観葉植物 スパティフィラムの特徴と育て方は?
スパティフィラムは、純白の花のように見える仏炎苞が美しい観葉植物です。
アンスリウムやカラーなどと同じサトイモ科の品種で、華やかな見た目から人気を集めています。
+特徴
スパティフィラムは、サトイモ科スパティフィラム属の品種で、原産地は熱帯アメリカです。
白い花のように見えるのは「仏炎苞」と呼ばれる部分で、花は肉穂花序(にくすいかじょ)というひも状の部分にたくさん付きます。
花は仏炎苞の中にあることからあまり目立ちませんが、甘い香りをほのかに漂わせるのが特徴です。
「アンスリウム」や「カラー」などの人気の品種と同じサトイモ科で、小型から大型までさまざまな品種があります。
日本で一般的に流通しているのは「スパティフィラム・メリー」で、日本で生まれた花付きの良い品種です。
鮮やかな緑色をした楕円形の葉と、純白の仏炎苞のコントラストが美しく、お部屋を華やかにしてくれます。
環境があれば季節問わず開花してくれるのも魅力の1つです。
+育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
春から秋にかけては室外でも育てられますが、直射日光にあたると葉焼けを起こすため注意が必要です。
・春
風通しと日当たりの良い場所で育てます。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際など明るい場所を選びましょう。
室外で育てる場合は、直射日光にあたらないよう明るい日陰で育ててください。
水やりは土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
室内で育てる場合は葉にほこりが溜まりやすいので、定期的に葉水をおこなうのがおすすめです。
肥料は、薄めた液体肥料や置き型の化成肥料を与えてください。
与えることで花付きを良くしてくれます。
・夏
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内で育てる場合はレースカーテンを引いた窓際などのやさしい光があたる場所に置き、冷房の風が直接あたらないようにしましょう。
室外で育てる場合は明るい日陰を選び、雨水があたらないようにしてください。
夏場は、土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。
水を与える際は暑い日中の時間を避けて、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えるようにしてください。
・秋
春・夏と同様に、風通しと日当たりの良い場所で育てます。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態を見ながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
冬場も、風通しと日当たりの良い場所で育てますが、寒さには弱いので室内で管理するのが安心です。
室内の明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしましょう。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、乾燥気味に管理してください。たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながら与えましょう。
また、肥料もこの時期は必要ありませんが、室内の暖かい場所で育てている場合は与えても良いです。
+病気と害虫
スパティフィラムはハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
特に室外で育てていると害虫がつきやすいので、発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
また、数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
また、葉が乾燥している状態が続くと害虫がつきやすくなるので、定期的な葉水で予防すると良いでしょう。
+注意ポイント
スパティフィラムは丈夫で育てやすい品種ですが、直射日光にあたると葉焼けを起こしてしまうため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で育てるようにしましょう。
また、寒さを苦手とするので冬場の管理には注意が必要です。
室外で育てている場合も、気温が5度を下回るようであれば室内に移動させてください。
水やりは根腐れをおこさないように、土が乾燥しているか確認してから与えてください。
葉水を定期的におこなうことで、ほこりや害虫がつくのを防ぐ効果もあります。
+一般的な価格(販売価格)
スパティフィラムはサイズによって価格が変わりますが、小さい鉢で1,000~3,000円程度で購入できます。
サイズが大きくなると10,000円程度するものもあるので、置き場所などから好みの株を探すと良いでしょう。
緑と白のコントラストが美しいスパティフィラム。
お部屋を華やかにしてくれるので、ぜひ育ててみてください。
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