観葉植物 アスプレニウムの特徴と育て方は?
アスプレニウムはシダ植物の仲間で、世界中に多くの品種が生息している観葉植物です。
つやつやと光沢のある葉をもつのが特徴で、日本でも沖縄などの温暖な地域を中心に自生しています。
+特徴
アスプレニウムは、チャセンシダ科チャセンシダ属の品種で、原産地は世界中の熱帯~亜熱帯地域です。
約700種類の品種が存在すると言われており、日本にも九州や沖縄を中心に約30種類の品種が自生しています。
なかでも、沖縄に自生している「オオタニワタリ」などは有名で、新芽を食用として用いる文化もあるようです。
オオタニワタリを園芸品種として改良した「アビス」や「エメラルドウェーブ」も一般的によく流通しています。
葉はつやつやと光沢があり、放射状に広がった姿が特徴的です。
波打ったような形の葉を持つ品種が多いため、花材としてフラワーアレンジメントに用いられることもあります。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
直射日光は葉焼けの原因になるので、適度に遮光するなど注意が必要です。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際などを選ぶと良いでしょう。
室外で育てる場合は、明るい日陰などを選んで、直射日光があたらないようにしてください。
水やりは土が乾いたら、底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意してください。
アスプレニウムは根腐れをおこしやすいため、乾燥気味に育てるのがポイントです。
肥料は、春から秋にかけて薄めた液体肥料10日に1回程度与えるか、緩効性化成肥料などを2か月に1回程度与えると良いでしょう。
・夏
風通しの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選びましょう。
室外であれば直射日光にあたらないように注意し、遮光ネットなどを活用して適度に遮光してください。
夏場も土が乾いたらたっぷりと水やりをしますが、日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
乾燥気味を保ちつつ、暑さで水切れししないように葉の状態を確認しておきましょう。
・秋
風通しが良く明るい場所で育てますが、直射日光には注意しましょう。
春・夏と同様、室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で管理してください。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るため、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしていきましょう。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てますが、耐寒性は弱いため室内で育てた方が安心でしょう。
室内で管理する場合は、暖房などの風が直接あたらない明るい場所に置くようにしてください。
休眠期にあたるので水やりは控えめに、土が完全に乾いてから数日開けて与えましょう。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしてください。
肥料も必要ありません。
+病気と害虫
アスプレニウムは、ハダニやアブラムシ、カイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
葉水を定期的におこなうことで害虫がつくのを防いでくれる効果もあるので、水やりと合わせて忘れずおこないましょう。
+注意ポイント
アスプレニウムは、直射日光をあてると葉焼けをおこすことがあります。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰など、適度に遮光できる場所で管理してください。
耐陰性はありますが、日照不足が続くと弱い株になってしまう可能性があります。
適度に日光を取り込める場所に置くようにしてください。
耐寒性は弱いので、室外で管理していても冬場は室内の暖かい場所に移動させてください。
暖房の風が直接あたらない、明るい場所に置きましょう。
ただし、窓際などは朝晩冷え込みやすく、株が傷む可能性もあるため注意が必要です。
水やりは基本的に土が乾いたらたっぷりと与えますが、与えすぎると根腐れをおこしてしまうので、様子を見ながら与えましょう。
とくに、冬場は休眠期で水をあまり必要としないため、乾燥気味を保ってください。
+一般的な価格(販売価格)
アスプレニウムはサイズや品種によって価格が変わりますが、小さいサイズであれば1,000円以下で購入可能です。
大きい株や珍しい株になると1万円を超えることも珍しくありません。
最近は100円ショップでも取扱いがあるようなので、まずは手軽に購入して育ててみるのもおすすめです。
波打った葉が特徴的で、トロピカルな雰囲気を楽しめるアスプレニウム。
ぜひ、さまざまな品種からお気に入りを見つけて育ててみてください。
コメント