観葉植物 アデニウムの特徴と育て方は?

アデニウム 種類
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観葉植物 アデニウムの特徴と育て方は?

アデニウムは、ずんぐりと肥大化した幹や枝が特徴的な塊根植物(コーデックス)です。
別名「砂漠のバラ」とも呼ばれており、砂漠の中でバラに似た美しい花を咲かせます。

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+特徴

アデニウムは、キョウチクトウ科アデニウム属の品種で、原産地は南西アフリカ~南アフリカやソコトラ島、アラビア半島などです。
砂漠などの乾燥した地域に自生しており、園芸品種などを合わせると約100種類の品種が存在します。

アデニウムの一番の特徴は、ずんぐりと肥大化した幹部分です。
幹部分には乾燥した砂漠でも生きていけるように、水分がたっぷりと含まれています。
幹や枝の独特なフォルムを楽しむために、盆栽のように仕立てる方も多いです。
この肥大化した幹部分は種から育てた実生苗にのみ見られ、挿し木などで育てた株は肥大化しにくいと言われています。
塊根植物(コーデックス)特有のフォルムを楽しみたい場合は、実生苗かどうか確認して購入すると良いでしょう。

また、アデニウムは別名「砂漠のバラ」という名前があるように、春から秋ごろにかけてバラに似た美しい花を咲かせます。
ピンクや赤、白の花を付け、開花すると2週間程度と長い期間咲き続けてくれます。

アデニウムにはさまざまな品種が存在し、中でも一般的に多く流通しているのは「アデニウム・オベスム」です。
また、アラビア半島に自生する「アデニウム・アラビカム」や、ソコトラ島に自生する「アデニウム・ソコトラナム」などもあります。
ソコトラナムは希少性が高く、ソコトラ島外への持ち出しが禁止されているため、品種改良した「タイ・ソコトラナム」という品種が流通しているようです。

+育て方

一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
春から秋は室外、冬は室内の暖かい場所で育てるのがポイントです。

・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内でも明るい場所であれば育てられますが、幹部分のフォルムをキープするためにも、室外でしっかりと日光をあてるのがおすすめです。

水やりは土が乾いたら与えますが、もともと砂漠などの乾燥した地域に生息しているため、乾燥気味を保ちましょう。
また、受け皿に水が溜まったままにならないように注意してください。

肥料は、春から秋にかけて緩効性化成肥料を少し施すか、月1回程度薄めた液体肥料を与えましょう。

・夏
春と同様、風通しの良い明るい場所で育てましょう。
夏場は生育スピードが早くなるため、水を多く必要とします。
土の表面が乾いてきたら、水やりを行うようにしましょう。
日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。

・秋
春・夏同様、風通しが良く明るい場所で育てます。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると、株が傷んでしまう可能性もあるため注意しましょう。
寒さの厳しい地域では、10月頃からは室内に移動させて管理した方が良いです。
また、状態を見ながら水やりの回数を徐々に減らしましょう。

・冬
風通しが良く明るい場所で育てますが、寒さには弱いため室内で管理してください。
室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしましょう。
冬は休眠期にあたるため、冬越しをさせるためにも断水してください。
肥料も必要ありません。

アデニウム

+病気と害虫

アデニウムはハダニアブラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。

また、過湿や低温が原因で軟腐病になることがあります。
梅雨時期や冬に水やりをしないようにしてください。

+注意ポイント

アデニウムは、風通しの良い明るい場所を好みます。
きれいなフォルムを保って丈夫な株に保つためにも、日光のしっかりとあたる場所で育てましょう。
また、寒さには弱いため、10度以下にならないように冬場は室内で育ててください。
室内でも、窓際などは気温が下がりやすいため注意しましょう。

水やりは基本的に土が乾いたら与えますが、もともと乾燥した地域に自生している品種なので与えすぎには注意が必要です。
とくに冬場は上手く冬越しさせるためにも、断水してください。
冬場に水を与えると、軟腐病を発症するリスクが高まります。

+一般的な価格(販売価格)

アデニウムはサイズや品種によって価格が変わり、小さいサイズの株であれば1,000円前後で購入可能です。
大きい株や珍しい品種になると1万円以上するものもあり、愛好家の間で高値で取引されることも珍しくありません。

幹のフォルムが独特でインパクトの強いアデニウム。
珍しい品種が好きな方は、ぜひお気に入りのフォルムを見つけて育ててみてください。

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