観葉植物 アサザの特徴と育て方は?

アサザ 種類
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観葉植物 アサザの特徴と育て方は?

アサザは水草の一種で、浅い沼地を中心に生息する浮葉性植物です。
日本を含む広い地域に自生していますが、絶滅が危惧されている希少な一面を持ちます。

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+特徴

アサザはミツガシワ科アサザ属の品種で、日本や中国、朝鮮半島、ユーラシア大陸などの広い範囲を原産地とします。
日本では、北海道以外の全国に自生していますが、年々数は減っており絶滅の危機に瀕している希少な品種です。

浅い沼地などを中心に生息しており、水面に丸い形の葉を浮かべるのが特徴です。
6月頃からは、直径3~4cmの小さな黄色い花を咲かせ始めます。
アサザは万葉集にも記載されているほど歴史のある植物で、和歌などにも多くうたわれています。

アサザは漢字で「浅沙」と書き、浅い水辺に咲くことから浅咲=浅沙になったと考えられているようです。
朝に咲く朝咲から由来しているとも言われています。
また、別名「花蓴菜(ハナジュンサイ)」とも呼ばれており、独特なぬめりのあるジュンサイと葉の形が似ていることから名付けられました。

アサザは、きれいな水と穏やかな環境を好みます。
汚れた水や風の強い場所などでは生息しづらく、あまり繁殖しません。
反対に、環境が合えば匍匐茎(ほふくけい)や走出枝(そうしゅつし)と呼ばれる茎をどんどん伸ばし、増殖していきます。
この増殖は「クローン成長」という特殊なもので、1つの株から広がったアサザは全て同じ遺伝子を持つのが特徴です。
国内には今でもさまざまな地域でアサザが生息していますが、日本生態学会は「個体数が61体だった」という驚きの調査結果を発表しています。

現在、アサザは全国的に数が現象しており、絶滅危惧種にも指定されています。
水質汚染や水位調節など、人的な原因が指摘されているようです。
アサザを守る取り組みも積極的に進められています。

+育て方

一年を通して、風通しの良い明るい日陰で管理します。
土は田んぼに使用されるものが理想ですが、手に入らない場合は赤玉土を使いましょう。

・春
風通しが良く、明るい日陰で管理します。
一日のうち半分は日があたるような場所を選んでください。

アサザは水草の一種なので、育てる際は大きめの水を張った容器に鉢ごと沈めて管理します。
水やりは必要ありませんが、葉が水面に浮くように水位を調整しておくことが大切です。
目安としては、株元から10cm程度の水深にしておきましょう。
少しくらいであれば水中に沈んでしまう葉があっても問題ありませんが、株のサイズに合わせて調整してみてください。

肥料は基本的に必要ありませんが、鉢植えを水中に沈めて育てる場合は、植えつけ時に元肥を入れておくと良いでしょう。

・夏
風通しの良い明るい場所で育てますが、直射日光には注意が必要です。
適度に遮光できる明るい場所を選んでください。
室内で育てる場合は、直射日光があたらないようにレースカーテン越しの窓際などがおすすめです。

ただし、暑さで水温が上がりやすく、株にダメージを与えてしまう可能性があります。
また、水が腐らないようにこまめに水を取り換えてください。
水の蒸発で水位が変わりやすいため、状態を良く見ておきましょう。

・秋
風通しが良く明るい日陰で管理し、直射日光にはあたらないようにしましょう。
春・夏と同様、水位はこまめに確認し、水が濁るようであれば交換するようにしてください。

・冬
風通しが良く明るい日陰で育てます。
耐寒性が強いため、室外でも問題なく越冬できますが、水が凍らないように注意してください。
水が凍ると株が枯れてしまう可能性があるため、寒さが厳しい地域などでは室内で管理すると良いでしょう。

冬は株が枯れたように見えますが、枯れているわけではありません。
春になれば新しい花茎を伸ばして成長しはじめるため、水を切らさないように管理しておきましょう。

アサザ

+病気と害虫

アサザはネクイハムシなどの害虫がつくことがあります。
水面に浮いている葉を食べてしまうため、発見したらすぐに駆除するようにしましょう。

 

 

+注意ポイント

アサザは直射日光を苦手とするので日当たりには注意してください。
室内であればレースカーテン越しの窓際、室外であれば明るい日陰で管理すると良いでしょう。

また、水位の調整をこまめに行う必要があります。
少しであれば沈んでいる葉があっても問題ありませんが、葉が水面に浮くように調整しましょう。
水が濁るようであれば取り替えてください。

耐寒性が強いため、室外での越冬も問題ありませんが、寒さが厳しい地域では水が凍ってしまうこともあるため注意しましょう。

+一般的な価格(販売価格)

アサザは小さめのポット苗で販売されていることが多く、500円~1,000円程度で購入可能です。
メダカなどとの相性も良いため、ビオトープ用にセットで販売されていることもあります。

絶滅危惧種にも指定されている希少なアサザ。
鮮やかな黄色い花と丸い可愛らしい葉を、ぜひご家庭でも楽しんでみてください。

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