観葉植物 アロマティカスの特徴と育て方は?
アロマティカスは多肉質な葉をもつハーブで、ミントのようなスッキリとした香りが楽しめる品種です。
可愛らしい見た目だけでなく害虫対策にもなることから、高い人気を集めています。
+特徴
アロマティカスはシソ科プレクトランサス属の品種で、原産地はインドや南アフリカです。
ハーブの一種ですが、ぷっくりとした多肉質な葉を持つことから、多肉植物として販売されていることもあります。
丸い葉の表面は柔らかい毛で覆われており、モフモフとした感触をしているのが特徴です。
葉からはミントのような爽やかな香りがするため、ハーブティーや料理の香りづけなどに用いられます。
海外では、傷口などに塗るメディカルプランツとしても親しまれているようです。
また、ミントの香りを嫌うゴキブリにも効果があると言われており、対策のためにお部屋で育てている方もいます。
アロマティカスは、丈夫で育てやすい品種のため、環境が合えばどんどん成長・増殖していきます。
ただ、株が大きくなると幹部分が木質化して、せっかくのミントの香りが弱くなってしまうことも。
香りをずっと楽しみたい場合は、挿し木をこまめに行いながら、小さい株の状態をキープするのがおすすめです。
ポイントさえ抑えれば、初心者の方にも育てやすい品種なので、初めて育てる植物にも向いています。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
日照不足になると徒長してしまうため、注意が必要です。
・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、窓際などの日光がしっかりと取り込める場所においてください。
また、室外で育てる場合も日光がしっかりとあたる場所に置き、雨水がかからないようにしましょう。
水やりは土が乾いたら底穴から流れ出る程度にたっぷりと与えますが、与えすぎには注意が必要です。
多肉質な葉の中に水分を貯めているため、根腐れなどを起こさないためにも乾燥気味を保ちましょう。
水やり後は、受け皿に水が溜まったままにならないようにしてください。
肥料は基本的に必要ありませんが、日光をしっかりとあてているのに葉色が悪い場合などは薄めた液体肥料を与えても良いです。
・夏
風通しの良い明るい場所で育てますが、直射日光には注意が必要です。
室内で育てる場合はレースカーテン越しの窓際、室外で育てる場合は明るい日陰で管理すると良いでしょう。
水やりは土が乾いたら与えますが、日中の暑い時間帯に与えると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
夏場は暑さで蒸れや根腐れを起こしやすいため、風通しにはとくに注意しましょう。
場合によっては、サーキュレーターなどで風を送るのも効果的です。
・秋
秋も風通しが良く明るい場所で育てます。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るため、状態を見ながら水やりの回数を徐々に減らしましょう。
・冬
風通しが良く明るい場所で育てますが、寒さには弱いので室内で管理してください。
室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしましょう。
窓際などで育てる場合は、朝晩の冷え込みで株が弱ってしまう可能性があります。
寒さが厳しい地域では、置き場所にも注意してください。
水やりは土が完全に乾いてから数日空けて与えるようにしましょう。
与えすぎると土が乾かず、根腐れを起こしてしまいます。
+病気と害虫
アロマティカスは病害虫に強い性質を持ちますが、カイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
また、多湿が原因で根腐れを起こすことがあります。
一年を通して乾燥気味を保ち、水を与えすぎないようにしましょう。
+注意ポイント
アロマティカスは、風通しの良い明るい場所を好みます。
春や秋は室外で日光をたっぷりとあてて、徒長しないようにしましょう。
ただし、夏場の直射日光は葉焼けの原因になるため注意してください。
また、寒さには弱いため、冬場は室内の暖かい場所で育てましょう。
水やりは土が乾いたらたっぷりと与えますが、多肉質な葉を持つため乾燥気味に育てた方が上手く育ちます。
水を与える際は、土がしっかりと乾いていることを確認してから与えてください。
とくに、冬場は与えすぎにならないように注意しましょう。
+一般的な価格(販売価格)
アロマティカスはサイズによって価格が変わり、小さいサイズの株であれば500円前後で購入可能です。
大きい株やおしゃれな鉢に仕立てられた株は3,000円前後の値段で販売されていることもあるため、育てる場所や好みの見た目から探してみてください。
爽やかなミントの香りと可愛らしい丸い葉の見た目で癒されるアロマティカス。
ぜひ癒し空間の演出に育ててみてください。
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