観葉植物 プテリスの特徴と育て方は?
プテリスは、美しい葉をもつシダ植物の仲間で、世界中に約250種類以上の品種が存在します。
品種ごとにさまざまな葉姿を楽しめ、丈夫で育てやすいことから初心者の方にもおすすめです。
+特徴
プテリスはイノモトソウ科イノモトソウ属の品種です。
ギリシャ語で翼を意味する「pteron(プテロン)」に由来し、葉の形が翼のように見えることからプテリスと名付けられたと言われています。
和名の「イノモトソウ(井の元草)」は、井戸の周りに自生していたことから名付けられました。
世界中の熱帯から亜熱帯地域を原産地とし、約250~300種類の品種が自生しています。
日本でも東北より南の地域に約30品種が自生しており、山間部などに生息する「オオバノイノモトソウ」が有名です。
このオオバノイノモトソウは学名を「プテリス・クレティカ」といい、羽状の葉を3枚程度付けます。
一般的に流通しているプテリスのほとんどがプテリス・クレティカの園芸品種と言われており、白い斑が入った「アルボリネアタ」などが人気です。
他にも、鉾のような形に葉をたくさん付ける「ホコシダ(プテリス・エンシフォルミス)」や、葉の色が赤から暗い緑に変化する「プテリス・トリカラー」などさまざまな品種が存在します。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい日陰で管理しましょう。
室内・室外問わず育てられますが、直射日光があたらないように注意してください。
・春
風通しが良く、明るい日陰で管理します。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際などを選ぶと良いでしょう。
室外の場合は、明るい日陰などを選んで直射日光があたらないようにしてください。
水やりは土の表面が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
プテリスは湿潤な環境を好むため、水切れしないようにしてください。
霧吹きなどで葉水を与えるのも効果的です。
肥料は春から秋にかけての2か月に1回程度、緩効性化成肥料を与えると良いでしょう。
・夏
風通しの良い場所で育てますが、直射日光にはあたらないように注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選びましょう。
室外であれば直射日光にあたらないように注意し、遮光ネットなどを活用して適度に遮光してください。
夏場は暑さで土が乾きやすいので、表面が乾いたら水やりをします。
日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
・秋
風通しが良く明るい日陰で管理し、直射日光にはあたらないようにしましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てますが、寒さには弱いので室内で管理します。
明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
また、窓際などに置く場合は朝晩気温が下がりやすいので注意しましょう。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから与えてください。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしましょう。
肥料も必要ありません。
+病気と害虫
プテリスはハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
葉水を定期的におこなうことで害虫がつくのを防いでくれる効果もあるので、水やりと合わせて忘れずおこないましょう。
+注意ポイント
プテリスは直射日光を苦手とするので日当たりには注意してください。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で管理すると良いでしょう。
また、寒さには弱いので気温が下がってきたら室内で管理してください。
春から秋の成長期には水をよく吸うため、水切れしないように注意しましょう。
基本的に土が乾いたら、底穴から流れ出る程度にたっぷりと水を与えてください。
反対に、冬場は休眠期に入るので乾燥気味にしましょう。
乾燥のしすぎや害虫の発生を防ぐためにも、葉水は定期的におこなってください。
+一般的な価格(販売価格)
プテリスはサイズや品種によって価格が変わりますが、500円~1,000円程度のものが一般的に流通しています。
植木鉢や苔玉で販売されている株までさまざまなタイプがあるので、自分の好みのタイプを選んでください。
丈夫で育てやすいシダ植物の仲間のプテリス。
ぜひさまざまな品種を育てて、魅力を体感してみてください。
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