観葉植物 フィカス・ウンベラータの特徴と育て方は?
フィカス・ウンベラータは、ハート型の大きな葉が可愛らしい観葉植物です。
大きめのサイズで販売されていることも多く、お部屋のシンボルツリーとしても人気があります。
特徴
フィカス・ウンベラータは、クワ科フィカス属の品種で、熱帯アフリカを原産地とします。
原産地では10mを超えるような高木になりますが、日本で一般的に流通しているのは50cm~1.5m程度の室内でも育てられるサイズが多いです。
同じフィカス属のゴムの木とよく似た雰囲気の植物ですが、ゴムの木に比べると1枚1枚の葉が薄いという特徴があります。
名前のウンベラータはラテン語の「日傘(umbella)」がからきており、大きな葉が日傘を広げたように見えることに由来しているそうです。
ハート型の葉は見た目の可愛らしさだけでなく、「永久の幸せ」「夫婦愛」「すこやか」など、とても素敵な花言葉がついています。
風水では恋愛運の上昇とリラックス効果が得られると言われており、お部屋のインテリアグリーンにもぴったりの品種です。
環境が合えばどんどん成長するので、枝を剪定しながら自分好みの姿に調整することもできます。
育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
室内・室外問わず育てられますが、直射日光は葉焼けの原因になるので適度に遮光できる場所で育ててください。
葉が大きいため、こまめに葉水をおこなうことで葉からの蒸散を防げます。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際などを選ぶと良いでしょう。
室外の場合は、適度に遮光できる場所を選んで直射日光があたらないようにしてください。
水やりは土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
水やりと合わせて葉水も忘れずおこなってください。
肥料は5月頃から薄めた液体肥料か置き型の化成肥料を与えると良いでしょう。
葉がしわしわになったり、成長速度が遅くなってきたら植え替えのサインなので、暖かいこの時期におこなってください。
・夏
風通しの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選びましょう。
室外であれば明るい日陰で育てて、日光のあたり具合はしっかり確認してください。
夏場は暑さで土が乾きやすいので、表面が乾いたら水やりをします。
日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
・秋
春と同様に、風通しが良く明るい場所で育てますが、気温が下がってきたら室内に移動するようにしましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、寒さには弱いので室内で管理するのが安心です。
室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしましょう。
窓際などは明るいですが、朝晩気温が下がりやすいので注意してください。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、乾燥気味に管理します。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしましょう。
病気と害虫
フィカス・ウンベラータはハダニやアブラムシ、カイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
特に室外で育てていると害虫がつきやすいので、発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
葉水を定期的におこなうことで、害虫がつくのを防いでくれる効果もあります。
注意ポイント
フィカス・ウンベラータは丈夫で育てやすい品種ですが、冬の寒さを苦手とするので注意しましょう。
冬は室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
それ以外の季節は室内・室外問わず育てられますが、直射日光は葉焼けの原因になるので注意が必要です。
日光のあたり具合をよく確認し、葉焼けをおこさないようにしましょう。
水やりは土が乾いたらたっぷりと与えますが、風通しが悪い場所に置いていると土が乾かず根腐れをおこす可能性があります。
葉の状態をよく見て、水やりと葉水をおこなうと良いでしょう。
一般的な価格(販売価格)
フィカス・ウンベラータはサイズによって価格が変わり、1m未満のものは数千円~1万円程度で購入可能です。
サイズが大きくなるのと比例して値段も上がるので、好みのサイズや飾りたい場所などに合わせて選ぶと良いでしょう。
ハート型の葉が可愛らしくシンボルツリーにもなるフィカス・ウンベラータ。
ぜひ育ててみてください。
コメント