白檀(びゃくだん)カマエケレウス属 紐サボテンの育て方
カマエケレウス属
サボテン科のカマエケレウス属は、アルゼンチンを原産地とする種属です。一属一種で、品種としては白檀のみが属しています。地面を這うようにのびていく匍匐性(ほふくせい)があり、あまり手をかけなくてもどんどん成長することから、初心者の方や忙しくて手入れにの時間をとれないという方にもおすすめです。
白檀(びゃくだん) Chamaecereus silvestrii
白檀は白くて柔らかいトゲと、ニョロっと生えた見た目が特徴的な紐サボテンです。
よくあるサボテンの硬いトゲとは違い、触っても痛くない柔らかいトゲなので、小さいお子様やペットがいるご家庭でも安心して育てることができます。
成長すると、春から初夏にかけてオレンジや赤い花を咲かせるので、鮮やかで美しい姿に魅了される方も多い人気の品種です。
学名をカマエケレウス、和名を白檀といい、英名ではピーナッツ・カクタスとよばれることもあります。
適した置き場所
日々の手入れとしては、あまり手をかけなくても丈夫に育ちますが、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
日照不足が続くと細くて弱い株になってしまうので、日光をしっかりあてますが、直射日光は長くあたると茶色く変色することがあるので注意が必要です。
室外であれば直射日光のあたらない明るい場所、室内であればレースカーテン越しの明るい場所が適しています。
水やり
多湿を嫌うので、水やりは控えめにし乾燥気味を保ちましょう。
春と秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。
夏は土の表面が乾いて数日あけてから与えます。
冬は休眠期に入るのでなるべく与えないようにしますが、室内で育てている場合は月1回程度与えてもよいでしょう。気温が5度以下のときは完全に断水してください。
冬に水を控えて寒さにさらすことで、春から初夏にかけての花つきが良くなります。
肥料
肥料は、他の品種のサボテンと比べて多く必要とします。
春に緩効性肥料を与えたり、植えつけ時や植え替え時に、土へ肥料を入れる元肥をしておきましょう。冬は休眠期なので肥料を与える必要はありません。
サボテンや多肉植物用の水はけの良い土を選び、根腐れなどが起こらないように管理してください。
植え替え
白檀は成長スピードが早いので、鉢がいっぱいになったら植え替えをするようにしましょう。植え替えは花が咲き終わった後におこないますが、冬にはしっかり根が張った状態にしておきたいので、秋ごろまでには終わらせましょう。
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