球根植物の育て方の基本
球根植物の植え付けから水やり、掘り上げなど、基本的な育て方をご紹介します。
種類によって植える時期がある
球根植物は種類ごとに植える時期が決まっており、春に植える「春植え球根」、夏に植える「夏植え球根」、秋に植える「秋植え球根」と3つに分かれます。
植える時期によって花が開花する時期や休眠期も異なるのが特徴です。
植木鉢などの時の土の配合
球根植物は植木鉢などで育てることも可能です。
植木鉢で育てる場合は、球根用などの市販されている培養土をそのまま使用して問題ありません。
しかし、わざわざ球根専用の土を用意しなくても、自分で配合が可能です。
配合する場合は、小粒の赤玉土と腐葉土またはピートモスなどを7:3の割合で混ぜましょう。
パーライトや鹿沼土などを混ぜると通気性・排水性が良くなるため、夏場などの蒸れが気になる場合は合わせて利用するのもおすすめです。
形によって植える深さがある
球根は品種ごとに形や大きさが異なります。
そのため、植える際の深さも気にしておかなければいけません。
一般的に、サイズが大きい球根は深めに植え、サイズが小さい球根は浅めに植えるのが特徴です。
ただ、植木鉢などはあまり深さを取れないため、なるべく浅く植え付けていきます。
植える球根1個分くらいの深さを目安に植え付けましょう。
植える前に消毒をする
球根植物は、植え付ける前に殺菌・殺虫剤などで消毒を行う必要があります。
たとえば、市販されているベンレートなどの溶液に浸した後、陰干ししてから植え付けるのが効果的です。
また、害虫などを防ぐためには、植え付け前に球根をスミチオンなどの溶液に浸してから植え付けるのがおすすめです。
植え付けた後で病害虫の影響が出てしまわないように、忘れず消毒を行いましょう。
水やりの頻度
球根植物を地植えで育てる場合は、植え付けした時も生長している時も水は与えなくて問題ありません。
ただし、夏など日照り続きで土が乾燥している時は、1ヶ月に1~2回程度水を与えまましょう。
植木鉢などで育てる場合は、植え付け後2~3ニチハ水を与えずに、土の中になる水分となじませるようにします。
その後は、土の表面が乾いたら水を与えるようにしましょう。
肥料の種類とタイミング
球根植物に肥料を施す場合、花の付きを良くするリン酸成分の多い肥料と、開花までの期間にゆっくりと長く聞く有機肥料を施すのがおすすめです。
肥料を施すのは、元肥として植え付けのタイミングで土に混ぜ込むのが1つです。
また、植え付け時期に合わせて「春植え球根は2ヶ月に1回程度」、「夏植え球根は花後と冬に1~2回程度」、「秋植え球根は2~3月と花後」のように追肥を行いましょう。
花がら摘みとは?
球根植物の花が咲き終わったら、枯れた花を取り除く「花がら摘み」を行ってください。
摘み取る際は消毒したハサミを使用するか、手で花茎の根元から千切るようにしましょう。
枯れた花をそのままにしてしまうと、カビが生えるなど病気の原因になってしまうため、放置せずに取り除いてください。
また、球根内の養分を無駄に吸ってしまわないように、しおれてきたら早めに取り除久野がポイントです。
掘り上げとは?
球根植物は、花が咲き終わると休眠期に入ります。
休眠期があけて次のシーズンにまた花を咲かせるためにも、土から球根を出す「掘り上げ」を行いましょう。
土から出ている葉が7~8割枯れてきたら球根を掘り上げてください。
掘り上げた球根は茎や葉を取り除き、表面を乾かしてからネットなどに入れて保管します。
風通しの良い場所に吊るして、球根にカビなどが生えないようにしましょう。
球根を分けて分球する場合は掘り上げのタイミングで行ってください。
まとめ
球根植物は、品種によって植える時期や植える深さなどが異なります。
また、次のシーズンにも花を咲かせたい場合は、掘り上げなどを行って丁寧に保管しておかなければいけません。
いくつかポイントはあるものの、植え付け後はあまり手をかけなくても時期がきたら開花してくれるため、初心者の方にも育てやすいのが魅力です。
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