多肉植物の植え替えと増やし方は、 慣れてきたら覚えたいこと

植え替えと増やし方
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慣れてきたら覚えたい、多肉植物の植え替えと増やし方

多肉植物を育てることに慣れてきたら、植え替えや増やし方を覚えてみましょう。植え替えは、植物が成長するために必要な作業であるほか、大きく育てたい方こそ取り入れたい知識です。
増やし方は初心者にも簡単で、作業中にぽろっと取れてしまった葉や、剪定のために切り落とした茎から簡単に増やすことができるため、とてもお得です。

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なぜ植え替えをするのか?

多肉植物に限らず植物は、鉢やコンテナなどの限られた空間で成長し続けることはできません。根が成長して鉢の中で根詰まりを起こすからです。根詰まりを起こすと新しい根が成長できないばかりか、根腐れして最悪の場合は枯れてしまう恐れがあります。それに加えて、同じ土を使用していると土の中の養分が不足してしまいます。根は土から養分を吸収するだけでなく、不要になった老廃物を排出する役割も果たしているため、成長するにつれて土の中が老廃物でいっぱいになってしまいます。このため、定期的に根を整理し、土を入れ替える植え替え作業が必要になります。

 

必要なもの

あらかじめよく洗っておいた鉢と新しい培養土を用意します。古い土は養分が不足しているため基本的に使いまわしはしません。鉢は、今よりも一回り大きいものを選ぶとよいでしょう。このほか、必要に応じて、根を整理するための園芸バサミや土スコップなどを用意します。

  • 一回り大きな鉢
  • 新しい培養土
  • 園芸バサミ
  • 土スコップ

 

時期とタイミング

多肉植物の植え替えは、成長期が始まる前までに行いましょう。春秋型であれば秋口や春先、夏型であれば、春から梅雨に入る頃までに、冬型種であれば、残暑から秋口を目安に行います。

植え替えを行う日は、晴天や曇りが続きそうな日の午前中を選び、天気が崩れそうな日は避けます。梅雨や秋雨の時期ははずすのが無難です。

タイミングは、大きな株2~3年に1回小さな株であれば1~2年に1回を目安に植え替えを行います。ただし、根腐れ下葉が腐っているなどの病害虫の影響が見られる場合は、時期を待たずにすぐに植え替えをしましょう。

やりかた

根が細い品種根が太い品種とで植え替えの方法が異なります。

根が細い品種

  1. 植え替えを決めたら、数日前から水やりを控え根を乾かすようにします。
  2. 植え替えの日になったら、鉢から株を抜き出し、根をほぐすようにして土を落とします。
  3. 新しい根の成長を促すため根の半分程度を切り落として捨てます。
  4. 株は、風通しのよい半日陰に3~4日程度置き、根が乾いたら新しい鉢に植え替えます。
  5. 植え替え後は日陰か半日陰に置くようにして水やりも行いません。
  6. 1週間ほどしたら少量の水を与えて、徐々に水やりの量を増やしていきます。

根が太い品種

アガベ、アロエ、セネシオ、ハオルシアなどの根が太い品種は、根を乾かさないように植え替えることがポイントです。

  1. 用意した鉢に新しい培養土を詰めたら軽く湿らせておきます。
  2. 植え替える株は、根を傷つけないように優しく鉢から抜き、手で土を落としたら、そのまま新しい土へ植えこみます。
  3. 軽く水やりをしたら元の置き場所に戻します。

注意ポイント

底穴から根が出ていたらその時点で根詰まりや根腐れをしている可能性があります。すぐに植え替えを行いましょう。

 

増やし方はどうすればいいのか?

多肉植物には様々な増やし方があります。ここでは、代表的な増やし方である「葉挿し」「挿し芽」について紹介します。

葉挿しと挿し芽

必要なもの

方法によっても異なりますが、清潔な剪定ばさみ、植え付けるための鉢と培養土を用意します。挿し芽を行う際は、挿し穂を立てて乾燥させるために穴の開いたプラスチックケースがあると便利です。

  • 剪定ばさみ
  • 培養土

時期とタイミング

主に生育期に行います。春秋型 夏型 冬型などあるので 持っている品種の季節型を調べておきましょう。

 

やりかた

葉挿し

葉から根と芽を出させて1つの株に仕立てる方法です。時間はかかりますが、作業中にポロっと落ちてしまった葉や、挿し芽をするときに手で取り除いた下葉も利用することができます。

まず、茎から葉をもぎ取ります。取るときは、葉の付け根を指で優しくゆするようにして茎から外します。エケベリア属の葉は付け根を残すように丁寧に取ります。

次に、平らで面積の広い容器に乾いた土を敷き、取った葉を地面に置きます。このまま半日陰に置いておくと、数週間で根が出てやがて芽吹きます。この間水やりは行いません。

芽が1センチくらいになったら霧吹きなどで軽く水をやるようにして、数か月後、新芽が2~3センチになったら鉢に植えます。

挿し芽

親株から元気のよい茎を切り落とし、「挿し穂」として土に挿して増やす方法です。剪定の際や、徒長して形を整えるために切り落とした茎は、挿し穂として有効活用しましょう。

まず、長く伸びた茎を適当な場所で切り落とします。下葉がついているものは手で取り除いて茎の長さを1cm程度確保するようにします。

次に、風通しの良い日陰に置いて切り口を乾かします。この際、トレーなどにそのまま置いておくと茎が曲がってしまうため、穴の開いたケースなどに立てて置くことをおすすめします。100円均一のプラスチックケースを裏返して使うのがイメージです。

4~5日して切り口が白く乾いたら、新しい土に挿して発芽させます。

 

注意ポイント

品種によって葉挿しに向かない品種があります。

アカベ属 アロエ属 コチレドン属 セネシオ属などが向いてません

 

 

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