黒法師(くろほうし)葉が落ちて枯れる原因は?
黒法師は多肉植物には珍しい、黒い葉を持つ品種です。
見た目のインパクトと育てやすい特性から人気のある品種ですが、育て方を間違えると葉が落ちたり枯れてしまう場合があります。
きれいに育てるためにはどうしたらいいのか、枯れる原因などを見てみましょう。
黒法師とは?
黒法師とは、ベンケイソウ科アエオニウム属の多肉植物です。
原産地はアフリカのカナリア諸島で、サンシモンと呼ばれることもあります。
薄く黒っぽい葉はロゼット状に生えており、成長期である冬にしっかり日光をあてることで美しく艶のある葉になります。
葉が落ちる原因と枯れる原因
黒法師は冬型の品種で、夏の休眠期には下葉が落ちて一回り小さくなります。枯れたような見た目になることがありますが、正常な状態なので安心してください。
枯れたと思って慌てて水やり回数を増やしたり、日光に長時間あててしまうとよくありません。
心配して必要以上の手入れをしてしまうと、葉が全て落ちたり根腐れをおこして枯れる原因に繋がります。
また、カイガラムシやワタムシなどの害虫がつきやすく、葉と葉の間の気付きにくい場所に隠れていることがあるのでよく観察するようにしてください。
どのようにすれば枯れないのか?育て方。
実際にどのように育てれば枯れないのか見ていきましょう。
気を付けることは?
黒法師の枯れる原因として多いのは、水の与えすぎによる根腐れと、霜があたるなど寒すぎる環境に置いてしまうことです。
夏は休眠期に入るので、なるべく水やりの回数を減らし、土が完全に乾いて数日おいてから与えてください。日中の暑い時間帯に与えると鉢の中が蒸されてしまうので、夕方以降の暑さが和らいだ時間帯に与えましょう。
寒さに比較的強い冬型の品種ですが、霜や雪にあたるとすぐに傷んでしまいます。気温が5度以下になる場合は、室内の明るい場所などに移動してください。
夏と冬の管理に気を付ければ、比較的簡単に育てることができます。一年を通して風通しの良い明るい場所で管理し、雨水がかからないようにしましょう。また、直射日光にあたると葉焼けを起こしてしまうので、明るい日陰などで管理してください。
土は?
多肉植物・サボテン用などの水はけの良い土を選びましょう。
水やりは?
多湿を嫌うので、季節ごとに様子を見ながら与えてください。
春と秋は、週1回程度土が乾いたらたっぷりと与えます。夏はなるべく回数を減らし、葉がしおれてきたら少量与えましょう。冬は半月に1回程度与えますが、鉢の中に残った水分が凍ってしまうことがあるので注意が必要です。
枯れた場合の対処法
枯れてしまった場合は、土を変えたり水やりの回数を変えたりすることで持ち直す場合があります。
土は?
同じ土を使っていると、水はけが悪くなり湿った状態が長くなってしまいます。
枯れて元気がないときは、一度新しい土に植え替えてみるのが良いでしょう。多湿などが原因で弱っている場合は、土を変えると改善されることがあります。
水やりは?
水やりは1ヶ月程度控えてみてください。黒法師が枯れる原因の多くは多湿によるものなので、断水することで元気を取り戻す可能性があります。
挿し木は?葉挿しは?出来る?
剪定ハサミで茎を切り、切り口を乾かしたら土に挿してください。茎が長く伸びすぎた場合も、挿し木で整えることができるので、バランスが悪いと感じたら試してみるのも良いでしょう。切った親株からも新芽が出てきて増やすことができます。
葉挿しは成功率が低いため、増やす場合は成長期に挿し木をすると良いでしょう。
まとめ
黒法師は、休眠期である夏に下葉を落として一回り小さくなります。一見枯れているように見えますが、正常な状態なので、慌てて水やりをしたり直射日光をあてたりしないでください。
枯れてしまう原因で最も多いのは、夏の水やりによる根腐れと冬の霜や雪など寒すぎる環境のせいです。水やり回数を調整したり、冬は室内に移動するなどの対策をしましょう。一年を通して風通しの良い明るい環境で管理し、直射日光や雨水にも注意してください。
黒法師はカイガラムシやワタムシがつきやすい品種です。葉と葉の間などについていることがあるので、見つけたらすぐに駆除してください。
水やりや置き場所など気を付けていても枯れてしまう場合は、新しい土に植え替えたり、水やりを1カ月程度辞めることで状態が良くなることがあります。
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