観葉植物 パンダガジュマルの特徴と育て方は？
パンダガジュマルは、人気の高い「ガジュマル」から変異して生まれた観葉植物です。
丸くて厚みのある葉が特徴で、通常のガジュマルよりもゆっくりと成長していきます。
+特徴
パンダガジュマルはクワ科フィカス属の品種で、原産地は熱帯アメリカです。
ゴムの木の仲間である「ガジュマル」が変異して生まれた品種で、葉は丸くて厚みがあります。
この葉の形から、「パンダ」という名前で呼ばれるようになりました。
成長スピードはゆっくりで、大きく育てるのには時間がかかるため、通常のガジュマルに接木して生産されることもあります。
生産自体に手間がかかることから、一般的な店舗などではあまり販売されていません。
中には、高値で取り引きされることもあるようです。
パンダガジュマルは、通常のガジュマルと同じく「キジムナー」という妖精が住んでいると言われており、幸せを呼び込む木として人気があります。
花言葉も「永遠の幸せ」「すこやか」なので、植物好きな方への贈り物にもぴったりな品種です。
ただ、通常のガジュマルよりも少し育てるのが難しいため、季節ごとのポイントを抑える必要があります。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
根が傷むと枯れてしまうため、水のやり方には注意が必要です。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、窓際など日光を取り込める明るい場所を選んでください。
室外で育てる場合は、明るい日陰などの直射日光があたらない場所にしましょう。
水やりは土が完全に乾いたら、底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えます。
水やり後は、受け皿に水が溜まったままにならないように注意してください。
水の与えすぎは根腐れにつながるので、必ず土が乾いているか確認してから水やりをしましょう。
肥料は、春から秋にかけて緩効性化成肥料などを与えると良いでしょう。
ゆっくりと少しずつ効く肥料がおすすめです。
・夏
風通しの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選びましょう。
室外であれば直射日光にあたらないように注意し、遮光ネットなどを活用して適度に遮光してください。
夏場も土が乾いたらたっぷりと水やりをしますが、日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまいます。
株にダメージを与えないためにも、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えるのがおすすめです。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てます。
気温の高いうちは直射日光に注意が必要なので、夏と同様室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で管理してください。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るため、状態を見ながら水やりの回数・肥料を徐々に減らしましょう。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てます。
耐寒温度は5度なので、室外で育てている場合も冬場は室内の暖かい場所で育てるのがおすすめです。
暖房などの風が直接あたらないようにし、適度な明るさが確保できる場所で育ててください。
休眠期にあたるので水やりは控えめに、土が乾いてから数日開けて与えましょう。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしてください。
+病気と害虫
パンダガジュマルには、ハダニやアブラムシ、カイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
葉水を定期的におこなうことで害虫がつくのを防いでくれる効果もあるので、水やりと合わせて忘れず行いましょう。
+注意ポイント
パンダガジュマルは、水を与えすぎないように注意しなければいけません。
春から秋は、土が完全に乾いているか確認してから与えるようにしましょう。
また、冬は土が乾いて数日開けてから与えるのがポイントです。
1年を通して、水の与えすぎは根腐れの原因になるため、控えめに与えるようにしてください。
パンダガジュマルを育てる際の置き場所は、室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰などを選びましょう。
直射日光にあたると葉焼けを起こしてしまうため、室内・室外問わず注意が必要です。
冬場は、気温が5度を下回ると枯れてしまう可能性があるため、室内の暖かい場所で育てるようにしてください。
+一般的な価格（販売価格）
パンダガジュマルはサイズによって価格が異なるものの、小さめのサイズであれば2,000～3,000円程度で購入可能です。
ただ、大きい株や幹がしっかりと成長している株などはとくに希少性が高くなるので、1万円を超えることも珍しくありません。
時間をかけてじっくりと育てたい方は小さめサイズ、インパクトのある株を育てたい方は大きめサイズなど、好みで選んでみてください。
名前自体の可愛らしさだけでなく、丸くて厚みのある葉が可愛らしいパンダガジュマル。
希少性も高いので、ぜひ育ててみてください。
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