多肉植物を土なしで育てるハイドロカルチャー方法は?
手入れがしやすいことや見た目がおしゃれなことなどから、土を使わずに植物を育てる「ハイドロカルチャー方法」が増えてきていますが、多肉植物も育てることができるのでしょうか。
ここでは、多肉植物のハイドロカルチャー方法についてご紹介します。
そもそも土なしで育てることができるのか?
結論から言うと、多肉植物もハイドロカルチャー方法できちんと育てることができます。
しかし、通常の鉢植えをそのまま使用すると上手く育たないことがあるので、あらかじめハイドロカルチャー方法で販売されているものを購入するのがおすすめです。
ハイドロカルチャーの方法
ハイドロカルチャーの方法について詳しく見てみましょう。
多肉植物に合うハイドロボールとは?
ハイドロボールにはさまざまな種類があります。
・レカトン
・ネオコール
・セラミス
・カラーサンド
・ゼリーボール
・ウォーターサンド
中でも「セラミス」や「ウォーターサンド」は、通気性や水はけが良く根腐れの心配が少ないので多肉植物に合うハイドロボールといえます。
メリットとデメリットは?
・メリット
ハイドロボールで多肉植物を育てると、土を使用しないので汚れにくいというメリットがあります。また、虫が発生しづらいので、室内で多肉植物を育てたいという方にはおすすめの方法です。
・デメリット
土で育てていると、根から出た老廃物を土の中の微生物が分解してくれますが、ハイドロボールで育てる場合は分解ができず、根腐れをおこしやすいというデメリットがあります。
あらかじめ、育てる容器内に根腐れ防止剤を入れておくことで防ぐことが可能です。
準備するもの
・多肉植物
・ビンなどの容器
・ハイドロボール
・根腐れ防止剤
・交換樹脂栄養剤
手順
① 容器の底に、根腐れ防止剤と交換樹脂剤を1cm程度敷きます。
② 根腐れ防止剤の上に、ハイドロボールを入れます。目安として、容器の3分の1程度入れると良いでしょう。
③ 多肉植物の苗を用意します。
水耕栽培用の土がついていない苗であれば、そのまま植えましょう。
鉢植えの場合は、土から苗を丁寧に取り出し水で洗い流します。土で育った根はハイドロカルチャーでは上手く育たないことがあるので、根をギリギリのところでカットしてハイドロボールに合う根に生え変わらせることが必要です。
④ 苗をハイドロボールに植えつけましょう。このとき、根が隠れるように植えてください。
⑤ 最後にハイドロボールと同じくらいの高さまで水を入れます。
育て方
基本的に鉢植えと同様、風通しの良い明るい場所で育てます。
日照不足が続くと徒長してしまう品種もあるので、窓際の明るい場所などに置きましょう。
水やりは、ハイドロボールが乾いてきたら葉の状態をみて与えてください。
ゼオライトもおすすめ
ゼオライトは多孔質な鉱石で、通気性がよく水質改善の効果があります。
ハイドロカルチャーや根腐れ防止剤として使われることもあり、多肉植物にもぴったりのハイドロボールです。
水栽培の方法
ハイドロカルチャーは苗を支えるためにさまざまなハイドロボールを使用して育て方法ですが、水栽培は名前の通り水だけで育てる方法です。
メリットとデメリットは?
・水栽培は、水と容器さえあれば育てることができるので、気軽に始められるというメリットがあります。また、植物自体が必要な分だけ水を吸収してくれるので、水やりのタイミングを考える必要がありません。
・手軽な水栽培ですが、こまめに水を変えていないと菌が繁殖したり、苗が傷んでしまうというデメリットがあります。
準備するもの
・多肉植物
・ビンなどの容器
手順
① 多肉植物の苗を用意します。
水耕栽培用の土がついていない苗であれば、そのまま植えましょう。
鉢植えの苗を使う場合は、土から苗を丁寧に取り出し水で洗い流します。土で育った根は水栽培では上手く育たないことがあるので、根をギリギリのところでカットして水栽培に合う根に生え変わらせることが必要です。
② 容器に苗の根元がつくくらいの水を入れたら、苗を水に入れましょう。
葉や茎部分が水につかると傷んでしまうことがあるので、水の量には注意が必要です。
育て方
風通しの良い明るい場所で育てましょう。
直射日光をあてると、容器内の水温が高くなってしまうので、注意してください。特に夏場は水温が上がりやすいので、こまめに確認するようにしましょう。
菌などが繁殖しないようにするためにも、週1~2回程度水換えをしてください。
注意ポイント
多湿を嫌う多肉植物も、ハイドロカルチャーや水栽培で気軽に育てることができます。
ハイドロボールは通気性と水はけが良いものを選び、根腐れ防止剤などを活用して育てましょう。
水栽培は、こまめに水を変えるようにし、菌などが繁殖しないように注意してください。
ハイドロカルチャーや水栽培ともに、鉢植えの苗を使う場合はあらかじめ土をきれいに取り除き、根を短く切りそろえておくことが大切です。
土などを使用しない分、より気軽に育てることができるハイドロカルチャーや水栽培。
ぜひ、ポイントをおさえて鉢植え以外の方法でも多肉植物を育ててみてください。
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