観葉植物 観賞用トウガラシの特徴と育て方は?
観賞用トウガラシは名前の通り観賞専用のトウガラシで、観葉植物としても人気の高い品種です。
赤や黄色、紫、黒など実の色はさまざまで、形も食用トウガラシのような細長い形から丸い形まであります。
+特徴
観賞用トウガラシはナス科トウガラシ属の品種で、原産地は南アメリカから北アメリカの熱帯地域です。
原産地を中心に、20~27種類程度の品種が存在するとされています。
実は赤や黄色、オレンジなどのカラフルな色合いから、紫や黒といった落ち着いた色合いまでさまざまです。
また、形も食用のトウガラシと同じような細長い形から丸い形まであり、いろいろな姿を楽しめます。
観賞用・食用と分けられているトウガラシですが、日本で栽培されている多くは「カプシカム・アンヌム種」というトウガラシの原種を改良した品種です。
カプシカム・アンヌム種は世界で最も多く栽培されているトウガラシで、シシトウやタカノツメなども、アンヌム種の変種や改良品種と言われています。
寒さには弱いため、日本では一年草として扱われますが、原産地など温暖な地域では多年草として扱われるのが特徴です。
ただし、日本でも冬場5度以上を保てる環境で育てたり、沖縄など温暖な地域であれば、多年草として育てられます。
観賞用とはいえ、実にはカプサイシン成分が含まれるため、手入れの際は注意が必要です。
種を取り出すなど、実を触った手で目をこすってしまわないようにしましょう。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
耐寒性はないため、温暖な地域でなければ越冬は難しいです。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
日照不足になると実が細長く、弱い株になってしまうため、日光をしっかりと取り込める場所で管理しましょう。
水やりは表土が乾いたら、底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えます。
観賞用トウガラシは根が深く張らないため、乾燥しやすいのが特徴です。
水切れしないように、こまめに確認しておきましょう。
肥料は、春から秋にかけて薄めた液体肥料や緩効性化成肥料などを与えると良いでしょう。
・夏
風通しと日当たりの良い場所で育てます。
夏場も日光をしっかりと取り込めるようにしますが、暑さで土が乾きやすいため注意しましょう。
日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
地植えしている場合、雨が続いていれば特別水やりの必要はありません。
しかし、雨が少なかったり、乾燥が進んでいる場合は4~5日に1回程度水やりをしましょう。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てます。
春・夏と同様、土の表面が乾いてきたら水やりをしてください。
春から定期的に施していた肥料は、9月末頃までにしましょう。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てますが、耐寒性はないため越冬は難しいです。
もし越冬させたい場合は、5度以上になるように暖かい場所で管理してください。
株が枯れてしまった場合も、実から種を取り出しておけば、来春以降に植えることが可能です。
実がしおれてきたら、切り取って中から種を取り出しましょう。
取り出した種はしっかりと乾燥させ、冷蔵庫で保管しておいてください。
なお、種を取り出す場合は、目を触ったりしないように注意が必要です。
+病気と害虫
観賞用トウガラシは、アブラムシやハダニなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
+注意ポイント
観賞用トウガラシは耐寒性がないため、日本での越冬は難しいです。
越冬させたい場合は5度以上をキープできる暖かい環境で育てましょう。
また、日照不足になると実の形が変わったり、弱い株になってしまいます。
1年を通してしっかりと日光を取り込める場所で育ててください。
観賞用トウガラシは根を深く張らない性質があるため、乾燥には弱いです。
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えるようにしましょう。
とくに夏場は乾燥しやすいため、こまめに確認してください。
実にはカプサイシン成分が含まれるので、触った手で目に触れないようにしましょう。
+一般的な価格(販売価格)
観賞用トウガラシは、サイズや品種によって価格が変わるものの、ポット苗程度の小さいサイズであれば500円以下で購入可能です。
色とりどりの実が可愛らしく目を惹く観賞用トウガラシ。
ぜひ、実や葉を楽しみながら育ててみてください。
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