球根植物とは?
球根植物と聞くと「どんな植物だろう?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、実は私たちの身近なところにもさまざまな球根植物が存在しています。
あまり手をかけなくても育つといった丈夫な一面もあるため、初心者の方にも取り入れやすい植物なんです。
このページでは、球根植物について代表的な種類や受け方などを詳しくご紹介します。
特徴は?
球根植物とは、宿根草に分類される草花で、根や茎などの器官に生育に必要な水分・養分を蓄えている植物です。
生育期と休眠期があるため、環境が適さない場合は球根の部分以外を枯らし、栄養を温存して生育しやすい季節を待つといった特性があります。
代表的な種類
球根植物の代表的な種類には、以下のような品種があります。
・スイセン
3~4月頃に白や黄色、オレンジの花を咲かせます。
・スノードロップ
3~4月頃に下向きに広がる上品な白い花を咲かせます。
・フリージア
3~4月頃に白や赤、ピンクの良い香りのする花を咲かせます。
・ムスカリ
3~4月頃にブドウのような見た目の花を咲かせます。
・ヒアシンス
3~4月頃にピンクや白、赤などの華やかな花を咲かせます。
・チューリップ
4~5月頃に色とりどりの花を咲かせます。
球根植物と言えばチューリップと言うくらい、誰もが知っている品種です。
・アヤメ
アイリスや菖蒲と呼ばれることもあり、4~5月頃に独特な形の花を咲かせます。
・アネモネ
3~5月にかけてさまざまな色合いの花を咲かせます。
・ユリ
5~8月にかけて香りの良い大きめの花を咲かせます。
・ヒガンバナ
9月頃に鮮やかな赤色の花を咲かせます。
田畑の脇などにもよく自生している品種です。
どの品種も色鮮やかな可愛らしい花を付け、植える時期によって開花する時期も変わるのが特徴です。
いつ植えるとよいのか?
球根は品種ごとに「春植え」「夏植え」「秋植え」の3タイプがあります。
最も種類が多いのは秋植えの球根で、チューリップやヒヤシンス、アネモネなど人気の植物が多いです。
品種ごとに植える時期は異なるため、特徴を知った上で植え付けを行いましょう。
土の作り方は?配合は?
球根を植え付ける際、地植えにするか鉢・プランターに植えるのかで土の配合が少し異なります。
地植え
庭などに地植えする場合、植え付ける部分の土を耕し、バーク堆肥や腐葉土、ピートモスなどの堆肥を混ぜ込みます。
1㎡あたりに5~10リットル程度を目安に耕した部分全体によく混ぜましょう。
鉢植え・プランター
市販されている培養土をそのまま使用して問題ありません。
自分で配合する場合は、小粒の赤玉土と腐葉土またはピートモスなどを7:3の割合で混ぜましょう。
パーライトや鹿沼土などを混ぜると通気性・排水性が良くなるため、合わせて利用するのもおすすめです。
植え方は?
球根を植え付ける際の基本的な方法は以下です。
①鉢またはプランターに鉢底ネットを敷いて鉢底石を入れる
②鉢またはプランターに土を入れる
③球根同士の間隔を「球根1~2個分」空けて、球根の大きさの2倍程度の深さに植え付ける
ただし、球根は種類や大きさによって植え付ける深さが変わります。
たとえば、ヒガンバナやアネモネは浅めに植え付けるのが一般的ですが、ユリやアヤメなどは球根の大きさの5倍程度の深さに植え付けを行います。
深く植え付ける必要がある品種や、浅くても良い品種などさまざまなので、タイプごとに合った鉢・プランターを用意しなければいけません。
花が終わるとどうするのか?
花が咲き終わったら、茎の根元からカットして早めに取り除くようにしましょう。
ただし、球根に養分を蓄えるためには光合成が必要なので、葉は自然に枯れてくるまでそのままにしておきます。
葉が8割程度枯れてくると休眠期に入るため、土から堀り上げて次の植え付けまで保管しておきましょう。
スイセンやクロッカス、ネリネなど、堀り上げない方が良い品種もあるため事前に確認してから行ってください。
球根は、何年もつの?
球根は品種によって持つ年数が異なり、チューリップなどは一般的に1~2年程度と言われています。
しかし、掘り上げずにそのまま植えておく品種の中には、7~8年経っても生長するものもあるため、それぞれで異なると覚えておきましょう。
掘り上げずに数年もつ品種でも、株が混みあってきた場合は植え替える必要があります。
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