観葉植物 ネフロレピスの特徴と育て方は?
ネフロレピスはシダ植物の仲間で、南国の雰囲気を醸し出す観葉植物です。
くしゃっと縮れた葉と長く垂れ下がる姿が印象的で、ハンギングなどで仕立てられています。
+特徴
ネフロレピスは、ツルシダ科ネフロレピス属の品種で、世界中の熱帯~亜熱帯にかけてを原産地とします。
1枚1枚の葉はくしゃっと縮れており、葉茎にびっしりと細かい葉を羽状に付けるのが特徴です。
葉茎を長く垂れ下げながら伸びていくため、ハンギングなど高い位置から垂らすような方法で仕立てられます。
葉茎の長さは成長すると40~50cm程度になるため、ゆったりと広いスペースを確保するのがおすすめです。
他の植物の葉にあたると弱ってしまう性質があるので注意しましょう。
ネフロレピスにはさまざまな園芸品種があり、ネフロレピスと言えば「ツデー」と言われるくらい高い人気を集めています。
また、切れ込みの入った細かい葉を付ける「スコッチ」や、丸い葉をたくさん付ける「ダッフィー」といった品種も人気です。
どの品種も細かい葉をたくさん付けたこんもりとした姿が可愛らしく、南国の雰囲気を楽しめます。
お部屋のインテリアグリーンとして育てれば、リラックス空間を演出できるでしょう。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で育てましょう。
湿潤な環境を好むため、冷暖房の風が直接あたらないように注意が必要です。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
レースカーテン越しの窓際など、直射日光のあたらない明るい場所がおすすめです。
耐陰性もあるため、日差しの弱い場所でも育てられますが、丈夫な株に育てるためにも適度に日光をあてるようにしましょう。
水やりは表土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えます。
水やり後は、受け皿に水が溜まったままにならないように注意してください。
また、葉にほこりがたまったり、害虫がつくのを防ぐためにも、こまめに葉水を行いましょう。
肥料はあまり必要としませんが、与える場合は春から秋にかけて薄めた液体肥料や緩効性の置き肥を与えてください。
・夏
風通しが良く明るい場所で育てます。
直射日光をあてると葉焼けを起こしてしまうため注意が必要です。
室内で育てる場合はレースカーテン越しの窓際を選び、冷房の風が直接あたらないようにしましょう。
室外で育てる場合は明るい日陰を選び、場合によっては遮光ネットなどを活用してください。
夏場も土が乾いたらたっぷりと水やりをしますが、日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えましょう。
湿潤な環境を好むため、葉水は忘れず行ってください。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てます。
春・夏と同様、強すぎる日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で育てましょう。
水やりは表土が乾いたらたっぷりと与えますが、冬が近づくにつれて気温が下がると休眠期に入るため、少しずつ減らしてください。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てます。
寒さにはあまり強くないため、15度を下回るようになったら室内の暖かい場所へ移動させた方が良いでしょう。
また、株を傷めないためにも、5度以上をキープできるようにしてください。
室内であっても、朝晩は冷え込むので注意が必要です。
冬は休眠期にあたるため、水やりは土が乾いてから数日開けて与えましょう。
寒さで土が乾きづらくなるため、与えすぎないようにしてください。
ただし、暖房の効いた部屋で育てている場合は乾燥するため、こまめに状態を確認するようにしましょう。
他の季節と同様、葉水は行ってください。
+病気と害虫
ネフロレピスは、害虫の心配はあまりありませんが、乾燥した状態が続くとハダニやアブラムシ、カイガラムシなどがつくこともあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
葉水を定期的に行っておけば防げるため、一年を通して忘れないようにしましょう。
+注意ポイント
ネフロレピスは、直射日光をあてると葉焼けを起こすため、適度に遮光できる明るい場所で育てましょう。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰がおすすめです。
また、湿潤な環境を好むため、冷暖房などで部屋が乾燥しすぎないようにしましょう。
水やりは、表土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えますが、受け皿などに水が溜まったままにならないようにしてください。
冬場は寒さで土が乾きづらくなるため、乾燥気味を心がけましょう。
ただし、葉水は定期的に行ってください。
+一般的な価格(販売価格)
ネフロレピスはサイズや品種によって価格が大きく異なります。
一般的な品種でコンパクトなサイズであれば、1,000円前後で購入可能です。
斑入りなどの珍しい品種や大きい株になると、3,000円~1万円を超えることも珍しくないため、好みの株を探してみてください。
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