多肉植物の風水
風水では、家の中に植物を置くことは良いこととされています。植物の中でも管理が簡単で、ちょっとしたスペースにも置くことのできる多肉植物は、気軽に取り入れることのできる風水アイテムとして注目されています。多肉植物を日々の暮らしに上手に取り入れて運気アップを目指しましょう。
風水とは?
風水とは、古来中国に伝わる「気」の流れを重要視する学問です。気とは、すべての物質が持つ目に見えないエネルギーの波のようなものです。その中でも家は、わたしたちが一日のうちで多くの時間を過ごす場所であり、人の出入りも多いため、良くも悪くも多数の気が循環する場所となっています。そして、そこで生活するわたしたちも気の影響を受けながら生活しています。気から受ける影響を最大限良いものにするための学問が、風水です。
風水は「陰陽五行説」に基づいています。これは、自然界は「木・土・金・水・土」の五つの要素(五行)に分類され、さらに「陽」と「陰」とに分類されるという考え方をしています。「陰」だから悪いということではなく、陽と陰のバランスが取れていることが調和が取れ安定している状態ということになります。
五行には「相生(そうじょう)」と「相剋(そうこく)」という考え方があります。お互いの良さを引き出し相乗効果が生まれる状態である「相生」と、お互いの良さを打ち消し合ってしまう「相剋」です。例えば、「水」は「木」を育てるため「相生」となりますが、「水」と「火」では、火が消えてしまうため、「相剋」の関係になります。
多肉植物で風水を取り入れるには、これらの陰と陽、相生と相剋のバランスをうまく取っていくことが大切となります。
植物と風水の影響は・・
葉の形と成長の方向によって持ち合わせる気が分類されています。植物が持つ気と、家の中の場所が持つ気との相性によって、運気が高まりも下がりもすると言われています。それぞれの場所にあった植物を置くことがポイントとなります。
葉の形では
- 細く尖った葉、とげなど
「陽」の性質を持ち、鋭い気、活発、仕事、オン - 丸い葉
「陰」の性質を持ち、穏やか、リラックス、安定、オフ
育つ向きでは
- 上に伸びるように育つ
「陽」の性質を持ち、活発な気を発生させる - 下に垂れるように育つ
「陰」の性質を持ち、気を静める効果がある
場所別のおすすめ種類はどれ?
玄関には
玄関は気が出入りする場所です。良い気をキャッチし、悪い気の侵入を防ぐことができるよう、細く尖った葉の多肉植物を置きましょう。また、上に伸びるように育つものが理想的です。
例えば、尖った葉を持つリュウゼツラン属(アガベ)、エケベリア属などがおすすめです。
|
リビングには
リビングは、家族がゆったりとした時間を過ごすための場所です。リラックスして過ごすことができるよう、丸い葉や下に垂れるように育つ品種がおすすめです。
例えば、セダム属オーロラ、コチレドンふっくら娘(福だるま)、クラッスラ属デイビッドなどがおすすめです。
キッチンには
キッチンは、「火」と「水」の両方の性質を合わせもつ場所です。この「相剋」し合う両者を中和することができるのは「木」の性質です。つまりは植物を置くことで強い気を中和することができます。「火」にも「水」にも負けないよう「陽」の気を持つ植物を選びましょう。
例えば、上に向かって育つアエオニウム属やハオルチア属がおすすめです。
寝室には
寝室は、リラックスしてエネルギーを溜め込むための場所です。丸い葉や下に垂れるように成長する品種がおすすめです。
例えば、丸い葉が下に向かって伸びるグリーンネックレス。もともと直射日光が苦手で、室内のカーテン越しの日差し程度がちょうどよい植物なので、日当たりの良い寝室はおすすめです。
|
トイレには
トイレは、悪い気が溜まりやすい場所です。ただし窓のないつくりも多く多肉植物にとっては酷な環境であることが多いです。多肉植物のイラストや写真、置物を置くのがよいでしょう。
幸運別のおすすめ品種はどれ?
金運といえば
金運アップには、「金のなる木」がおすすめです。丸くて平たい葉の形がコインに見えることから英語ではマネーツリーと呼ばれています。
恋愛運といえば
グリーンネックレスは、丸い葉が連なる様が「繋がる」という意味で縁起が良いそうです。このほか、セダム属の恋心、乙女心も名前からして恋愛運に良さそうです。
仕事運といえば
在宅ワークも増える中、集中して仕事に取り組むには、尖った葉を持ち、上に向かって育つ多肉植物がおすすめです。リュウゼツラン属(アガベ)やエケベリア属のほか、アロエ属やアエオニウム属もおすすめです。
良くない種類もチェックしましょう
サボテンは、良い気も悪い気も寄せ付けない植物と言われています。ただし、家の運気が停滞している際に、代わりに邪気を吸ってくれる効果があると言われています。なんだかうまく行かないときや不調が続くときは、玄関や窓際、ベランダなどにサボテンを取り入れてみましょう。
注意ポイント
多肉植物の多くは、日当たりを必要としています。玄関やキッチンなどの日当たりが悪い場所に置く場合は、定期的に窓際やベランダで日光浴の時間も作るようにしましょう。
置き場所の日当たりや風通しがどうしても悪い場合は、多肉植物の絵や写真、置物などで代用してみましょう。
コメント