キジカクシ科 リュウゼツラン属(アガベ)の育て方と特徴は?
リュウゼツラン属は、中央~南アメリカ・南アフリカ大陸を原産地とする多肉植物です。
幅広い地域に自生しており、300種以上の品種が存在するとされています。多肉植物の中でも、大きくてスタイリッシュな見た目の品種が多いため、男性からの人気もあります。
主な種類
アガベ・アテナータ/アガベ・アメリカーナ/アガベ・ストリクタ/アガベ・テキラーナ/アガベ・ベネズエラ/吉祥冠/吉祥天/笹の雪/姫乱雪(ひめみだれゆき)/雷神
特徴は?
リュウゼツラン属は学名をアガベといい、ギリシャ神話に登場する「アガウエー」という女性の名前を由来としています。日本ではリュウゼツラン・アガベの両方のよび方をされ、インテリアグリーンとして人気を集めています。
葉はロゼット状に生えており、硬くてとがった葉をもつ品種やトゲが生えている品種、フィラメントとよばれる白い毛が生えた品種など、見た目はさまざまです。
成長速度が遅いため花は数十年に1度しか見られず、「100年に1度だけ開花する植物」や「センチュリープランツ(世紀の植物)」とよばれ注目を集めています。開花時にはニュースに取り上げられることもあり、愛好家も多い種属です。
リュウゼツラン属の中でも有名な「アガベ・テキラーナ(ブルーアガベ)」は、シロップやテキーラの原料として使われており、食用としても栽培されています。
適した置き場所
リュウゼツラン属は日光を好むので、一年を通して風通しの良い日光がよくあたる場所で育てましょう。室外で管理するのがおすすめですが、多湿を嫌うので雨には注意が必要です。
育て方
場所:風通しが良く、しっかりと日のあたる場所で管理します。
水のやり方:土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えましょう。リュウゼツラン属は、乾燥には強いですが湿気に弱いため、しっかりと土が中まで乾いていることを確認して与えてください。
肥料:基本的に肥料はあまり必要ありませんが、成長を早める効果があるので、効性化成肥料や薄めた液体肥料を少量与えると良いでしょう。
場所:風通しが良く明るい日陰で管理します。日光を好みますが、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので注意が必要です。また、湿気を嫌うので梅雨時期は雨がかからない場所に置いてください。
水のやり方:土が乾いたらたっぷりと与えますが、梅雨時期は湿気で土が乾きづらいため状態をよく見ましょう。日中の暑い時間帯に与えると鉢の中が蒸れてしまうので、夕方以降の暑さが落ち着いた時間を選んでください。
肥料:効性化成肥料や薄めた液体肥料を少量与えると良いでしょう。
場所:風通しが良く、しっかりと日のあたる場所で管理します。
水のやり方:土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えましょう。気温が10度以下になると休眠するので、冬に近づくにつれて水やり回数を減らしましょう。
肥料:効性化成肥料や薄めた液体肥料を少量与えますが、水やりと同様に、気温が下がると休眠するため、冬に近づくにつれて与えるのを辞めましょう。
場所:しっかりと日のあたる場所で管理しましょう。リュウゼツラン属は寒さに比較的強い品種が多いですが、霜や雪にあたると葉が傷むことがあります。室内の明るい場所か、室外であれば軒下など屋根のある場所を選ぶと安心です。
水のやり方:冬は休眠期にあたるので、1カ月に1回程度控えめに与えましょう。与える際は夜間や朝方を避け、日中の暖かい時間にしてください。
病気と害虫
リュウゼツラン属は病気の心配は少ないですが、ハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。見つけた場合は、ピンセットなどで取り除くか薬剤を使って駆除するようにしましょう。
注意ポイント
リュウゼツラン属は日光を好む種属なので、しっかりと日にあてて育てましょう。日照不足が続くと葉が細くなったり、色が悪くなる原因になります。
1日最低でも3~4時間は日光にあてるのが理想ですが、夏の直射日光は葉焼けをおこすので注意しましょう。
一年を通して風通しの良い場所で管理し、水の与えすぎには注意しましょう。乾燥気味に保ち、土が完全に乾いたら水を与えます。特に梅雨時期や冬場は、水やりの回数を減らして様子を見ましょう。
寒さに比較的強い品種が多く、冬でも室外で育てることが可能です。室外で育てる場合は、霜や雪に注意し、軒下や屋根のある場所に置きましょう。0度を下回る地域では葉の水分が凍ってしまうことがあるので、室内で管理してください。
病害虫の心配は少ないですが、ハダニやカイガラムシなどの害虫には注意が必要です。
見つけたら放置せず、すぐに取り除きましょう。
愛好家も多く、さまざまな見た目の品種があるリュウゼツラン属。
ぜひ、お気に入りの品種を探してみてください。
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