観葉植物スパティフィラム・メリーの特徴と育て方は？

観葉植物　スパティフィラム・メリーの特徴と育て方は？

スパティフィラム・メリーは、光沢のある鮮やかな緑色の葉と花のように見える白い仏炎苞が魅力的な観葉植物です。
華やかな見た目から、インテリアグリーンとしても人気を集めています。

+特徴
+育て方
+病気と害虫
+注意ポイント
+一般的な価格（販売価格）

+特徴

スパティフィラム・メリーは、サトイモ科ササウチワ属の品種で、原産地は熱帯アメリカです。
「スパティフィラム」を中型にして花付きが良くなるように改良した園芸品種で、日本で作り出されました。
園芸店などでは、スパティフィラムやスパティと言う名前で販売されており、「スパティ＝メリー」であることが多いです。

通常のスパティフィラムと同様、艶のある緑色の葉と花のように見える白い仏炎苞を付けます。
仏炎苞はサトイモ科特有の部分で、多肉質になった肉穂花序を包み込むように付いているのが特徴です。
緑と白のコントラストがとても美しく、インテリアグリーンとして育てればお部屋を華やかな雰囲気にしてくれます。

耐陰性があり、丈夫で育てやすい性質を持つので、初心者の方にも育てやすい品種です。
また、水分が不足してくると葉が垂れてくるので、水やりのタイミングも図りやすいと言えます。

+育て方

一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
直射日光にあたると葉焼けを起こすため、強すぎる光には注意が必要です。

・春
風通しと日当たりの良い場所で育てます。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際など柔らかい日光があたる場所を選びましょう。
室外で育てる場合は、直射日光にあたらないよう明るい日陰で育ててください。

水やりは土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
室内で育てる場合は葉にほこりが溜まりやすいので、霧吹きなどで葉水を行うのがおすすめです。

肥料は、薄めた液体肥料や置き型の化成肥料を与えてください。
与えることで花付きを良くしてくれます。

・夏
風通しの良い明るい場所で育てます。
直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内で育てる場合はレースカーテンを引いた窓際などに置き、冷房の風が直接あたらないようにしましょう。
室外で育てる場合は明るい日陰を選び、雨水があたらないようにしてください。

夏場は、土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。
水を与える際は暑い日中の時間を避けて、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。

・秋
春・夏と同様に、風通しと日当たりの良い場所で育てます。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態を見ながら水やりの回数を徐々に減らしましょう。

・冬
風通しの良い明るい場所で育てますが、寒さには弱いので室内で育ててください。
室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしましょう。
窓際などに置く場合は、朝晩の冷え込みが厳しくなるため注意が必要です。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、乾燥気味に管理します。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながら与えましょう。

ただし、暖房などで暖かい状態が続く場合、土が乾燥しやすくなります。
土が乾いているようであれば、状態を見ながら水やりをするようにしてください。

+病気と害虫

スパティフィラム・メリーは、ハダニやカイガラムシ、ナメクジなどの害虫がつくことがあります。
特に室外で育てていると害虫がつきやすいので、発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
また、数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。

葉が乾燥している状態が続くと害虫がつきやすくなるので、定期的な葉水で予防しましょう。

観葉植物の病害虫対策を知っておこう！

+注意ポイント

スパティフィラム・メリーは丈夫で育てやすい品種ですが、直射日光にあたると葉焼けを起こしてしまうため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で育てるようにしましょう。
また、寒さを苦手とするので冬場は室内の暖かい場所で育ててください。
気温が10度を下回ると、株が傷んで枯れてしまうこともあります。

水やりは土が乾燥しているか確認してから与えてください。
与えすぎは根腐れにつながってしまうため、葉が少し垂れてきてから与えても良いです。

ほこりや害虫を防ぐためにも、葉水は定期的に行いましょう。