多肉植物の葉挿しがうまく育たない原因は?
根が出ないのは なぜ?
多肉植物の葉挿しは簡単にできるといわれていますが、根がでなかったり、根がでた後に育たなかったりと失敗してしまうことがあります。
うまく育たない原因はどこにあるのか、品種・時期・場所・土などそれぞれのポイントから考えてみましょう。
葉挿しに向いている種類は?
葉がぷくっと肉厚なエケベリア属・カランコエ属・クラッスラ属・グラプトペタルム属・セダム属・パキフィツム属などは、水分・養分をたくさん含んでおり葉挿しに合った失敗しにくい品種です。
葉挿しのやり方
多肉植物の葉を左右に優しく動かし茎から取り外します。
取り外すときは、水やりをあらかじめ控えておくと、乾燥した状態で葉が取れやすいのできれいに採取できます。すでに取れている葉を使う場合はそのまま使ってください。
葉の根本に傷ができていないか、潰れていないかなどをよくみて、きれいな状態の葉を使いましょう。傷んでいる葉を使うと、うまく根がでず枯れてしまうことがあるので注意が必要です。
バットやお皿などの浅い容器に、水はけのよい土を入れ平らにならします。挿し木用の培養土や多肉植物・サボテン用の土で大丈夫ですが、濡らさず乾いた土を使うようにしてください。
土を用意したら、採取した葉の表を上に向けて並べます。葉挿しという名前から、土にそのまま挿すと思われがちですが、並べておくだけでも根がでてくるので、土に挿さないようにしましょう。
葉を並べ終わったら、根や新しい葉がでてくるまで触らずに待ちましょう。強い光があたらない場所で管理し、水やりはしないでください。
葉から根が少しずつ生えてくるので、根が生えてきたことを確認したら水を与えはじめてください。根が土から出ている場合は、上からそっと土をかけて隠れるようにしましょう。
出てきた新しい葉は、成長するために葉挿しに使った葉の養分を使います。養分を吸われた葉は枯れてきますので取り除いてください。
時期が悪いのか?
葉挿しに適した季節はそれぞれ違うので、時期を考えずにおこなうと根が出ず枯れてしまうなどの失敗につながります。成長期は根が出るまでが早いので、失敗が少なくうまく育てることができるでしょう。葉挿ししたい品種の成長期を調べてからおこなうか、春や秋の気候が良い時期におこなってください。
成長期が分からない場合でも、夏・冬・湿気の多い梅雨は避けるようにしましょう。
場所が悪いのか?
多肉植物は日当たりの良い場所を好みますが、葉挿しのときも同じような場所に置くとカラカラに干からびてしまうことがあります。根が出るまでは風通しの良い明るい日陰に置いておくようにしましょう。
置き方(並べ方)適当はダメなのか?
葉挿しを適当に置いてしまうと、根や新しい葉の出てくる向きが逆になってしまい日が当たらずに枯れてしまうことがあります。
葉の表面が上を向いた仰向けの状態で土に並べるようにしましょう。表裏の見分けがつかなければ、横向きにして並べても大丈夫です。
複数の葉を同時に葉挿しする場合は、葉と葉が重ならないように広げて置いてください。
土が良くないのか?
普通の園芸用の土ではなく、多肉植物・サボテン用などの水はけの良い土を選ぶようにしてください。小粒の赤玉土や鹿沼土をブレンドした土でも大丈夫です。
何度も使いまわしていたり外に置いたままにしている土は、栄養分が少なくなっている可能性があり、葉挿しでせっかく出てきた根が育たないことがあります。なるべく新しい土を使うようにし、栄養分をどんどん吸収できるようにしてあげましょう。
新しい土を使わない場合は、腐葉土や肥料を混ぜて栄養分を補給しておくのも良いでしょう。
まとめ
葉挿しをおこなう場合は、ぷくっとした肉厚の葉を持つ品種を選んでください。
エケベリア属・カランコエ属・クラッスラ属・グラプトペタルム属・セダム属・パキフィツム属などが向いており、失敗が少ないとされています。
茎から葉を取り外す際は、傷つけないように丁寧に外し、根本がきれいなものを使いましょう。
それぞれの成長期にあたる時期が最も葉挿しに適した季節です。成長期が分からない場合も、春や秋など気候の良い時期に合わせておこなうようにしてください。
根が完全にでてくるまで水やりはせず、風通しの良い明るい日陰で管理しましょう。日差しの強い場所に長時間おいていると、水分がなくなり根がでる前に枯れてしまいます。
多肉植物やサボテン用の水はけの良い土を浅い容器に入れ、葉を仰向けの状態に並べましょう。根がしっかり出てきたことを確認したら水を与えてください。
多肉植物の葉挿しは初心者の方でも手軽にできますが、うまく育たず失敗することがあります。ぜひご紹介した葉挿しのポイントをおさえて、お気に入りの植物をたくさん増やしてみてください。
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