観葉植物 アジアンタムの特徴と育て方は?
アジアンタムは、小さくて繊細な葉がたくさん付いた涼しげな印象の観葉植物です。
種類が多いことでも有名で、世界中に200を超える品種が存在します。
+特徴
アジアンタムは、イノモトソウ科アジアンタム属の品種で、原産地は熱帯アメリカです。
世界中の温帯から熱帯にかけて200を超える種類が存在すると言われており、卓上に置けるような小さい株から、葉がこんもりと茂るような大きめの株などさまざまな品種があります。
どの品種も、細い茎に薄くて小さい葉がたくさん付いており、繊細で涼しげな雰囲気を醸し出しているのが特徴です。
一般的に流通している多くは「アジアンタム・ラディアナム」で、枝垂れるように葉を付けます。
大きく成長すると直径1m以上になることもあり、アジアンタムの中で最もポピュラーな品種です。
また、「ミクロフィラム」はアジアンタムの中でも最も小さな葉を持ち、ふんわりと広がる姿がかわいらしいです。
小さな葉が特徴のアジアンタムですが、大きめの葉を持つ「ペルビアヌム」という品種もあります。
品種数が多いため、全てを確認するのは難しいですが、お気に入りを見つける楽しさもあります。
水やりのコツさえ掴めば、初心者の方にも育てやすいおすすめの品種です。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
多湿を好む性質があるため、水やりには注意が必要です。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際などを選ぶと良いでしょう。
室外の場合は、明るい日陰などを選んで直射日光があたらないようにしてください。
水やりは土の表面が乾いたら、底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
湿った環境を好むため、霧吹きなどで葉水を与えるのも効果的です。
肥料は春から秋にかけて、週に1回程度液体肥料を与えると良いでしょう。
・夏
風通しの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選びましょう。
室外であれば明るい日陰などに置き、遮光ネットなどを活用して適度に遮光してください。
夏場も土が乾いたらたっぷりと水やりをしますが、日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
葉水も忘れずに行いましょう。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てますが、直射日光には注意してください。
春・夏と同様、室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で育てましょう。
室外で管理している場合は、冬が近づくにつれて気温が下がってくると株が弱ってしまう可能性もあるため、状態はこまめに確認してください。
葉水を継続して行い、状態を見ながら水やりの回数は徐々に減らしていきましょう。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てますが、寒さには弱いため室内で管理しましょう。
室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
休眠期にあたるので水やりは控えめにしますが、乾燥しすぎると葉がチリチリになってしまいます。
土が乾いてきたら、他の季節と同様に水やり・葉水を行ってください。
肥料は必要ありません。
+病気と害虫
アジアンタムは湿潤な環境を好む分、ナメクジやカタツムリが付くことがあります。
室内で育てている場合は問題ありませんが、室外で育てている場合は注意しましょう。
新芽などを食べられてしまう可能性があるため、発見したらすぐに駆除してください。
また、葉の裏側に小さな粒のようなものが付着していることがあります。
これは、胞子の袋であって虫などの卵ではありません。
間違って取り除いたり、葉を切らないようにしましょう。
+注意ポイント
アジアンタムは強い日光を苦手とします。
直射日光をあてると葉焼けをおこすことがあるため、注意しましょう。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰など、適度に遮光できる場所で管理してください。
また、耐寒性は弱いため、室外で管理している場合も冬場は室内に移動させましょう。
アジアンタムは、湿潤な環境を好むため乾燥が続かないようにしてください。
土の表面が乾いたら底穴から流れ出る程度にたっぷりと与えます。
ただし、受け皿に水が溜まったままでは根腐れをおこしてしまうため、注意してください。
+一般的な価格(販売価格)
アジアンタムはサイズや品種によって価格が変わりますが、一般的な株であれば1,000円前後で購入可能です。
大きい株や珍しい品種になると5,000~1万円程度するものもあります。
小さくて繊細な葉が涼しげな印象を与えてくれるアジアンタム。
お部屋のインテリアグリーンにぜひ育ててみてください。
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