観葉植物 フィカス・シャングリラ(つる性ガジュマル)の特徴と育て方は?
フィカス・シャングリラは別名「つる性ガジュマル」と呼ばれており、光沢のある葉をたくさん付け、つるを伸ばしながら成長していく観葉植物です。
横へ這うように伸びていくため、通常のガジュマルとはまた違った雰囲気を楽しめます。
+特徴
フィカス・シャングリラはクワ科フィカス属の品種で、中国や台湾を原産地とします。
ガジュマルと同じように艶のある濃い緑色の葉を付けますが、大きさはやや小ぶりです。
また、独特な形の幹を上へ上へと成長させていくガジュマルとは違い、フィカス・シャングリラは横へ横へとつるを伸ばしながら成長していきます。
比較的大きい品種が多いゴムの木の仲間ではあるものの、成長してもあまり大きくならないのが特徴です。
上手く育てると、イチジクに似た小さめの実を付けます。
つるを横に伸ばして鉢から垂れ下がるように成長するため、ハンギングなどで育てるのもおしゃれでおすすめです。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
強すぎる直射日光は、葉焼けの原因になるので注意が必要です。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、窓際などの明るい場所を選んでください。
室外で育てる場合は、明るい日陰などの直射日光があたらないようにしましょう。
水やりは表土が乾いたら、底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えます。
水やり後は、受け皿に水が溜まったままにならないように注意してください。
肥料は、春から秋にかけて薄めた液体肥料や、緩効性化成肥料などを与えると良いでしょう。
与えることで、より葉の色艶がよくなります。
・夏
風通しの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選びましょう。
室外であれば直射日光にあたらないように注意し、遮光ネットなどを活用して適度に遮光してください。
夏場も土が乾いたらたっぷりと水やりをしますが、日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えるのがおすすめです。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てますが、気温の高いうちは直射日光に注意しましょう。
夏と同様、室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で管理してください。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るため、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしましょう。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てます。
耐寒性はあまりないので、気温が5度を下回らないようにしましょう。
室外で育てている場合も、冬場は室内の暖かい場所に移動させるのがおすすめです。
室内で管理する際は明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
休眠期にあたるので水やりは控えめに、土が乾いてから数日開けて与えましょう。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしてください。
肥料は必要ありません。
+病気と害虫
フィカス・シャングリラは、ハダニやアブラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
葉水を定期的におこなうことで害虫がつくのを防いでくれる効果もあるので、水やりと合わせて忘れずおこないましょう。
+注意ポイント
フィカス・シャングリラは丈夫な品種ですが、直射日光をあてると葉焼けを起こす可能性があります。
室内で育てる場合はレースカーテン越しの窓際、室外で育てる場合は明るい日陰を選んで育てるようにしましょう。
寒さにはあまり強くないので、室外で育てている場合も、冬場は室内の暖かい場所に移動させてください。
気温が5度を下回ると傷んで枯れてしまう可能性があるため注意しましょう。
水やりは、基本的に土が乾いたらたっぷりと与えます。
ただし、冬場は休眠期で水をあまり必要としないため乾燥気味を保ってください。
害虫やほこり対策のために、葉水は定期的に行うようにしましょう。
+一般的な価格(販売価格)
フィカス・シャングリラは、サイズによって価格が変わるものの、一般的な店舗では500~1,000円程度のポット苗が販売されています。
大きく成長した株をハンギングにして販売していたり、おしゃれな陶器鉢で販売されている場合は価格も上がるので、好みの株を探して選んでみてください。
一般的なガジュマルよりも希少性が高いため、店舗での取り扱いがないこともあります。
その場合は、インターネットなどから探して購入するのがおすすめです。
フィカス属の中でもサイズが小さく可愛らしい雰囲気のフィカス・シャングリラ。
卓上やハンギングなど、さまざまな仕立て方で育ててみてください。
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