観葉植物 ポトスの特徴と育て方は?
「ポトスに始まりポトスに終わる」という言葉があるほど、ポトスは観葉植物の中でも人気があります。少しのことでは枯れない丈夫さをもっているため、初心者の方におすすめの品種です。
特徴
ポトスは、サトイモ科エピプレムヌム属の品種です。和名のハブカズラ属という属名で記載されていることもあります。また、かつてポトス属に属していたためポトスという園芸名でよばれていますが、和名は「黄金葛(おうごんかずら)」です。
東南アジアやソロモン諸島の熱帯雨林を原産地とし、日本では沖縄などで自生しているのを見られます。つる性があり、樹木や岩場などに着生して上に上にと成長していくのが特徴です。
ポトスの葉は、大きさが数cm程度のものがほとんどですが、自生しているポトスの葉は1m程度の大きさになるものもあり、同じ植物とは思えないような見た目をしています。
園芸用として販売されているポトスは20種類以上の品種があり、葉の色や大きさが違ったり、斑入りの葉をもつなどさまざまです。
日本で多く流通しているのは、黄色の斑入りの「ゴールデンポトス」や黄緑色の葉をもつ「ポトス・ライム」で、どちらも育てやすく手ごろな価格で手に入れられます。
少し手入れをさぼったくらいでは枯れないほど生命力が強く、葉挿しや株分けで簡単に増やすことができるため初心者の方やたくさん植物を増やしたいという方にもおすすめです。
つる性を活かしてハンギングにしたり、ヘゴというシダ植物の木につるを這わせたりと、いろいろな飾り方で楽しむことができます。
育て方
一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
ポトスは耐陰性があり室内でも問題なく育てられますが、日照不足になると葉の色が悪くなったり、斑入りのものは斑が消えてしまうことがあるので日当たりには注意が必要です。
・春
風通しと日当たりの良い場所で育ててください。
室内であれば、窓際など日光がしっかり入る場所を選びましょう。
水やりは、土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与え、受け皿に水が溜まったままにならないように注意してください。
比較的、湿潤な環境を好むので霧吹きなどで葉水をおこなうのもおすすめです。
ポトスは肥料を好む性質があるので、薄めた液体肥料や置き型の化成肥料を定期的に与えると良いでしょう。
・夏
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意しましょう。
室外で育てる場合は直射日光のあたらない明るい日陰、室内で育てる場合はレースカーテンを引いた窓際などのやさしい光があたる場所で育ててください。また、室内の場合は冷房の風が直接当たらないようにしましょう。
水やりは春と同様、土が乾いたらたっぷりと与えますが、暑さで鉢内が蒸れないように朝早くや夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。
・秋
風通しと日当たりの良い場所で育てます。
夏の強い日差しが落ち着いてきたら、日光をしっかりとあててあげましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がると休眠期に入るので、状態を見ながら水やりの回数を徐々に減らしてください。
・冬
冬場も風通しと日当たりの良い場所で育てますが、寒さには弱いので室内で管理するようにしましょう。
暖房などの風が直接あたらない明るい場所を選んでください。
水やりはたくさん与えると土が乾きづらくなるので月1回程度に減らし、葉水を定期的におこなうと良いでしょう。
病気と害虫
ポトスはハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。また、数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。
乾燥すると害虫がつきやすくなるので、季節を問わず日ごろから葉水をおこなっておくと予防に繋がります。
注意ポイント
ポトスは丈夫で育てやすい品種ですが、寒さに弱いので冬場の管理に注意しましょう。
室内・室外どちらでも育てられますが、日照不足になると葉の見た目が悪くなることがあるので、適度に日光をあてるのがおすすめです。
夏は直射日光を避けて明るい日陰に置き、秋から春はしっかりと日光をあてましょう。
乾燥が続くとハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。また、室内で育てる場合は葉にほこりが溜まることがあるので、定期的に葉水やシャワーなどをかけてあげると良いでしょう。
一般的な価格(販売価格)
ポトスは100円~1000円程度と比較的安価で購入可能です。
大きさや斑入りの葉をもつ品種など見た目によって価格が変わり、タワー型の大きいものは3万円程度するものもあります。
まずは手軽に始めたいという方は、100円ショップなどでも購入するのがおすすめです。
丈夫で見た目もきれいなポトス。
ぜひ育ててみてください。
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