おうち時間が増えた今こそ生活にグリーンを取り入れたい―そんなあなたにサボテンをおすすめします。100円均一で簡単に手に入れることができるほか、成長しても大きくなり過ぎず虫もつきにくいため、インテリアグリーンとして簡単に取り入れることできます。今回は、サボテンを育てるための基礎知識をご紹介します。
サボテンの基礎知識
サボテンはサボテン科の植物で大半の種類は、多肉植物です。
北アメリカ、中央アメリカを中心に2000種以上あり さらに品種改良によって増えています。
形状も様々です。育て方など基本は、みな同じそこからの応用です。まずは基礎知識を!
漢字と名前の由来
サボテンは漢字で「仙人掌」もしくは「覇王樹」と書きます。どちらも中国の言い伝えに由来します。
サボテンという名前は日本独自の呼び方です。サボテンを日本に持ち込んだ南蛮人が、サボテンの茎や樹液を石鹸のように使用していたことから「石鹸体(さぼんてい)」と呼ばれ、「サボテン」という日本語が定着したと言われています。
英語では?ちなみに「とげ」は?
英語でサボテンは“Cuctus”(カクタス)。「とげのある植物」という古代ギリシャ語に由来します。サボテンにとって「とげ」は敵から身を守るだけでなく生命の維持に重要な役割を果たしています。とげは「刺座(しざ)」と呼ばれる台座から生えており、刺座は幹の中央にある維管束と直接つながっています。維管束から水分や栄養を取ることで刺座から花芽や子株を出すことができます。また、直射日光や激しい気温差などの過酷な環境から身を守る役割も担っています。
代表的な形状と種類
サボテンには、色んな形 形状があります。その中でも代表的な形の種類があります。
- 木の葉サボテン
茎が太くなくつる草のように樹木に寄り添いながら上に伸びていく植物でパッと見てサボテンに見えないサボテンです。種類によっては、ちゃんとトゲがあります。 - 柱サボテン
がっちりとした柱のような見た目の円柱の形が基本のサボテンです。 - ウチワサボテン
平たく丸い団扇のような形のサボテンです。
食用やスキンケアのオイル用の種類があります。 - 玉サボテン
可愛らしいものやどっしりとしたものと球状の形のサボテンです。
太いトゲや細かいトゲなど色んな種類がありファンも多いサボテンです。 - 紐サボテン
にょろにょろと伸びると細長いサボテンで、たくさん増えると個人的にはドレッドヘアーの髪型に見えます。
- 蝦サボテン
ひとつひとつの形は、球状や筒型だったりするのですが根元から分かれて出てきて小さな群衆を形成するサボテンです。トゲも鋭いものからほとんどないものなど種類によってかわります。
属性でも沢山わかれています。サボテンの代表的な属性はこちらから!
さらに、進化や品種改良で30000以上の品種があります。
代表的な品種は
- 鬼面角(きめんかく)
- 弁慶柱(べんけいちゅう)
- 武衛柱(ぶえいちゅう)
- 翁丸(おきなまる)
- 黄金紐(おうごんひも/おうごんちゅう)
- 金鳥帽子(きんえぼし)
- 白桃扇(はくとうせん/バニーカクタス)
- 金鯱(きんしゃち)
- 金盛丸(きんせいまる)
- 牡丹玉(ぼたんぎょく)
- 銀手毬(ぎんてまり)
ざっと上げただけでもこんなにもあります。知っている品種はありましたか?
育てる基本は似ています。基本を知った上で 品種ごとの育て方を覚えると楽です。
サボテンの基本的な育て方は?
適した置き場所
基本的には、雨の当たらない日当たりと風通しの良い場所に置きます。直射日光が厳しくなる真夏は、半日陰か明るい日陰に移動させましょう。半日陰とは、午前中だけ日が当たり午後は建物の影になるような場所です。寒さが厳しくなる真冬は、室内の明るい場所に移動させるようにします。室内の温度が高すぎると、季節を勘違いしてサボテンがひょろ長く育つ(徒長)可能性があるため、暖房の当たらない場所がよいでしょう。
水やりは?
サボテンをうまく育てるためのポイントは水やりです。
成長期である春や秋は、週1回を目安に鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。真夏は、休眠期のため霧吹きで表面にスプレーするか、月に1~2回、土の表面が湿る程度の水やりで十分です。時間帯も気温が下がる夕方以降にして、サボテンの体力を奪わないようにしましょう。同様に、冬も休眠期に入るため、月1回を目安に土の表面が湿る程度で十分です。
肥料は?
水すらあまり必要としないマイペースな植物です。基本的には土から得られる養分で十分です。与えたい場合は成長期である春や秋に緩効性の固形肥料を与えるか、液体肥料を2~3倍に薄めて与えるのが良いでしょう。
植え替えと増やし方
植え替え方
種類にもよりますが、年1回を目安に植え替えを行います。冬が終わり成長期に入る前に、鉢から取り出し古い土をもみ落とし、長く伸びた根を2~3センチ程度に切り詰めます。風通しの良い日陰で1週間ほど乾燥させ、切り口がしっかり乾いたら新しい土に植え替えます。植え替え後しばらくは日陰で管理して、水やりは3~4日後から再開します。
増やし方
子株のある品種は子株を、ない品種は幹を適当な大きさにカットすることで挿し木を作ることができます。挿し木は風通しの良い日陰で乾燥させ、完全に乾いたら用土に挿すことで根が生えてきます。
土はどんなものが良いのか?
ホームセンターなどでサボテン用の土があればそちらを購入するのが便利です。自作する場合は水はけの良い土づくりがポイントです。小粒の砂を中心にして、赤玉土や鹿沼土などの水はけのよい土と腐葉土や堆肥を加えます。種類によって割合がかわります。
注意ポイント
サボテンは、同じ品種であっても身の締まり方や表情が一つ一つ違います。後悔しない選び方は、ずばり見た目が好みの株を選ぶことです。成長が遅い分、好みの形に育て上げるまでに時間が掛かります。長く愛することができるよう、よく観察してベストな株を選ぶようにしましょう。
一般的には、ギュッと締まった印象がするもの、トゲがしっかりとついているもの、刺座の間隔が一定で間延びしていないものが良いとされています。また、花を楽しみたい場合はつぼみがついている株もおすすめです。根本から子株をふく品種の場合は、子株が元気なものを選ぶと良いでしょう。
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