観葉植物 ミッキーの木(ミッキーマウスツリー)の特徴と育て方は?
ミッキーの木は、人気キャラクターに見た目が似ていることから「ミッキーマウスツリー」とも呼ばれている植物です。
赤い萼と黒くて丸い実のコントラストがはっきりとしており、春頃から咲く花は鮮やかな黄色をしています。
+特徴
ミッキーの木は、オクナ科オクナ属の品種で、原産地は南アフリカです。
春から夏にかけては2cm程度の鮮やかな黄色い花をつけ、花後に株が熟してくると赤い萼と黒くて艶々とした丸い実を付けるようになります。
正式名称は「オクナ・セルラータ」ですが、この見た目が人気キャラクターに似ていることから、「ミッキーの木」や「ミッキーマウスツリー」と呼ばれているのが特徴です。
原産地では4m程度の大きさにまで成長するため、日よけや防風対策としても育てられています。
実は食用にはならないものの、観賞用だけでなく染材として用いる地域もあるようです。
たくさんの実を付けるため、地域ごとにさまざまな使われ方をしています。
また、葉は楕円形で縁がギザギザになっており、1枚1枚の大きさは4cm程度です。
大きな葉は、燻して防虫用に用いられています。
名前のセルラータ(serrulata)は「細かい鋸歯のある」という意味の言葉で、ギザギザな葉の形に由来します。
ミッキーの木は寒さに弱い性質を持ちますが、比較的育てやすい植物です。
見た目の可愛らしさからガーデニングに用いる方も多く、親しまれています。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
寒さに弱いため春~秋は室外、冬は室内で育てるのがおすすめです。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
耐陰性があるため室内でも育てられますが、しっかりと日光をあてた方が丈夫な株に育ちます。
水やりは土の表面が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えましょう。
ただし、受け皿などに水が溜まったままにならないように注意してください。
ミッキーの木は水切れに弱いため、土の状態は良く確認しましょう。
肥料は、春から秋にかけて液体肥料などを与えるのがおすすめです。
・夏
風通しの良い場所で育てますが、夏場は直射日光に注意が必要です。
いきなり強い光をあててしまうと葉焼けの原因になるため、様子を見ながらにしましょう。
暑さには強いため、風通しの良い場所で育ててください。
夏は水切れを起こしやすいため、水やりをこまめに行います。
日中の暑さが厳しい時間帯を避けて、朝や夕方に与えるようにしましょう。
・秋
風通しが良く、明るい場所で育てます。
春・夏と同様、水切れを起こさないように、土の表面が乾いたら水やりを行ってください。
冬が近づくにつれて気温が下がってきたら、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしていきましょう。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てますが、寒さには弱いため室内で管理した方が安心です。
室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
10~13度程度を保っていれば問題ありませんが、10度を下回ると落葉します。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから数日開けて与えてください。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしましょう。
肥料も必要ありません。
+病気と害虫
ミッキーの木はカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
ただし、カイガラムシは成虫になると薬剤が効かなくなってしまうため注意しましょう。
+注意ポイント
ミッキーの木は、風通しが良く明るい場所を好みます。
春から秋にかけては、室外で日光をあてて育てましょう。
耐陰性があるため日陰でも育てられますが、日陰から日向へ移動させる場合は徐々に慣れさせる必要があります。
いきなり直射日光をあてると葉焼けをおこすこともあるため、注意しましょう。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。
水切れに弱いため、状態はよく確認しましょう。
とくに、夏場は暑さで土が乾きやすいため、要注意です。
ミッキーの木は、暑さには強いものの寒さには弱いため、室外で管理している場合も冬場は室内に移動させてください。
10度を下回る環境では、落葉する可能性があります。
+一般的な価格(販売価格)
ミッキーの木は、サイズによって価格が変わりますが、ポット苗程度の小さいサイズの株であれば1,000円以下で購入可能です。
大きい株になると1万円以上するものもあるため、好みのサイズを探してみてください。
花や萼、実のコントラストがユニークなミッキーの木。
ガーデニングにぜひ取り入れてみてください。
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