球根植物の種類によって植える時期がある?!
球根植物にはさまざまな品種がありますが、それぞれで植える時期が異なるのをご存じでしょうか?
このページでは、球根植物の植える時期と種類などをご紹介します。
植える時期の違い
球根植物は品種ごとに植える時期が違い、春に植える「春植え球根」、夏に植える「夏植え球根」、秋に植える「秋植え球根」と3つに分かれます。
中でも秋植えの球根は品種数が多く、誰もが知っているチューリップやヒヤシンス、アネモネなどが定番です。
また、夏植えの球根には水や肥料を一切与えなくても育てられるサフランという品種もあります。
植える時期によって開花時期や育て方も微妙に異なるのが特徴です。
春植えの作業周期
春植えの球根は、3月中旬~5月上旬頃に植え付けを行います。
春に植えた球根は夏頃に花を咲かせ、秋になると地上部が枯れるのが特徴です。
冬場は地中で休眠するため、掘り上げて保存する場合もあります。
暖かくなると芽を出し、寒くなると休眠するサイクルなので、日本の四季にも合うタイプと言えます。
代表的な種類 春植え球根の代表的な品種は以下です。
・グラジオラス
・ダリア
・アマリリス
・カラー
・カンナ
・ベゴニア
夏植えの作業周期
夏植えの球根は、8月下旬~9月下旬頃に植え付けを行います。
夏に植えた球根は秋頃に花を咲かせ、花が咲き終わった後に葉がでてくるのが特徴です。
翌年の夏には地上部が枯れて休眠期に入ります。
夏に植えてから秋の開花までが短いタイプは「夏植え秋咲球根」とも呼ばれています。
一般的に球根は休眠期に掘り上げることが多いものの、夏植え球根は植えたままにすることも珍しくありません。
代表的な種類 夏植え球根の代表的な品種は以下です。
・ヒガンバナ(リコリス)
・サフラン
・ネリネ
・コルチカム
秋植えの作業周期
秋植えの球根は、10月~11月頃に植え付けを行います。
秋に植え付けた球根は冬を地中で過ごし、翌春の暖かくなった頃に花を咲かせるのが特徴です。
花が終わり、夏になると休眠します。
暑さには弱いものの、寒さには強い性質をもつ品種が多く、冬の間ある程度寒さにあたらなければ花が咲かない場合もあります。
代表的な種類 秋植え球根の代表的な品種は以下です。
・チューリップ
・スイセン
・アネモネ
・スノードロップ
・ヒヤシンス
・アルストロメリア
形によって植える深さの違い
球根を植える際は、形によって深さを変える必要があります。
たとえば、ユリやチューリップ、ヒアシンス、アヤメといった品種は、球根自体のサイズも大きいため地表から20~30cmくらいの深さに植えなければいけません。
反対に、ムスカリやフリージア、ヒガンバナ、アネモネなどの品種は、地表から5cm程度の深さに植えるのが一般的です。
形の種類と代表的なもの
球根植物は球根自体の形や性質によって5種類に分けられます。
鱗茎(りんけい)
一般的に球根というと「鱗茎」を指すことが多く、短い茎の周りに水分・養分を蓄えた葉が重なり合って球形や卵型になる球根です。
鱗茎の植物には、多くの人が知っている花のチューリップやユリ、スイセンやヒガンバナなどがあります。
また、野菜のタマネギも鱗茎の球根です。
球茎(きゅうけい)
球茎は、地中に地下茎と呼ばれる茎を持つ種類で、球形や楕円形の球根の中にでんぷんなどの養分を蓄えます。
球茎の植物には、野菜のサトイモやコンニャクイモ、花のフリージアやアヤメ、グラジオラス、クロッカスなどがあります。
塊茎(かいけい)
塊茎は、球茎と同様に地中に地下茎を持つ種類です。
球茎は表面に薄い皮を持っているのに対し、塊茎は皮を持ちません。
塊茎の植物には、ジャガイモやシクラメン、アネモネ、ベゴニアなどがあります。
根茎(こんけい)
根茎も球形や塊茎などと同様に地中に地下茎を持つ種類です。
横に這うように伸びる姿が根のように見えるため、根茎と呼ばれています。
棒状や塊になって肥大化していくのが特徴です。
根茎の植物には、レンコンやショウガ、ジャーマンアイリス、カキツバタ、カンナなどがあります。
塊根(かいこん)
塊根は地下茎の一種で、根にでんぷんなどの養分を貯め込んで肥大化していく種類です。
大きくなった根をいくつも持つのが特徴で、紡錘のような形をしています。
塊根の植物には、サツマイモやダリア、ラナンキュラスなどがあります。
どんなものを選ぶと良いのか?
球根を選ぶ際は、傷がなく重量のあるものを選んでください。
また、小さすぎる球根は花が咲かない可能性もあるため、なるべく直径の大きいものを選びましょう。
1つの球根が分かれて分球している場合も、選ばない方が良いです。
同じ球根の中でも、表面がつやっとしていてハリのあるものを選んでください。
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