることがあります。発見したらさび病になっている部分はすぐに取り除きましょう。
注意ポイント
コーヒーの木は丈夫で育てやすい品種ですが、冬の寒さを苦手とするので注意しましょう。
冬は室内で、それ以外の季節は日当たりの良い場所を選んでください。
年中室内でも育てられますが、強い株にするためにも室外で適度に日光をあてるのがおすすめです。
水やりは土が乾いたらたっぷりと与えてください。特に夏場や株が小さいうちは水切れがおきやすいので注意しましょう。
冬は休眠期にあたるので、水やり回数を減らしてください。
コーヒーの木はサイズによって価格が変わりますが、300円~数千円程度と比較的安い価格で販売されています。
サイズが大きくなると数万円するものもあるので、花や実を早く咲かせたいという方はあらかじめ大きい苗を購入すると良いでしょう。
最近では100円ショップでも取扱われていることがあるので、小さい苗から時間をかけて大きく育てるのもおすすめです。
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