月下美人と月花美人の違いは何でしょうか?

多肉植物
月下美人
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そもそも月下美人は知っていても月花美人を知っている?

月下美人という植物はご存じでしょうか?
植物にある程度知識のある方であれば、「香りの強い花を咲かせる植物」「一晩だけ花を咲かせる植物」などイメージが湧く方もいらっしゃると思います。

では、月花美人はご存じでしょうか?
パキフィツム属の多肉植物ですが、月下美人と一文字違いということもあり、同じ植物と思われている方も少なくはないはずです。

本記事では、月下美人月花美人の違いを、基礎知識・育て方・販売価格からお伝えします。ぜひ、それぞれの植物の違いを知ってみてください。

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基礎知識

月下美人月花美人とでは、どのような違いがあるのでしょうか。
特徴などから詳しく見ていきましょう。

月下美人

月下美人

科名:サボテン科
学名:Epiphyllum oxypetalum(エピフィルム・オクシペタルム)
属性:クジャクサボテン属(ラテン名のままエピフィルム属とよばれることも多い)
生息地(原産地):メキシコの熱帯雨林地域

  • 見た目と特徴(大きさなど):サボテン科の品種ですが、砂漠などに生息する土に根を張るサボテンと違い、樹木などに根を張り自生しています。幅広い昆布のような形の茎で、成長すると1~2mまで大きくなります。
  • 花が咲くのか?開花時期?:香りが強く、開花すると直径20~25cmの大きな白い花を咲かせます。開花時期は7月~11月で、夜から咲きはじめて朝にはしぼんでしまう一日花です。1年に1度しか咲かないと言われますが、上手く育てられれば1年で2~3回咲くことがあります。

月花美人

月花美人

科名:ベンケイソウ科
学名:Pachyphytum ‘Gekkabijin’(パキフィツム・ゲッカビジン)
属性:パキフィッツム属
生息地(原産地):不明

  • 見た目と特徴(大きさなど):ぷくっとした肉厚の葉をもち、短い茎部分にたくさんの葉が密集したロゼット状の植物です。最大直径は10cm前後で、茎は上に伸びながら倒れていくため、大きくなってきたら木で茎を支えるなど添木をする必要があります。
  • 花が咲くのか?開花時期?:春から夏にかけて花だけをつける花茎が伸びてきて、淡いピンク色の花を咲かせます。

※ロゼット状とは・・・放射状や螺旋状に配列することの状態

 

育て方の違いは あるのでしょうか?

それぞれの特徴が分かったところで、次は育て方の違いを比べてみましょう。

場所

月下美人高温多湿を好み、寒さを嫌う品種です。花の付きを良くするためには、日光にしっかりあてる必要があります。春と秋は、室外の日に当たる場所で管理し、夏は葉焼け防止のため半日陰に置きましょう。寒さには弱いので、冬は室内の明るい場所に移動してください。

月花美人暑さ寒さともに比較的強く、多湿を嫌う品種です。一年を通して風通しの良い明るい場所で管理し、夏以外は直射日光をあてるようにしましょう。

水やり

月下美人は多湿を好むため、春から秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬は休眠期に入るので、水やりは月2~3回程度におさえましょう。

月花美人は多湿を嫌うため、乾燥気味に保つ必要があります。春と秋は土が乾いたらたっぷりと与え、夏はなるべく断水するようにしましょう。冬は土が乾きづらくなるので、月1回程度におさえてください。

肥料

月下美人は、春から秋にかけては緩効性化成肥料を月1回程度与えるか、液体肥料を定期的に与えましょう。冬の間の休眠期には、与える必要はありません。
肥料は窒素成分が多いものを与えると、茎や葉ばかり成長し花が付きにくくなるので、リン酸やカリウムの成分が多いものを選んでください。

月花美人は、春と秋に緩効性化成肥料を月1回程度少しだけ与えます。液体肥料を与える場合は、月に2回程度薄めたものを与えましょう。どちらか1種類のみで大丈夫です。与えすぎは、間延びや葉が落ちてしまう原因になるので注意してください。

 

 

販売価格の違いと購入するには?

月下美人は小さい苗であれば1,000円以下で販売されていますが、花をつけた大きい苗は5,000円~10,000円以上と価格に幅があります。小さい苗から花をつけるまで大きく育てるのはとても根気がいるので、すぐに花を楽しみたい方はあらかじめ大きく育った苗を購入すると良いでしょう。

月花美人は300円前後で販売されていることが多く、小さめの多肉ポットに入って売られています。寄せ植えとして、数種類の多肉植物とセットで売られていることもあるので、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

どちらの品種もホームセンターや園芸店、ネット通販で購入することができます。

月下美人と月花美人の違い まとめ

月下美人は成長すると1~2mになるのに対して、月花美人は直径10cm程度と、成長しても比較的小さい品種です。どちらも花を咲かせますが、大きさや香りに差があります。

・日当たりの良い場所で管理するという点は共通しますが、月下美人は多湿を好み、月花美人は多湿を嫌います。

・肥料はどちらも緩効性化成肥料か液体肥料を少しずつ与えましょう。

・価格については、月花美人のほうが比較的安く、月下美人は花のついた苗を買う場合、ぐんと価格が上がります。

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