多肉植物の夏超し室内で失敗しないポイントは?

多肉植物の疑問
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多肉植物の夏超し室内で失敗しないポイントは?

基本的に育てやすい品種が多い多肉植物ですが、夏越しに失敗したという話も珍しくなく、枯らしてしまった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一年を通して日光を好む傾向にありますが、夏の直射日光は苦手など、いくつかのポイントをおさえて育てていく必要があります。

ポイントさえおさえていれば、夏も安心して育てることができますので、元気に乗り越えられるよう、ぜひチェックしてみてください。

 

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夏に強い属性と品種 弱い属性と品種

多肉植物には季節型があり、夏に最も成長する夏型や、春や秋に最も成長する春秋型など、品種ごとに得意な季節が異なります。
夏越しを成功させるためにも、夏に強い属性と弱い属性を知っていきましょう。

強い属性と品種

カランコエ属
カランコエ属とはベンケイソウ科の夏型の多肉植物です。葉が短い毛に覆われた品種や、ギザギザの葉をもつ品種など数が多い属で、様々な見た目のものがあります。

カランコエ属の品種
黒兎耳(くろとじ)
ゴールデンラビット
胡蝶の舞
ジャイアントラビット
月兎耳(つきとじ)
マルニエリアナ

金烏帽子

金烏帽子

アガベ属
アガベ属とは別名リュウゼツラン属ともよばれ、大きくとげのある葉を持つ品種が多く、多肉植物の可愛らしいイメージからは想像がつかない属です。テキーラの原料になっている品種もあります。

アガベ属の品種
笹の雪
プミラ
雷神
リュウゼツラン

クラッスラ属
クラッスラ属とはベンケイソウ科の多肉植物で、春から冬まで全季節型が存在する数の多い属です。夏型の中では金のなる木が有名です。

クラッスラ属の品種
金のなる木
姫火月(ひめかげつ)

クラッスラ属

金のなる木

ユーフォルビア属
ユーフォルビア属とはトウダイグサ科の多肉植物で、サボテンのようにトゲがある品種が多く、サボテンと間違えられることがありますが夏型の多肉植物です。

ユーフォルビア属の品種
我眉山(かびざん)
花麒麟(はなきりん)
ホワイトゴースト

 

弱い属性と品種

アエオニウム属
アエオニウム属とは春秋型・冬型の多肉植物で、お花のように広がるロゼット状の葉が美しい属です。

アエオニウム属の品種
愛染錦(あいぜんにしき)
黒法師
小人の祭り
五月雨傘
サンバースト

黒法師

黒法師

小人の祭り

小人の祭り

コノフィツム属
コノフィツム属とは根元から葉がそのまま生えたような見た目で、ぷくっとした丸い形やハートのような可愛らしい形の品種があります。

コノフィツム属の品種
オペラローズ
ナマカナム
ブルゲリ

リトープス属
リトープス属とはコノフィツム属を見た目が似ている品種が多く、生きた宝石と呼ばれています。

リトープス属の品種
白花黄紫勲(しろばなきしくん)
寿麗玉(じゅれいぎょく)
招福玉(しょうふくぎょく)

何をすると失敗するのか?

多くの品種は、一年を通して日当たりの良い場所を好みますが、夏も他の季節と同じように日光が当たる場所で管理するのは危険です。窓際などの直射日光があたる場所に置いていると、葉焼けを起こしたり、暑さで葉が溶けてしまう場合があります。

水やりについても、暑いからと春・秋のように一度にたっぷり与えてしまうと、土が乾くまでの間に鉢の中が蒸し風呂のような状態になり、腐ってしまうことがあります。

また、直射日光や水やりに注意していても、風通しが悪い場所に長時間置いていると、熱や湿気がこもり良くありませんし、冷房の風を直接あててしまうことも植物には負担となります。

 

育て方ポイント

「何をすると失敗するのか」がわかったところで、実際にどのように管理すれば良いのか、置く場所・水やり・肥料のポイントを詳しくチェックしてみましょう。

場所のポイント

夏は室内でも、窓の向きによって強い日差しを受けることがあります。窓から離れた明るい場所に置いたり、窓際であれば、レースカーテン越しの柔らかい光が入る場所を選んで置きましょう。置く場所が決まったら、午前・午後と光の入り方が変わっても直射日光があたっていないか確認してください。

また、湿気を嫌う品種が多いので、窓を開けて風通しを良くし、部屋に湿気がこもらないようにしましょう。風通しが悪かったり窓を開けておけない場合は、扇風機で風を循環させるなどの方法も効果的です。

水やりのポイント

春や秋とは違い、土が乾いていてもなるべく水は与えないようにします。葉がしおれてきた場合は、暑い日中を避けて夕方以降の涼しくなった時間帯に与えましょう。
与える際は、葉と葉の間に水が溜まらないように、土の表面が少し湿る程度におさえます。

 

肥料のポイント(いるのかいらないのかを含めて)

多肉植物は基本的に肥料をあまり必要としないと言われますが、株が弱っている・成長を早めたい・大きく育てたいなど、状況によっては与える必要があります。
夏型の品種は夏に最も成長するため、緩効性肥料や液体肥料を定期的に与えて、成長を助けてあげましょう。
夏型以外の品種は、肥料を与えてしまうと負担になる場合があるので、それぞれの季節型に合わせて与えるようにしましょう。

 

注意することは?(まとめ含めて)

多肉植物の多くは明るい場所を好みますが、夏の直射日光を嫌います。
室内であっても、直射日光があたる窓際などに置いてしまうと葉焼けを起こし傷んでしまうので、窓から離れた場所か、レースカーテン越しの柔らかい光があたる場所で育てましょう。

多湿を嫌うので、窓を開けて風通しを良くしたり、扇風機などで風が通る環境に置いてげましょう。暑さに強い夏型の植物でも、空気がこもった場所に長時間置いているのは良くありません。また、風といっても冷房の冷たい風が直接あたる場所は、植物の負担になるので注意が必要です。

水やりはなるべく行わないようにし、葉がしおれてきたら夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えましょう。土の表面が湿る程度の少量でおさえるようにしてください。

夏型の品種に肥料を与える場合は、緩効性肥料や液体肥料を少しづつ施します。夏型以外の品種には与えないようにしましょう。

以上のポイントを注意すれば、室内での夏越しも失敗する可能性がぐんと減ります。
一年を通して元気に育てるために、ぜひ夏越しのポイントを実践してみてください。

 

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