観葉植物カンノンチクの特徴と育て方は？

観葉植物　カンノンチクの特徴と育て方は？

カンノンチクは、「福をよぶ植物」といわれる縁起がいい観葉植物です。
丈夫で育てやすく耐陰性もあるため、インテリアグリーンとしても人気があります。

+特徴
カンノンチク（観音竹）はヤシ科カンノンチク属の品種で、中国南東部を原産地とします。
沖縄の観音山に自生していた姿が竹のように見えたことから、「カンノンチク」と名付けられました。
カンノンチクという名前だけに竹の一種と思われがちですが、ヤシ科の品種です。
また、同じヤシ科の「シュロチク」と見た目が似ていることから混同されやすいですが、カンノンチクはシュロチクに比べ葉の幅が広く、成長スピードも早い傾向にあります。

すっと伸びる濃い緑色の葉が美しく、和風やアジアンテイストのお部屋にぴったりの品種です。
「福をよぶ植物」などといわれることもあり、縁起が良い品種として贈り物などにも人気があります。

初心者の方にも育てやすく、耐陰性があるため室内でも管理しやすいのが特徴です。

+育て方
+病気と害虫
+注意ポイント
+一般的な価格（販売価格）

+育て方

一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
室内・室外問わず育てられますが、直射日光は葉焼けの原因、日照不足は徒長の原因になるため、バランスよく日光を取り込める場所を選んでください。

・春
風通しが良く、明るい場所で育てます。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際などを選ぶと良いでしょう。
室外の場合は、明るい日陰などを選んで直射日光があたらないようにしてください。

水やりは土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
水切れすると葉が枯れてしまうため、状態をよく観察して与えてください。
また、室内で育てる場合、ほこりを防ぐためにも霧吹きなどで葉水をすると良いでしょう。

肥料は、春から秋にかけて10日に1回程度薄めた液体肥料を与えます。

・夏
風通しの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内であればレースカーテン越しの窓際など、直射日光と冷房の風が直接あたらない場所を選びましょう。
室外であれば直射日光にあたらないように注意し、遮光ネットなどを活用して適度に遮光するのも良いです。

夏場は暑さで土が乾きやすいため、状態をよく見ながら水やりをしてください。
日中の暑い時間帯に水やりすると鉢内が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えましょう。
乾燥しすぎを防ぐためにも、こまめに葉水をおこなってください。

・秋
風通しが良く明るい場所で育てますが、直射日光には注意しましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態をみながら水やりの回数を徐々に減らしてください。

・冬
風通しが良く明るい場所で育てましょう。
耐寒性があるため温暖な地域であれば室外での越冬も可能ですが、気温が5度を下回ると枯れてしまう可能性があります。
霜や雪が降るような地域では、室内で管理するのが安心です。

室内で管理する場合は明るい場所に置き、暖房などの風が直接あたらないようにしてください。
また、窓際などは朝晩気温が下がりやすいので注意しましょう。
休眠期にあたるので水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから与えてください。
たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながらにしましょう。

+病気と害虫

カンノンチクは、カイガラムシなどの害虫がつくことがあります。
発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。
数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。

葉水を定期的におこなうことで害虫がつくのを防いでくれる効果もあるので、水やりと合わせて忘れずおこないましょう。

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+注意ポイント

カンノンチクは、直射日光にあたると葉焼けをおこし、日照不足になると徒長します。
丈夫な性質をもちますが、日光のあたり具合には注意しましょう。
室内で育てる場合は、冷暖房の風が直接当たらない明るい場所で管理してください。
また、室外で育てる場合は、適度に遮光できる場所で管理しましょう。
とくに、夏場は日差しがきつくなるので、遮光ネットなどを活用して対策してください。

水やりは基本的に土が乾いたらたっぷりと与えましょう。
乾燥すると葉が枯れてしまうため、注意が必要です。
ほこりや害虫を防ぐためにも、葉水はこまめにおこなってください。