リトープスが「徒長」してしまう原因と再生方法は?

リトープス属
スポンサーリンク

リトープスが徒長してしまう原因と再生方法は?

リトープスは茎と葉が一体になった形をしており、徒長しづらいイメージがあるかもしれません。
品種にもよりますが、育て方によってはリトープスも徒長してしまいます。
徒長の原因は何か、対策や対処法を知ってきれいな状態を保てるようにしましょう。

スポンサーリンク

リトープスの特徴

リトープス属は、南アフリカやナミビアを原産地とする多肉植物で、日本では「メセン」という名前で流通しています。茎と葉が一体になった珍しい形をしており、一見植物なのか分からないような見た目が独特な多肉植物です。

原産地では砂漠地帯や岩場などに自生しており、平になった葉の上部だけを土から出しています。葉のほとんどが土の中に埋まっていますが、窓とよばれる半透明の部分から効率よく日光を取り込むことが可能です。
動物の食害から身を守るために見た目が石のように擬態化していることから、「生きた宝石」とも言われています。植物では珍しく、1年に1度春先に脱皮をしながら、少しずつ大きく成長するのが特徴です。

何故、徒長するのか?

リトープスが伸びすぎて徒長してしまう原因は、主に3つあります。

・日照不足
・水のやりすぎ
・もともとの性質

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

日照不足

リトープスは葉のほとんどの部分が土の中に埋まっているため、上部の窓から効率よく日光を吸収しなければいけません。
日照不足になると上部の窓から得られる日光では足りないため、たくさん吸収するために上に上に伸びていってしまいます。

水やりのやり過ぎ

リトープスは、多肉植物の中でも特に多くの水分を蓄えている種属です。あまり水を必要とせず、与えすぎは徒長してしまう原因になります。

もともとの性質

リトープスはもともとの性質で、徒長しやすい品種徒長しづらい品種が存在します。

オリーブ玉/青磁玉(せいじぎょく)/ノーリニアエ/繭型玉(まゆがたぎょく)/李夫人(りふじん)/麗春玉(れいしゅんぎょく)

これらの品種は、日照時間や水やりを気を付けていても徒長しやすいという特徴があります。

再生させる方法

リトープスが徒長してしまった場合、脱皮をして新しい葉が出てくるのを待つか、徒長した葉を切り開く方法で改善することができます。

脱皮を待つ

リトープスは年に1度、春先に脱皮をします。脱皮後の新しい葉は徒長していない状態で出てくるので、脱皮時期が近いときはそのまま待つと良いでしょう。

脱皮時期まで時間がある場合は、そのままにしておくと中で新しい葉も徒長してしまいます。また、上手く脱皮ができずに枯れてしまうこともあるので注意が必要です。

葉を切り開く

あまりにも大きく徒長してしまったときや脱皮時期まで時間がある場合は、葉を切り開く方法を試すと良いでしょう。

やり方
徒長した葉を触って、中に新しい葉の感触があるかどうか確認する
消毒したカッターなどを用意し、上部の割れ目に沿って表面に切り込みを入れる
切り込みを入れた部分を手で左右に開いていく
新しい葉が見えるところまで開いたら、古い葉はそのままにしておく

切り開く方法は、慣れていなければ失敗する可能性があります。また、切り開いた後にきちんと成長していくかは品種や状態によって異なるので、慎重におこなってください。

切り開いて徒長を直したい場合でも、中に新しい葉がなければおこなうことができません。株を触って少し硬い感触があるかどうか、丁寧に確認してください。

上手く育てるには

リトープスを徒長させないためには、日光をしっかりあててあげることが必要です。
土の中に埋まっていて小さい品種が多いため、周りに置いているものの陰に入らないように置き場所を考えましょう。
夏の直射日光は葉焼けを起こしてしまうので明るい日陰に置きますが、それ以外の季節はしっかりと日光にあててあげましょう。

リトープスは1年を通して乾燥気味を好みます。水をあまり多く必要としないので、状態をよく見て与えるようにしてください。それぞれの品種や季節によっても少しずつやり方が異なります。

まとめ

徒長したリトープスは、本来であれば影響がない暑さや寒さでダメージを受けてしまう場合があります。また、徒長して大きくなりすぎてしまうと、脱皮が上手くできずに枯れてしまう可能性が高いです。
徒長させないためにも、日ごろからしっかりと日光をあててあげましょう。最低でも1日4~5時間あてる必要があると言われています。

リトープスは、他の多肉植物よりも多くの水分を蓄えているので、水の与えすぎには注意しましょう。水を与えすぎると根腐れを起こすだけでなく、徒長の原因にもなります。状態をよく見て、季節ごとに水やりの回数や量を調整するようにしてください。

徒長してしまった場合は、脱皮を待つか葉を切り開く方法で整えましょう。切り開く方法をおこなう場合は、あらかじめ中に新しい葉があるかどうかしっかりと確認してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました