サボテンの代表的な属性と品種をピックアップしています。
白檀(びゃくだん)カマエケレウス属 紐サボテンの育て方
サボテン科のカマエケレウス属は、アルゼンチンを原産地とする種属です。一属一種で、品種としては白檀のみが属しています。地面を這うようにのびていく匍匐性(ほふくせい)があり、あまり手をかけなくてもどんどん成長することから、初心者の方や忙しくて手入れにの時間をとれないという方にもおすすめです。
月世界 エピテランサ属の育て方
エピテランサ属は、北米からメキシコを原産地とする、球状または円筒形のサボテンです。比較的小型で、全身は白から薄い黄色のトゲに覆われていて地肌の緑色が見えないほどです。トゲは体に張り付くように生えていて、触っても痛くないため扱いやすく人気があります。
成長期は夏で、成長のスピードはとてもゆっくりです。水やりは、春から秋にかけては、月2回、冬は月1回を目安にします。湿度に弱いため、群生しているものは特に風通しに注意して育てます。水やりの際は、株と株の間に水が溜まらないよう土の表面に注ぐようにします。
月下美人 クジャクサボテン属の育て方
クジャクサボテン属は、メキシコ南部からアルゼンチンが原産で、高温多湿を好み寒さに弱い品種です。原産地では、樹木や岩石に着生して自生しています。茎はとん平で幅広く、昆布のような形をしています。花期は5〜6月頃で夜に咲く花もあります。花色は赤、黄、白など多彩です。
日の出丸 フェロカクタスの育て方
フェロカクタス属は、鋭く個性的なトゲが特徴的な品種です。全体を覆う分厚いトゲは、まっすぐに伸びるものや、フックのように曲がるものがあり、色も、赤や黄色、グレーなど品種によって様々です。アメリカ南西部からメキシコ北西部が原産で、主に夏に成長します。水やりは、春から秋の成長期は週1回を目安に、冬は月1回を目安に与えましょう。置き場所は、春と秋は、雨のあたらない日当たりのよい場所に置き、真夏は直射日光を避けます。冬は、日当たりのよい場所が適しています。
金鯱 エキノカクタス属の育て方
エキノカクタス属は、「うにのような硬いトゲを持った動物」という意味のギリシャ語に由来します。メキシコやアメリカを原産地とする品種で、8~50もの稜を持ち、稜に沿って鋭いとげがびっしりと生えていることが特徴です。成長期は夏で、水やりは、春から秋にかけては月2回を目安に、土の表面が乾いたら底穴から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。蒸れに弱いため、梅雨や夏場の水やりは夕方以降にしましょう。冬は断水するか、月1回程度の水やりで構いません。
般若 ランポー玉 アストロフィツム属の育て方
アストロフィツム属は、銀河のような白や銀色の斑点があることから、「有星類」と呼ばれています。稜は少なく切り込みも浅いため、上から見ると、丸や星のようなかわいらしい形をしています。寒さが苦手なため、5度を下回らない環境で生育する必要はありますが、それ以外は育てやすく、トゲがない品種も多いため扱いやすく人気です。
銀手毬・満月 月影丸 玉翁 マミラリア属
マミラリアとは「イボがある」という意味で、このグループのサボテンはイボのように表面がデコボコとしています。イボの先端からトゲが生えていることから「イボサボテン」とも呼ばれます。形状は、球状や円筒形で、子株を出して群生する品種もあります。基本的に丈夫ですが蒸れに弱いため、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
牡丹玉 緋牡丹 ギムノカリキウム属の育て方
ギムノカリキウム属は、南米の草原地帯に自生するサボテンです。砂漠に自生する他のサボテンに比べると、暑さ寒さや強い光は苦手で水をよく欲しがります。そのため、屋外であれば直射日光を避けた日陰や半日陰に、屋内であれば明るい窓辺で育てましょう。冬は5度を下回らない屋内で管理します。成長の季節は夏で、水やりは、春から秋にかけては月2回、冬は月1回を目安に、底穴から水が流れ出るまでたっぷりと与えましましょう。
紅小町 ノトカクタス属の育て方
ノトカクタス属は、メキシコからアルゼンチンにかけて自生する球状のサボテンです。成長が早く次々と花を咲かせますが、その分老化も早い品種です。
日当たりと高温多湿な環境を好みますが、夏場の直射日光は避けたほうがよいでしょう。冬は、花つきを良くするために十分に日光浴させます。水やりは、成長期の春から秋にかけては週2回たっぷりと、休眠期の冬は月1回を目安に様子を見て与えるようにしましょう。
金烏帽子 白桃扇 大丸盆 オプンチア属の育て方
オプンチア属は、アメリカから南米を原産とする、平らなうちわのような茎を持つグループです。
丈夫で育てやすいため、100円均一などでも手に入りやすい定番の品種です。成長期は夏で、1年を通して日当たりと風通しの良い場所で管理すれば丈夫に育ちます。夏場は直射日光を避けて日陰や半日陰に移動させましょう。寒さにはやや弱いため、冬場は屋内に移動させた方が安全です。水やりは、春から秋は週2回を目安に、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬は休眠期に入るので、月1回を目安に土が湿る程度に与えましょう。新芽が次から次へと芽吹くため、挿し芽で簡単に増やすこともできます。挿し芽は、成長期の4~8月頃が適しています。