観葉植物 オモトの特徴と育て方は?

種類
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観葉植物 オモトの特徴と育て方は?

オモトは室町時代から栽培され始めた記録が残っているくらい、古くから愛されてきた観葉植物です。
縁起が良いことで知られており、贈り物としても高い人気を誇ります。
比較的丈夫な品種なので、初心者の方にもおすすめの品種です。

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特徴

オモトはキジカクシ科オモト属の品種で、日本や中国を原産地とします。
室町時代から栽培が始まったとされるオモトは、江戸時代頃から品種改良がされ始め現在に至るまでたくさんの品種が作り出されました。
1000種を超える品種があり、さまざまな形の葉や特徴的な模様は「葉芸」とよばれ希少価値の高い品種も多く存在します。

オモトの漢名は「万年青」といい、字の通り一年中青々とハリのある葉をつけることから名付けられました。丈夫で葉が落ちにくいことから縁起が良い植物と言われ、引っ越しや卒業、入学などのお祝いに贈る風習もあるようです。

オモトはそれぞれの株の見た目で種類が分けられ、葉の大きさが30cm以上の「大葉系」、20cm前後の「中葉系」、10cm前後の「小葉系」と大きく3つに分類されます。また、中葉系は葉の形で「薄葉系」「縞甲系」「獅子系」と細かく分類されます。

江戸時代には現在の価値で1億円のオモトも存在したというくらい、古くから貴重で大切にされてきた植物ですが、現在は価格も落ち着いて観葉植物として育てられる方も増えてきました。
丈夫で育てやすい品種も多く原産地が日本であることから気候も合うので、初心者の方にもおすすめです。

育て方

一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。
強い日差しは苦手とするので注意が必要ですが、日照不足になると弱い株になってしまうので適度に日光をあててください。
適度な日光を確保できれば室内・室外どちらでも育てられます。

・春
風通しと日当たりの良い場所で育てます。
室内で育てる場合は、窓際など日光が取り込める場所を選びましょう。
室外の場合は直射日光を長時間あててしまうと葉焼けを起こす可能性があるので注意してください。
水やりは土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
オモトは乾燥しすぎるのも多湿になるのも嫌うため、バランスを見ながら与えてください。

肥料はあまり必要としませんが、薄めた液体肥料などを与えても良いでしょう。

・夏
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。
室内で育てる場合はレースカーテンを引いた窓際などのやさしい光があたる場所に置き、冷房の風が直接あたらないようにしましょう。
室外で育てる場合は明るい日陰を選び、雨水があたらないようにしてください。
夏場は暑さで土が乾きやすいので、表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。
水を与える際は暑い日中の時間を避けて、夕方以降の暑さが落ち着いた時間帯に与えてください。

・秋
春と同様に、風通しと日当たりの良い場所で育てます。
夏の強い日差しが落ち着いてきたら、徐々に日光をあてていきましょう。
冬が近づくにつれて気温が下がってくると休眠期に入るので、状態を見ながら水やりの回数を徐々に減らしてください。また、気温が10度を下回るようであれば室内に移動させましょう。

・冬
オモトは耐寒性があり-5度程度であれば耐えられますが、霜や雪には弱いので軒下や室内の明るい場所などで管理をするのが安心です。室内の場合は、暖房などの風が直接あたらないようにしましょう。
水やりは春から秋に比べて控えめにしてください。たくさん与えると土が乾きづらくなるので、様子を見ながら与えましょう。また、肥料もこの時期は必要ありませんが、室内の暖かい場所で育てている場合は与えても良いです。また、与える際は寒さで鉢内の水分が凍ってしまわないように、日中の暖かい時間帯に与えてください。

病気と害虫

オモトはカイガラムシアザミウマなどの害虫がつくことがあります。
特に室外で育てていると害虫がつきやすいので、発見したらピンセットなどですぐに駆除するようにしましょう。また、数が多い場合は市販の殺虫剤を使用するのもおすすめです。

注意ポイント

オモトは丈夫で育てやすい品種が多いですが、多湿と乾燥のしすぎを嫌います。
水やりは土の状態をよく見ておこなうようにしましょう。

耐陰性があるため室内・室外問わず育てられますが、明るい場所で適度に日光をあてた方が強い株に育ちます。室内で育てる場合は窓際など日光を取り込める場所を選ぶと良いでしょう。
直射日光をあてると葉焼けをおこしてしまうので適度に遮光し、夏場は明るい日陰で管理してください。

一般的な価格(販売価格)

オモトは品種によって価格にかなり幅がありますが、一番手ごろな品種は2000円前後で購入可能です。
希少価値の高い品種や葉芸が珍しい株になると、数十万という価格がつくこともあります。オモトを育ててみたいという方は、まずは数千円程度の品種から魅力を感じてみてください。

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